タイの田舎でPCやモバイルのセットアップしてくれと頼まれてもインターネット接続がないので何もできずに困る 2013年12月28日


“The Thai country side” photo by Sybren A. Stüvel

彼女の田舎へ年末に行ってきました。

そこで彼女の甥っ子(とはいえまだ小学生)の携帯電話のセットアップしてくれと言われて、ホイホイと安請け合いしたものの、その電話はタイのローカルメーカーであるi-mobileのAndroidでもない低価格なスマートフォンライクな電話。

ご丁寧に2SIMが入るモデルなのにゲームなどが全くインストールされていない。これでは小学生の甥っ子は大不満。しかもWiFiに対応しておらず携帯キャリアのデータ通信でしかダウンロードができず、その携帯を買ってあげた彼女のお姉さんもスマートフォンとか携帯でのデータ通信に関して全く知らないのでデータ通信のパッケージなんぞ全然Applyしてないのです。

さらに輪をかけて状況が悪いのは、彼女の実家ではそのキャリアのEDGEや3Gの電波が安定していないという。。(電話はOKだからインターネット使わない大人は気づかない。。)

この環境でどうやってセットアップするんじゃい!というような話なんですが、

・毎月のスマートフォンのデータ通信量は小学生、中学生には払えない
・また親もスマートフォンで何ができるかを理解してないから、毎月のデータ通信量を払うことに納得しない
・自宅には電話線が引かれておらず、携帯の電波も激遅のEDGE通信しか入らない

というような環境はタイの地方ではまだまだいっぱいあって、結局スマートフォンといえどネットに繋がらない(当然自宅ADSLがなければWiFiもないし、公衆無線LANもない)状況で使っている人がいっぱいいるはず。三番目の電波環境はキャリア変えれば3G入ったとかあるかもしれないが、そこまで試せる人間が田舎のほうだと居ない。僕も2,3日しか居ないからまた街中まで行ってSIM買って試したりとかできない。。。

というわけで、通信モジュールを積んでて単体でインターネットにつなげるはずのスマートフォンでこんな状況だから、PCをタイで買うと海賊版のソフトやらゲームをてんこ盛りでインストールして売ってくれる、という理由がよくわかりますな。僕なんかだと、勝手に人にソフトウェアインストールされてよくわからない設定にされたりというのが不快なんだが、あくまでこれはインターネット接続があるのが前提で、自宅に戻ってからゆっくりダウンロードしてインストールしたらいいやという考えなのです。

田舎のほうだと素のままで家に持って帰っても使えなくて、「インターネット接続が必要です」というと「また金がかかるのか」という話になってウケが非常に悪い。だから田舎の方ではPCといえど多機能なゲーム機、マルチメディア再生機的な認識しかしてない人も多いと思う。追加できるソフトも手元にないから、ソフトウェアでやれることをどんどん拡張、もしくは機能を自分で作り込んで行くということを知らない人が多いんじゃないかな。

僕らの普段のPCやスマートフォンに対するニーズとかなり異なるので最初戸惑い、どうしたら喜んでもらえるのかわからなかったですが、最近やっといろいろ分かってきた。でも「通信パッケージ適用するともうちょっと金掛かりますよ」と言うと嫌な顔されるのでそれもまた困りもの。子供のやりたいことを優先に助言してあげるのがいいのか、親の懐具合を見ながら助言してあげるのがいいのか難しいところ。。。