E.T. The Extra Terrestrialを観る 2012年05月31日

何年ぶりだろう、わざわざE.T.なんて見ようとも思ってなかったから以前に見たのはほんとに子供の時かもしれない。1982年公開とのことだから30年前か。当時で多分6,7歳か。ストーリーはほとんど覚えてなかった。

というわけで久しぶりにE.T.を見た。が、こんなやらしい映画はやだなあと思った。

主人公のE.T.は宇宙船が地球に到着していろいろ探索してる時にちょっと遠くに行きすぎて、街の灯をぼやっと見てたら人間がやってきて急いで出発する宇宙船に置いていかれたどんくさい宇宙人。もう一人の主人公エリオットは変声期も全く過ぎていない、ビービーうるさいガキ。

冒頭からの展開が言葉をわかってなくても理解できる簡単すぎる内容。これは英語を全く理解できない国で字幕なしで上映したって理解できる内容。そして音楽が実によくできている。ストーリーの展開とのシンクロ率も大したもんだ。

とかく難しいところが全くなく、子供から老人まで、言語を超越してみんなが共感できるようになってる映画なんですわ。冒頭どんくさい宇宙人とかうるさいガキとか書いたが、多分女性には「かわいい」と言われてすんなりウケる要素のはず(僕は共感しないが)。

もう狙いが明確に見えて、それでちゃんと映画史上に残るほど成功してる映画なんでもうそのへんがいやらしくて見てらんないのである。

でもE.T.が怪しげなガラクタを使って故郷の星と連絡を取った次の日にいきなり川辺で土左衛門に近い状態で見つかり、NASAの科学者達の治療も虚しくお亡くなりになるが、これまた意味不明に蘇生し子供たち大喜び、といったようなご都合主義な無理矢理展開があるので少々安心する。またラスト直前の大感動シーン、子供たちとE.T.が自転車で空を駆けるシーンを見ながら

「こんな能力があるんなら、最初宇宙船に置いてかれた時にこうやって浮いて宇宙船に収容してもらったらよかったのに。。」

とツッコミつつもうっすらと涙目の自分が本当に嫌になる。なんだか本当に嫌な映画なんであります。

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