笑ってはいけないホラー映画 「死国」 2012年08月23日

Huluで日本のホラー映画「死国」を観た。いやー、しかし久しぶりにこんなつまらない映画観た。最初の出だしとか四国の田舎で、嫌々ながら口寄せをやらされてるイタコ少女(栗山千明)、主人公の女の子(夏川結衣)、ぼっさり草食系男の子(筒井道隆)が遊んでいる風景なんかは特に海外に出てきている僕なんかにはノスタルジックに映って「いいねえ、日本の田舎、こんなんだよなあ」としみじみさせてくれる。ここからネタバレいきます。

死んだイタコ少女の霊が主人公の周りをウロウロしながらも何をするでもなく、見てる者をジリジリさせる中、ついにおかん登場で四国の結界を破り黄泉の国から死者を肉体を伴った形で復活させる。映画の中ではそうすると四国は死者が溢れ、「死国」のようになると説明してきたにもかかわらず黄泉の国から戻って来るのはイタコ少女一人。あれ?!?あの話は?放置?!

復活後自宅に連れ帰り、ご祈祷で目が開いてしゃべるようになる、まるで買ってきたパソコンにOS入れるようなもん。「あ、ハードウェアだけじゃ動かないんだ。」みたいな。

その後のびっくり大展開。なんと復活させてくれたおかんをベアハグで背骨折り。お前はプロレスラーか。口寄せで力道山とか、橋本真也とか憑依させてプロレスやればウケるかな?プロレスというより大道芸ですな。その後は死んでも恋焦がれた草食男子もやっぱりベアハグ、鯖折り。倒れこんだ草食男子を見て

「あ”〜!!」

って大騒ぎしてたが、自分のやってることが全く見えてないご様子。さあ、男も居なくなったらやり場のない怒りは男をついうっかり寝取ってしまった主人公の夏川結衣に行くかと思いきや、山伏みたいなおっさん登場でイタコ少女はやり込められる。そして最後のオチは想像通りでため息も出ないおざなり展開。途中で脚本書く時間なくなったの?と思うぐらいに適当なストーリーでした。これは売れないな。それ以外に感想がないもんね。

どこ見てるかわかんないような目をした15歳の栗山千明のデビュー作。栗山千明のキャリアはこんな凡作から始まってるんですな。

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