京都の定番おみやげ 八つ橋 2013年08月31日

Yatsuhashi Shop
“Yatsuhashi Shop” photo by jpellgen

京都の定番中の定番のおみやげ、八つ橋。

今の今までまったく個人的に興味もなかったが、久しぶりに京都に来た手前、タイに戻って会社の同僚達へのおみやげを何にするかいろいろ考えていたが、定番で王道を貫くのもいいかと思って八つ橋を買ってみた。八つ橋って餅の皮で餡を包んだあのよく見る形状のものだけかと思ってたら実は他にもあったのね。

八ツ橋 – Wikipedia

堅焼き八ツ橋
これが本来の八ツ橋の姿?そもそもはニッキ(シナモン)入り米粉の堅焼き煎餅やったのか。こういう形状の八ツ橋の存在自体つい先日まで知らなかった。京都の大学に5年通ったが初めて知る事実。身近にいくらでもあるものに対してはほとんど興味もわかないといういい実例だ。

生八ツ橋
これお菓子かい?と思ってしまう佇まい。ただのお餅を作る前の皮じゃないか。上の堅焼き八ツ橋を作る前の記事を蒸した状態のをそのまま売りだしたものらしい。ただ、工程が少ないのが影響してか非常にお安い。味も実際食べてみるとシンプルにニッキが香り、おいしい。

餡入り生八ツ橋
上の生八ツ橋にアンコを挟んでお菓子にしたもの。これが個人的には八ツ橋の絵だった。でも生八ツ橋も餡入り生八ツ橋も1960年台に始めて販売され始めた新参者みたいで、堅焼き八ツ橋は1700年前後から親しまれてるらしい。

うーん、ニッキなんて単語、小さい頃に駄菓子屋で親に「ニッキって何?」って聞いて依頼使ったことなかったかもしれない。ちなみにうちの親父に堅焼き八ツ橋を「食べる?」と言って差し出したら、微妙な顔をして「いやー、要らんわ」と言った。「なんで?おいしいのに。。」と言ってたら、実は親父の子供の頃(京都伏見在住)はホントにありふれてて、しかもニッキの香りが強すぎてどっしりしていてあまりうまくもなかったらしい。久しぶりに食べてみて「ああ、だいぶ味が変わってる。ニッキの香りもだいぶ軽うなったなあ。うん、これなら食える。。。けど、別に好んでは要らんなあ」とのこと。ホントの京都人には嬉しくもなんともない味なのかも。

しかし、八ツ橋は京都の京極を歩いているとよくわかるけど、いろんなお店で同じようなものをいっぱい売っててどこのお店で買えばいいのかまったくわからない。一応ネットで見てみたけど八ツ橋の本家、というのもよくわからない。聖護院八ツ橋総本店が本家っぽいけど、八ツ橋が世に出てきた時代に聖護院の参道にお店があったというけれどオリジナルなのかどうなのか?うちの親父は本家は「井筒」じゃないの?とか言ってたし。まあ、タイでもそうだけど、観光地、おみやげ屋というのは基本的によそもんの客相手だからその土地の事情もまったくわからないので、嘘であれ、誇張であれ、言ったもん勝ちでかなりインチキ臭い商売の塊だと思っている。そういうふうにこの界隈のおみやげ屋が「うちが本家!」「いや、うちが先でした!」みたいな言い合いになって最後の結論としてうやむやのままにされてるのかも。。。まあ別にお菓子がうまけりゃあそれでいいのか。

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マルサンの無調整豆乳がうまし 2013年08月30日

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去年暮れ〜今年頭のダイエットの過程で豆乳が大好きになり、牛乳代わり、そして植物性タンパク源として結構よく飲んでいる。今回日本に一時帰国した際も実家に豆乳が置いてなかったので近くのスーパーに行ってどんなものが置いてあるのかチェックしてきた。

なんか最近日本でもブログなどを見ていると牛乳辞めて豆乳飲んでる人が多くなってきているように思ったけど実際に置いていたのは「マルサン 有機豆乳 無調整」「マルサン 調整豆乳」「スジャータ 有機豆乳 無調整」の3種類ぐらい。大体この3つはどこのスーパーでも見かけたな。ただ、やっぱりまだまだ日本でもSilkやKikkomanのPerlなどの輸入豆乳は置いていない。無調整豆乳は別としても調整豆乳飲むならアメリカ産のもののほうが元々牛乳を大量に消費して生活してきた人たちだから豆乳もできるだけ牛乳に味を似せている印象であり、とてもマイルドな感じがする。

ただ、日本のマルサンの豆乳飲んでみると個人的には無調整豆乳のほうがうまい。タイのローカルの無糖豆乳だと豆の青臭さみたいなのも感じて正直あんまりうまくない(それでも最近だいぶん慣れてきた。。)。ただ、下のHikakin氏の動画のように、無調整豆乳飲むと、「うぇっ!!」って感じる人も多いみたいだから人の味覚はようわからんけど。。。

しかし、マルサンの無調整豆乳はホントに豆だけの豆乳だとしたら青臭さを抑えて豆乳として飲みやすい味に仕上げるために豆の選定とか結構シビアにやってるんだろうか?スジャータの有機豆乳無調整は個人的にはなんか変に味が太くて化学調味料を多少なりとも入れてるんじゃないか?と疑ってしまう味だった。なので日本滞在中はずっとマルサンの有機豆乳無調整のほうを飲んでおりました。お値段も割引の入らない牛乳と同じぐらいのお値段だったと思います。そんなに高くはないのでこの値段でおいしい豆乳が飲める日本はいいなあとちょっと思いました。

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ねじれ解消餅 晋ちゃんの野望 2013年08月26日

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日本帰国に際して久しぶりに大学の時の友人達と会合。山口県在住の友人から頂きました微妙にコメントしづらいパッケージのおみやげ。本人みずから「バッド・テイストなおみやげですよ」とのことで。あー、地方の駅前のおみやげ屋で埃被ってそうな。。と思ってたら意外と人気があるみたいでネットを検索するといろいろ出てくる。

もうひとつおみやげとしてもらった「萩・井上のしそわかめ」はタイ人の彼女に食べさせてみたく、タイに持ち帰ろうと思ったが(ただ、このへん微妙に感覚的に難しく、日本の日本人向けの高品質高価格な食材が外国人に受けるかというとほとんどそういうことがなく、「味が薄い」だの「臭い」だの言われたりすることが多く、「これが日本の味なの?凄いおいしい!」なんて言葉を期待していると気落ちすることがほとんどである。そういう高級品よりもポッキーや吉野家や松屋のほうが喜ばれたりするから知恵を振り絞っておみやげを考える気力を思い切りそぎ落としてくれる)、この「ねじれ解消餅」は実家の家族と食うことに。

パッケージの妙味とともにお菓子の味もどうなのかな?と思ってたらこれまた意外!うまいわ、これ。挽いた黒ごまを外側にいっぱいまぶしたお餅で中の餡は小豆。中身10個中、5個はストレート、5個はねじれているというどうでもいい作りは当然味には全然関係なくおいしい。逆によもぎ大福とかどら焼きとか日本のお菓子とゴマ大好きなうちの彼女にこれ持って帰ってやったらよかったかな???と思った。もし空港で売ってたりしたら買って帰ってやろうっと。

いやあ、山口県からのベストチョイス。ありがたく頂きました。ありがとうございます。

映画「冷たい熱帯魚」 2013年08月16日

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久しぶりにhulu.jpを覗いてみたら前々からみたかった冷たい熱帯魚がアップされていた。ちょうど土日で急ぎの作業が何もないので早速見て見た。

この映画のストーリーはあの有名な埼玉の愛犬家連続殺人のエピソードをベースにした映画で、僕は以前タニヤの古本屋でこの映画の主人公に当たる人物が書いた愛犬家連続殺人の文庫本を購入してよんでいる。

埼玉愛犬家連続殺人事件 – Wikipedia
愛犬家連続殺人 志麻永幸 2012年08月22日

それを前提に見ていくと、実話をベースにしている、とあるけどもストーリーの前半はほぼ再現である。だいたい本に書かれている殺人のエピソードは描き切ってあるし、でんでん演じる村田が実際の犯人の写真と綺麗にかぶり、こってこての中年おやじが軽快にサービス精神満々に喋りまくる絵が中々に気持ち悪い。でんでん、ええ演技しますな。この映画の中で印象に残る出演者はでんでんのみ。それ以外は無難に想像通りのシナリオ、演技ででんでんいなかったら本当にただの量産型Vシネという印象。

この映画、愛犬家連続殺人のお話ということで僕みたいに本を読んで前知識を入れてから見る人はびっくりするだろうけど、後半からほぼオリジナルに近いストーリー展開を見せる。途中から、これ、締めくくりはどうするのかなあと思っていたけど、そうかそうかこっからオリジナルな展開にして行くのね、と思ってたら、最後まで結構疲れる展開で、救いもなく、イマイチキレの悪い終わり方だった。。

細かい描写(でんでんと吹越満が山中で殴りあうシーンなど)、ディテールの描き方はなんか身につまされるような感覚を覚えるほど、うまい演出してるのに後半のシナリオはちょっと残念かなあ。

Wikiなんかに書いてあるのをみると、「もし再編集することが可能なら、でんでん演じる男が吹越満演じる男に刺殺され、黒沢あすかが笑っているくだりでエンドロール、という形にしたいと、2012年『映画秘宝』7月号の『恋の罪』DVD発売に際したインタビューで語った。」とあるけれども、以外と後半のシナリオは本意じゃなかったのかもしれない。

でもよくよく考えるとそこで終わることを考えると、この映画でオリジナルのシナリオはほとんどないので、監督(上のインタビューが監督のものだと仮定するならば)は、シナリオ云々の目的ではなく、この事件の異常な絵面を詳細に描きたかったのかもしれないですな。

とはいえ、見てる最中なんどもすげえなあと思えるシーンがいっぱいあって十分見応えのある一本であります。

ただ、この週末先の神戸連続自動殺傷事件の本を読み、そしてこの映画と、ちょっと思いものばかり見ているので流石に疲れてきました。。ここらで彼女とゆっくりタイの超有名な古典映画 คู่กรรม クーカムでも見て休憩することとします。。。

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「少年A」14歳の肖像 2013年08月15日

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何でこの本を買ったんだろうと読後にこの本を見つけた経路を思い出せないでいるんだけれども、kindleなんで多分いろいろ本を検索している間にリコメンデーションで表示されて値段が安かったからこの機会に、と買ったもんだろう。

僕が大学生の頃に起こった神戸連続児童殺傷事件。90年代のエポックメイキングな事件の一つ。個人的には世の中の流れを変えるような大事件として

宮崎勤:東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件
自然災害:阪神大震災
麻原彰晃(オウム真理教):地下鉄サリン事件
少年A:神戸連続児童殺傷事件

という事件(震災は天災だが)がとても印象に残っている。大学生当時、少年Aの事件後に悪ふざけで友人たちと一緒に事件後にタンク山に登ろうと言って深夜一時から出かけて行って真っ暗闇の中を歩いて行ったら、足元でガサガサと音がなって何か踏んだ感触があるなと思ったら、お供え物を踏み散らかしていたりと、非常に罰当たりな事をして流石に申し訳ない気持ちになり、かと言ってそんな時間にそんな場所で何をするでもなく、中途半端な気持ちで帰ってきた記憶もある。んで実家が大阪で地理的に近いこともあって妙に親近感のわく事件だった。

いろんなメディアが当時報道してたけど、改めてその経緯を読んで見たくなった。最初、何処かの新聞社か出版社の記者が取材したものをまとめたものかと思っていたがWikipediaで著者を調べてみると、ノンフィクションライターとのこと。少年Aの記述の合間合間に挿入される、著者が現地を訪れて見たその風景を描く文章が何とも小気味いい描写で少年犯罪事件のレポートでも文章力のある新聞記者が書くと多少叙情的というか感傷的になるなあと感心していたが、作家ということであった。なるほどやっぱり文章力があるのねと思った次第。

少年が殺人に至るまでの心象風景の移ろいを段階を追って細かに描いていて、少年Aについて知る、という読書の目的と著者の少年Aに対する思いや、共感や同情の念を感じて読むのが面白い作品。ただ個人的には佳作かなあ。ざっと読み通して、それほどは印象に残らなかった。。。

「少年A」14歳の肖像
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