Google+ ハングアウトとハングアウトオンエア 2013年01月14日

Androidを再度使い始めてから、google+の機能をちょこちょこと触っていた。元々、iPhoneでもAndroidでもgoogle+のインスタントアップロードの機能に感心していたが、google+はSNS、という意識があって知り合いがほとんど使っていないgoogle+は時々発言したりはしてたけどほとんど放置状態だった。

ところが最近Amazon Kindleで流行っているセルフパブリッシングで発行されている電子書籍なんかでgoogle+の解説本なんかを読んでみると、その機能の多彩さに驚く。そもそも、google+で特徴となっていたサークルもfacebookとは違い、情報のシェアの対象をサークルで絞り込むことができるという点と、さらにはfacebookには最初なかった機能でtwitterのようなフォローの機能もある。これはfacebookの友達のように友達申請をした人、および申請を受けた人の両方が合意で関係を構築するのではなく、まさにtwitterのフォローのように申請者の依頼のみで受けるほうは関係なく、その人の発する情報を見ることができるようになるもの。つまり、google+はfacebook+twitterの機能があるようなもんだ。しかも体験的にはfacebookよりもgoogle+の動作のほうが軽いように思う。

で、その中でも凄いのがハングアウトというテレビ電話/会議システムと、ハングアウトオンエアというその通話の内容をライブでインターネット上に配信する機能がある。

まずハングアウト。

これはテレビ電話/会議のためのツール。skypeなんかでも同様の機能があるように思いますが、ハングアウトは他拠点通信が可能。同時に10台のPCもしくはモバイルで接続して会話ができる。この他拠点通信はskypeの場合有料の機能です。これをgoogle+の場合は無料で使える。

以前、僕はskypeを使って高円寺時代の友達の飲み会にskype経由で参加したことがあります。これは高円寺の友達が一人の家に集まって鍋をやってるところにPCにskypeをセットアップしてもらい、僕はバンコクからビール片手に参加。とても楽しかったのでありますが、skypeだとこれ以上の他のエリアに居る参加者をつなぐには確か誰かがskypeの有料オプションを申し込んでいないといけない。google+だったら、無料で例えば東京、大阪、バンコク、香港、アメリカなど2箇所以上に散らばった仲間を全部一つのセッションにつないで飲み会なんかやったりすることができるのです。これは中々素晴らしいなと思っております。

また、このテレビ会議の映像と音声をライブでインターネットでストリーミング配信する機能がハングアウトオンエア。リアルタイムに映像配信をしながら、さらに配信終了後にその映像がyoutubeに保存されているのでそれを再度共有するかどうかは映像コンテンツ保持者の采配次第。しかし、映像配信の手段としてここまで準備されてるわけです。

どこかのウェブサイトで誰かが言及してたが、ハングアウトオンエアでも10人までの同時接続が可能なので、最大9つのiPhoneなどのカメラを用意してハングアウトに接続し、最後の1台はPCをつなぎ、討論会やライブなどを複数カメラで追い回してPCを操作してる人間が映像をディスパッチすれば単純にカメラ1つの映像配信よりもかなり凝った映像を素人でも簡単に作れるのではないかと指摘していた。

というような中々素晴らしい機能を持ったハングアウト。残念ながらテクニカル好きのアーリーアダプター系の人間ぐらいしかまだユーザが居なく、僕の友人知人もほとんど使っていない。願わしくはもう少し一般ユーザ(特に普通の女の子とか)に認知されてユーザが増えてくればこのハングアウトの機能は爆発的に使われるんじゃないかと思っております。

というわけでまだあまり僕もテストしてないので、日本の皆様、新年の挨拶がてらたまにはビデオ電話で話しませんか?

グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ 2013年01月11日

Google 貼牌冰箱(Google Refrigerator)

年末にKindleで買ったGoogle本。著者はITジャーナリストのスティーブン・レヴィ Steven Levy。ニューズウィークやWIREDなんかで記事を書いているライターで1999年からGoogleを取材し、200本以上の関係者のインタビューなども行なってこの本が執筆されている。この本は2012年7月の発行なので内容も新しく、Googleの検索エンジンの誕生からGoogle+の登場の部分までが対象になっているのでほぼほぼ今までのGoogleの活動が網羅されていて、その内側を覗けるめちゃくちゃ興味深い内容。

思い返してみれば2000年代はインターネットはGoogle、コンピュータやH/W周りはAppleが主役の10年だったなあと。2000年代前半のGoogleの勢いの良さやリリースするサービスのどれもが新しいアイデアと質のよさで輝いておりました。2000年代の終わりはサービスの乱発やいきなりのサービスの終了があったりでちょっと迷走気味なところもその舞台裏をきっちりと描き出してくれているので訳者の方があとがきで書かれているように「ああ、あの時のGoogleのアクションってのはこういう経緯だったのか」的なうなずきをしながら楽しくて楽しくてグイグイ読めます。

しかし、やっぱりGoogleのアドワーズ/アドセンスって莫大な利益を絶え間なく生み出してるんですな。Googleが他のソフトウェア会社を買収してそのサービスを無料でユーザに利用できるようにすることが多かったが、買収のために大きな費用がかかったとしても、検索エンジンを利用するユーザが1%増加するだけでも利益が増える幅ってのは凄いんだろう。それを1,2年続ければすぐに元を取れちゃうよってな世界なんだと思う。しかもGoogleが抱えている検索履歴やユーザのウェブの閲覧履歴って解析すれば母体数の多さを考えるとどんなマーケティング会社も太刀打ちできないほどの統計レポートを作成できるんですな。

これに対抗できるのって確かにFacebookぐらいだけなんでしょうけど、Facebookの中の閉じられた世界ということと、その中で展開されている人間関係もインターネットほどの開放性はないと思うし、その中でやりとりされるアクションは簡単なイイねのようにちょっとした感情ベースで起こるものだと思うけど、Googleの対象としてるWeb上のデータってのはある程度推敲して理性的にまとめられたデータを基本にしているように思う。個人的にはやっぱりそのような理性的なデータの集積のほうがFacebookのデータよりも有用なような気がします。Facebookはまだ明確な収益化の方程式を見つけられていないってところもあるし。

今までのGoogleの経過をこの本を読んで楽しみ、これ以降Google+以降のGoogleがどうなっていくのかも楽しく見守っていける読み応え抜群の一冊でありました。

グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ
スティーブン・レヴィ 仲達志

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Android上のテキスト編集環境 2013年01月10日

#IndySMB

スマートフォンをGalaxy Nexusに変更してからちょっとした不満があった。日頃のメモを取るテキストファイルの編集環境。iPhoneを使ってた時からPCでメモした内容も電話でメモした内容もすべてすぐに同期できていつもいつでも同じメモを確認できるようにしておいた。

ところがGalaxy Nexusに切り替えて、テキストエディタには定番のJota+、それにDropbox、んでJota+のDropboxプラグインをインストールしてJota+から直接Dropboxのテキストを溜め込んだフォルダにアクセスしてメモを開いたり新規で取ったメモをそこに保存したりしようと思った。

ところがこのJota+のDropboxプラグインが開く/保存の際にわざわざDropboxのクラウド上のデータにアクセスするもんだから、お目当てのファイルが開くまでに2,3秒かかったり通信状態が悪い時には更新した内容が何回保存かけても失敗したりとちょっと不便な状態だった。Dropboxのいいところってのはアプリが直接クラウド上のデータにアクセスするのではなくて、アプリはローカルのデータを更新してその後、Dropboxがその更新されたデータをクラウド上と同期してくれることでアプリの動作の速さや安定性が実現されていたのに、AndroidのDropboxは直接電話の内部に同期されたフォルダを作らず、Dropboxのアプリからファイルにアクセスする仕様だったので実にもったいなく、あまり使える仕様ではなかった。さらにJota+にはGrepに相当する特定のフォルダ内のテキストファイル(の内容を)を串刺しで検索してくれる機能がなかったので、「あの内容、どのファイルに書いてあったかな?」という時にはファイルをひとつひとつ開いて行かないと確認ができない状態でした。既にDropboxのメモフォルダのテキストファイルの数は550近い数に登っていたため、これはほぼ不可能。でも実際には再度開く必要のあるテキストファイルってのは多分70-80%最近開いたファイルでJota+のファイルメニューに”History”があって少なくとも直近10回分ぐらいの最近開いたファイルがリストされていたのでこれでだいぶ助かった。ただ、やっぱり「このメニューのカロリー何カロリーだったかなー。確か11月のどれかのメモに書いてたはずだけど」という時に電話上で探すのはほぼ無理だった。

と思って半分諦めかけてたら、ちゃんとDropsyncというDropboxの特定のフォルダとローカルディスク上のフォルダを同期してくれる”本来の”Dropboxの動作を実現してくれるアプリ”がちゃんとあるじゃないですか。そもそもテキストファイルなので1000ファイルや2000ファイル溜め込んだって大したサイズにならず、今のスマートフォンのスペックを以ってすればローカルにコピーを持っても屁の河童状態なんでこちらを利用するほうが吉ですな。そしてaGrepというAndroid向けGUI版のGrepもダウンロードしてフォルダ内テキストファイルの検索もあっという間に完了できる環境に。メモを取らなければ、って時にもファイルを開くのもほぼ一瞬。これでほとんどストレスがなくなった。

後の懸念点は、ホントに今のAndroidの最大の残念な点だが、入力言語の切り替え操作。入力してる画面から、

画面上からスワイプダウンして通知画面を表示させる
入力言語の切り替えを選択
リストされている言語を選択
入力

というステップになるが、このスワイプダウンが割と大ぶりな操作になるので入力中にとても面倒なんであります。以前のAndroid3.x代までは入力フォームを長押しし続けると入力言語の選択画面が表示されて言語を選ぶという割とシンプルで切り替えの早い操作だったんだが、Android4.xから上記のような操作に。これがめんどくさくてたまらない。例えば日本語のIMEだと日本語入力と英語の切り替えってのは日本語IME自体がサポートしてて切り替えはとても簡単にできるようになっている。タイ語の場合もタイ語と英語は簡単に切り替えられる。だが、日本語とタイ語の切り替えが非常にめんどくさいんである。確かにここを多用するユーザってのはあまり多くないのかもしれないけどなんとかならんのかね。

とここまで書いていてふと思った。会社の日本語をバリバリしゃべる&書けるタイ人のスタッフにも聞いてみようっと。みんなどうやってるのかな?

そもそも、僕のスマートフォンの買い替えのタイミングってのは新世代のモデルが出て、新世代のOSやアプリが出てリソース不足が起こり、日本語の入力がもたつくなるようになると、もう我慢できず不満爆発。大体の場合2ヶ月以内に買い替え発生ってのがお決まりのパターン。だからテキスト入力のパフォーマンスはとても大事。自分の行動のログなどをきっちりとメモしていく上でも快適な環境を揃えないと絶対途中でめんどくさくなって諦めてしまうんであります。

iPhone3Gの時もiPhone4の時もそうでしたが、日本語入力はもたついても英語入力やタイ語入力がもたつくなんてことはほとんどなかったような気がします。これは多分、日本語に特有なひらがな>漢字への変換にCPUリソースを必要とするのではないかという推測。そういうことを考えるとタイ語とか英語のような変換のないシンプルな言語ってイイね。言語入力という根幹の部分で他の言語よりリソース消費をしてしまう言語ってのはコンピュータに対しては非効率なような気がちょっとします。。。

google+ インスタントアップロードがやっぱり便利だ 2012年11月17日

今月からまたGalaxy NexusでAndroidユーザになってるわけですが、goole+の写真のインスタントアップロード機能がやはり便利だなあと思うわけです。

一番最初google+のモバイルアプリを経験したのはiPhone上でした。んでもって初日使って「あまり知り合いのユーザが使ってないなあ」ってな感じで数日放置、しばらくしてからまたアプリ立ちあげてみるとインスタントアップロードにiPhoneカメラで撮った写真が。。。

「えー?!」

ってなもんで勝手にネット上にあげられてる写真を驚いて全削除した記憶があります。このインスタントアップロード、goole+のアプリをインストールしてアカウント登録した段階でデフォルトで有効になっていたと思います。これは怖いなあと思ってたんですが改めてAndroidに乗り換えて考えたところ、「せっかくクラウド連携がとてもよくできてるOSなんだから写真データももう思い切ってクラウドで全部バックアップ取ってしまうか」と。

んでよく調べてみるとgoogleのアカウントに紐付くPicasaのWebアルバムの無料の保存領域は1GBと比較的少ないですが、インスタントアップロード経由でアップロードされた写真で長い辺が2048pxまでの写真は別の無料領域に保存されるようになっているらしい。この無料領域はホントの無料、容量無制限の無料らしい。というか2048pxを超える写真のファイルは自動的に2048pxまでリサイズして保存してくれるらしい。じゃあ、いくらでも写真をバックアップできるじゃないか、ということでとりあえずはしばらく使ってみることに。しかし、Android上のデータってほとんどクラウド上でバックアップされてるんじゃないかな。

ドキュメントデータはDropboxやGoogle Driveでローカルだけにデータ持つことはほとんどないし、メールもローカルにはキャッシュしか持たない。Chromeならブラウザのブックマークもクラウド同期、アドレス帳はGmailのアドレス帳と同期。カレンダー、TodoもGoogle Calendarだし、パスワード管理ソフトのデータもDropboxで暗号化したデータをバックアップ取って、音楽ファイルは携帯電話でオリジナルデータを持つことはほとんどない。PCでDLされたものやリッピングしたファイルをPCにオリジナルデータを持ちながら必要なものは電話にコピーする。写真のデータは上記のgoogle+へ。

だから後何が残るかと言えば、SMSのメッセージと電話の通話履歴のみじゃないかなと思う。このへんも別にやろうと思えば技術的には全然問題のないことだと思うし。現にAndroidアプリでマニュアルでならSMSのメッセージをDropboxやローカルにファイルとして保存するものはあるのでgoogleがクラウド使ってこんなアプリ作ってしまえば、基本すべてのデータがクラウド連携しててマニュアルでバックアップの必要なし、そしてもし携帯をなくしてもなくすデータは発生しない、リモートからなくした携帯電話のデータと登録アカウント情報消して終了、なんて感じになるんじゃないでしょうか。

昔の携帯電話の頃は携帯落として、「電話よりもアドレス帳のデータだけでも返して」なんて言ってる人も居ましたが、もう今は電話なくしてもデータなくなるような時代じゃないんですな。

Galaxy Nexusの4.2 OTA Updateの通知がとってもうざい 2012年11月14日

先日からGalaxy NexusにもNexus7に続いてAndroid4.2 Jelly BeanのアップデートがOTA(Over The Air: 無線経由で受信)で来た。

Google直系のGalaxy Nexusということで最新OSがちゃんと配信されてくるのは嬉しいんだけど、すでに4.1.2でもroot化したCustom Romを適用してるのでそのまま適用して動くのか動かないのかもようわからんので適用できない。xdaで再度4.2のCustom Romを当てるのが一番よいはず。

んでアップデートは適用せず無視していたんですが、この通知がなんともうっとおしい。事あるごとに通知バーに通知が入り、ホーム画面でも「新しいアップデートがあります。更新しますか?」みたいな通知が。一日に数十回キャンセルを押さなければならない。他のハードウェアベンダのカスタマイズの入らないネイティブAndroidとしてとても使い勝手よくできているのがいいんだけど、時々、こういう「あれ?」というところがありますな。Androidは。

というわけでこのOTAの通知を無効にする方法をネットで確認。

[HOW TO] Disable OTA Update Notifications!!!!!!!!!!!!! – xda-developers

ここで見てみると

1. /cache/fota/にあるアップデートのファイルを消して、OTAアップデートの通知からインストールを選択してインストールを失敗させる
2. /etc/security/Otacerts.zipをotacerts.zip.bakにリネームして無効化
3. /system/app/にあるFotaClient.apkとFWUpgrade.apkをそれぞれ*.bakをつけて無効化
4. 再起動

という手順になっているが、ファイラーでGalaxy Nexusの当該ディレクトリを見てみるとotacerts.zip以外のファイルがない。。。そして

How to get rid of the OTA notice? – Android Forums

こちらのほうを見てみるとOTAの通知をブロックするにはotacerts.zipをリネームして無効化するだけで大丈夫ってなことを書いているので、リネームだけならまた元へ戻せるしやってみようかという結論になりました。ちなみに以下のやり方で僕の場合うまくいきましたがやって何か問題出ても@your own riskということでお願いします。特にシステム領域のファイル構成の変更作業になるので間違ったことするとOSが立ち上がらないなどの問題が発生する可能性も高いので注意してくださーい。

/etc/securityの配下はシステム領域でRead Onlyでマウントされているためそのままでは変更が効きません。root権限でもってボリュームをRead/Writeで再マウントしてから変更かける必要があります。PCにつないでadb shellでやってもいいんだけど、システムはroot化してるし、rootのファイラーアプリも入れてるので手軽にファイラーからリネームします。僕の場合「ESファイルエクスプローラ」で実行しました。

1. ESファイルエクスプローラを立ち上げる
2. 「設定」から「ルートオプション」を選択
3. 「ルートエクスプローラ」にチェックを入れSUやSuperUserなどのアプリの「権限を許可しますか?」のダイアログが出てくるので「許可」をクリック。
4. 「ファイルシステムをマウ… (/、/systemを書き込みでマウントする)にチェックを入れる。
5. 設定画面から抜けて、/etc/securityのディレクトリへ。otacerts.zipファイルの項目を長押しして出てくるメニューから「名前を変更する」。
6. otacerts.zipからotacerts.zip.bakに変更してOKをクリック。
7. 再起動。

これで僕の場合はOTAアップデート通知は来なくなりました。後は頃合いを見てCustom Romの4.2を入れるかな。。。