日本にない味 Ichitan GreenTea 飲み比べ 2013年10月13日

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この前世界の紅茶という本を読んでいて考えておりましたが紅茶も緑茶もお茶なんであります。同じ種類の茶葉を使ってるが、発酵の過程が入るか入らないかであの色と香りが生まれるのであります。んで、紅茶はブラックティーもあるが、少なくとも砂糖かミルク、あるいはその両方を入れて飲むのが通例だと思う。それに反して日本の緑茶には砂糖やミルクを入れたりなんかはしない。それも通例だと思う。

同じ茶でこの常識の差はなんだろう?確かに紅茶は渋いので、というのがあるがじゃあ日本人はウーロン茶に砂糖入れて飲んだりするかといえば No なんであります。

これはただ単純に子供の頃から紅茶には砂糖やミルク入れて飲むもの、緑茶はそのまま飲むものと育ってきたからそのパターンから逸脱すると違和感を覚えるのであって、別に緑茶にいろいろ入れたって構わないはずなんであります。多分タイ(というか大陸のアジアの国はほとんど全部)はそのへんのお茶の区分はなくどちらも砂糖やミルクを入れながら飲むものなんだ。セブンイレブンにも緑茶商品がいっぱいあるので、せっかくだから試してみようと思いました。日本のお茶が飲みたいというよりもこの違和感を思い切り楽しんでみるのが吉だと。せっかく好き好んで海外に出てきてるんだし。自分たちが違和感を感じて、タイ人は違和感を感じないその差異はどこから来るのか?なんてことを考えながら飲むのもまた一興なんであります。

というわけで今週はオフィスにいる時間が長かったのでセブンで元Oishiのタン社長が新たに作ったJapanese food productの会社 ichitan の緑茶製品ラインナップ全部を飲んでみた。ちなみに会社名はタン社長の名前を冠して、数字の1を置く。つまりは「タン社長ナンバーワン!」というような意味なんだろうか。自己主張がそのまま会社名である。

อิชิตันออร์แกนิค กรีนที ชาเขียวออร์แกนิคเพียงหนึ่งเดียวในประเทศไทย
↑ Ichitan企業ぺージ。タイ語オンリー。ローカルマーケティングですな。

さて、

01
ichitan organic green tea sugar free
420ml 0kcal

最初はこの辺から。シュガーフリーだけあってゼロカロリー製品。当然甘くない。緑茶と言っても日本の緑茶的ではないかな。渋みが強くてどっちかというとウーロン茶的な。油の濃い料理と食い合わせるならこれもいいかもだけれども、これだけで飲むには渋くてちょっと一本飲み切るには辛いかも。自分で軽く砂糖入れて飲むのがいいかもしれない。

03
ichitan organic green tea honey lemon flavoured
420ml 220kcal

ハニーレモンの香りがお茶の香りよりも断然強く、お茶というより普通のはちみつレモン的。ちょっとフレイバー濃すぎですな。砂糖の甘味が脳髄にカチーンと響く精製甘味、血糖値上がるよー。甘いお茶を期待してると肩透かし。お茶じゃなくホントはちみつレモンっすな。

05
ichitan organic green tea genmai flavoured
420ml 220kcal(表記なし。上のhoney lemonに従うと220kcalぐらいか)

玄米フレーバーということで香りを嗅いでみると確かに玄米茶。飲んでみるとびっくりすることに甘い。カロリー表記がなかったのと、玄米茶なのでさすがにノンシュガーかと思っていたらしっかり加糖だった。絶妙な味合わせの海外らしい日本では味わえないプロダクト。甘香ばしい。

08
ichitan organic green tea midori punch flavour
420ml 220kcal(表記なし。多分こんなもん。。)

midori punchというよくわからないフレイバー。要するにフルーツミックスフレイバーということなんだろうけど。んでこれもまたフルーツフレイバーが強くてお茶の味はほとんどしない。タイの飲料はやっぱりこういう花系やフルーツ系の香りはしつこいぐらいに強めにつけてあるものがほとんどですな。普通にフルーツジュースとして飲めばうまいんじゃないかな。目隠しして飲んだら緑茶飲料とは気づかないんじゃないか。

12
ichitan organic green tea corn flavored
420ml 110kcal

セブンイレブンで買って、人と話しながらボトルを開けて一口飲んでみてプッと吹きそうになった。コーン茶なのに甘い。。。ちゃんと見てみるとカロリー表記があった。しかしカロリーは以前の玄米茶のものの約半分。これだけカロリー違うのはなんでだ??飲んでみるとコーンの香ばしい香り、そして甘い。フルーツのものより甘みは軽くて飲みやすい。全体としてコーン茶プラス砂糖なんだけどなぜかコーンポタージュを思い出す。そういやあれもデザートではなく食事として食っているけど甘みはだいぶ強いもんね。

10
ichitan organic green tea +chrysanthemun
420ml 220kcal(表記なし。多分はちみつレモンとおなじぐらい)

最後のボトルはchrysanthemunというよくわからない単語のフレイバー。買ってきてネットで調べてみるとchrysanthemunは”菊”らしい。菊のフレイバー?菊のフレイバーって葬式のイメージしかないなあ。。。飲んでみると特に日本人がイメージする菊のフレイバーはしない。どこが菊なんだろうか??一番理解に苦しむフレイバー。でも別にまずくはありません。

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ichitan organic green tea original flavoured + blooming tea extract
420ml 110kcal(表記なし。玄米茶やコーン茶と同じく110kcalとしているが個人的にはもうちょっと甘味は軽い感じ)

緑茶というよりジャスミン茶みたいなフレイバーが付いている。ただ甘みはだいぶ抑えめで確かにこれが一番お茶っぽい。お茶と思わず紅茶だと思って飲むとかなりしっくり来る味。やっぱ私も日本人の常識的お茶感に縛られてますな。クドくなくて割りと飲めるが、個人的には玄米茶かコーン茶のほうがおいしいかな。

総括として

・midori punchやhoney lemonは普通にジュースとしてはおいしい。ただ、お茶という感じはしない。
・sugar freeは渋みが濃いので自分好みに砂糖入れて飲むか(紅茶と同じく、砂糖を入れると渋みが緩和される)、油の多い料理、味の濃い料理と食い合わせるとちょうど良さそう。ウーロン茶と同じ活用法ですな。
・コーン茶と玄米茶が日本人には常識外な意外性のある味で面白い。ネタとして飲むならこれ。おみやげにもいいかも。重いけど。
・逆にoriginal flavourやchrysanthemunはちょっと中途半端な感じ。もう少しどこか尖った部分が欲しいというような感じ。

というような感じでした。まるまる一週間ぐらい費やして一日一本で飲んでみましたが、なんかあまり達成感のないネタですな。。。でもまあせっかくだからOishiのお茶もコンプリートしてみるかな、と思ってじっくりOishiの緑茶のラインナップを見てみると同じようなフレイバーの品揃え。なんだ別にichitanのプロダクトが個性的なのではなくてこういうフレイバーがすでに定番なのかも。。。Oishiのほうを飲み比べても対して変わらんだろうな。。。