โอวกี่ というこれまたタイ南部料理のお店 2016年03月09日

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自宅近くの通りでナンリンチー通りというところがある。学校と軍施設とローカルな個人商店が連なる結構居心地のいいローカル通りでいろいろとタイ飯のお店があるのでよりどりみどりなんだけど今回初めてのお店に入ってみた。

โอวกี่ 、あんまり見たことない綴り方だけどオーウギーと発音すればいいのかな?店内は取り上げられた雑誌の切り抜きなどがバンバン貼られていて「頑張ってお店をここまで育てました!」感が満々。

メニューはムーサテがどうやらメインで、その他有名なマッサマンカレーやペナンカレー、グリーンカレーなどなど。大きく「NO MSG (化学調味料は使ってまへん!)」と書かれているが実際どうなんだか。。

というわけであまり信用しないで食ってみたんだけど、このお店ほんとに化学調味料ほとんど使ってない。。。残念ながらゼロというわけではなさそうだけど、実際に食ってみると実にあっさりとしていて食いやすい上品な味。個人的には非常にアタリのお店です。しかし、こういう薄味、タイ人にはウケるのかなあ。。で、あんまり信用しないで食おうとしたので肝心の料理の写真を撮ってません。。。

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店内の写真を見ると「始まりは屋台からでした」みたいな写真が。右上に小さく2525と書かれているので今が2559年なんで創業34年ということになるのか。

ちなみに僕が行ったお店はナンリンチー通りのここですが、

どうもネットで調べてみると本店はウォンウィエンヤイの近くにたぶんまだ屋台で商売してるみたい。。。

“โอวกี่” หมูสะเต๊ะสูตรเด็ด นุ่ม หอม ชวนน้ำลายสอ คงความอร่อยกว่า 60 ปี – Manager Online

しかし、行きにくい場所にあるのう。。。Much Less MSGな味が気に入りましたのでしばらく通っていろいろメニューを試してみようと思います。。。

ไข่เจียวโหระพา カイチャオホラパー 2016年02月10日

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しばらくご無沙汰になっていたタイ料理の自炊をまた始めております。と言っても最近はほとんど手間をかけない料理を作ることを楽しみにしておりましてその中で大好きな料理は上の写真の ไข่เจียวโหระพา カイチャオホラパー。

これ、普通の卵焼きにタイ料理で使うスパイスとハーブを入れたもの。味付けはにんにくと唐辛子、โหระพา ホラパー(ミント)と รสดี ロッディーという味の素が出しているスープの素を入れているだけ。

これだけでかなりしっかりした味になるので一品だけでも十分におかずになる。

これを作るときにタイ料理の自炊の一番ベーシックな手順である、「ครก クロックと สาก サークでにんにくと唐辛子を潰す」という作業があるんだけど、毎回これをやってる時に立ち上ってくるにんにくと唐辛子の香りを嗅ぐとめちゃくちゃ幸せな気分になれます。彼女が「手伝おうか?」と言って来ても基本この工程に関しては自分の手でやるようにしております。

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↑素焼きの陶器のツボと木の棒でクロックの表面がザラザラしてる分よく潰れてくれる。以前プラスチック製のクロックを使ってた時は中々潰れずに時間がかかった。

叩いて潰すことで香りもよく出るので包丁みじん切りとかミキサーで細かく粉砕とかでは多分うまいことこの香りは出ないでしょう。タイで料理するならやっぱり家庭にひとつはこのクロックとサークは必需品ですな。

ナンリンチー通りの閑古鳥タラート前屋台 2015年11月22日

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いつもの通勤路に半年ほど前に出来たテントだけの青空マーケットみたいなのがあるが、これが悲しいことにいつまで経ってもぜんぜんテナントが入らず閑古鳥。

しかしテナントは入らないけど夜はテント前のスペースに一皿料理の屋台がいくつか並び、ちょっとは明るい。いつも行くイサーン料理屋が閉まっていたのでちょっとこちらに寄ることに。

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↑ 場所はこんなところだから基本車かバイクないと行けない。

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なんか雰囲気全体で100%ローカルですな。この ข้าวหมูแดง カオムーデーンがめちゃくちゃうまそうな出来栄え。見た目大事ですな。ま、味はまずくもないうまくもないというどうでもいい感じのお味でございました。まあこんなもんか。

ร้านข้าวแกง พริกน้ำปลาサラデーンのぶっかけ飯屋 2015年03月27日

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サラデーンのシーロムとの交差点のところからちょっと入ったところにぶっかけ飯屋がある。オフィス街にぶっかけ飯屋ってのは別に珍しくともなんともないが、結構OLに人気で昼時はかなり混み合う。タウンハウスを改造して飯屋にして、内装も手の込んだものではないけど、清潔にリフォームしてあって、若干健康志向で米は赤米のタイ米なんかも置いている。揃えているおかずの点数も普通のとこより2-3倍多くて、お値段も普通の店より若干高い。普通の店の10THB増しぐらいかな?

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バタ臭い超ローカルなぶっかけ飯屋の雰囲気を清潔、健康志向としてOLに受けてるのはいいんだけど、おかずがめちゃ塩辛いんだな。。塩分、味の素たっぷりってな感じで、濃くて味の輪郭シャキーン!とした若い子受けする味付けです。

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ていうところで、実際に食べてみると健康志向ってのは、本に載ってたり、皆が健康だって言うアイテムを幾つか揃えただけでそれ以上は深く考えてないんだなってのがよくわかる飯屋であります。別にDisってるわけでもなくどこもそんなもんですからねえ。ただ、それでも店が綺麗なのと濃いけどそこそこ上手いので割とよく行きます。。。しかしタイってなかなか吹っ切れた店が少ないですな。なんか、そこそこいいんだけど、詰めてほしい部分は詰めずに”なあなあ”みたいな。。

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まあ、オーガニックでもうまくない店は潰れるもんな。。最近思うのはオーガニックな飯ってのは決してうまくないんだと思います。。

ต้มจับจาย トムチャプチャーイを自炊して作ってみる 2015年03月25日


↑ いつものFoodTravel.tv。

晩飯どうしよう?と彼女と話していて「ต้มจับจาย トムチャプチャーイが食いたい」と言われて「じゃあ一回自炊してみるか」とやってみました。いつもどおり、ググったり、YoutubeでFoodTravel.tvのレシピ動画見ながら勉強。

最初チャプチャーイを食った時は実に中華風な香りで八角などの中華スパイスがしっかりと入った味付けを想像していたが、実際にはスパイスはパクチーの根と粒胡椒、にんにくぐらいしか入れなくて、それ以外はシーイウカーオ、シーイウダム、などの醤油系の味付けをするだけのシンプルなもの。それもレシピによっては手順や味付けが異なり、王道のこれ!っていうものはないのかもしれない。

実際に作ってみてわかったけど、これは醤油系の香りと砂糖の甘さで葉物野菜の青臭さを丸くして食いやすくした感じの単純な野菜のごった煮であって、味付けはほとんどなく、このチャプチャーイのコアは葉物野菜であるクンチャーイやカナー(ケール)みたいなちょっと青臭い葉物野菜の香りと醤油を味付けではなく香り付けとして使って、味に関しては若干の塩味と野菜から出る甘み、旨みで完成するシンプル料理だと思う。

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今回、初めて作ったので調味料の量が感覚的に掴めてなくて出来上がりが超真っ黒になってしまった。これ、伊勢うどんか?みたいな感じになった。シーイウダムを入れすぎて色が強いんだな。もっともっと次回は少なく入れて問題ないだろうし、味も薄めに作っても全然おいしく食べれるだろうということは想像できる。

ポトフのWikiを見てみると、単純な野菜や肉のごった煮的な料理はフライドチキンのごとく各国に存在するみたい。冷蔵庫がない時代に食べ物が手に入ってもすぐに傷んだり、すぐに傷むが故に凝った料理をしようにも材料が揃わない、便利な調理器具もないから適当な鍋と鉄板ぐらいしか家庭に調理器具がなかった頃に、ポトフやこのチャプチャーイみたいな材料を簡単にざっくり切って、適当な調味料で味付けして長時間煮込む料理は非常に重宝されたはず。しかも多少傷んだ食材でも煮込み料理は360℃から熱を加えて完全に雑菌などを殺菌し、お腹を壊すリスクもかなり低くできる料理でいいことだらけなんだろう。

炭水化物が人類を滅ぼす、という理論でいけば人間が昔から食べてきたこういう自然の摂理にあった食事というのは体にも優しいのではないかと思う次第。ただ、チャプチャーイのWikiでは中華系飯屋のあまりものの野菜で作ったまかない料理が発祥と思われる、と書いてあるからそんなこととは無関係かもしれない。。