Baltimore暴動の報道を見て久しぶりに2010年バンコク争乱時を思い出した 2015年04月28日

昨日あたりからTwitterにバンバン流れてくるアメリカのBaltimoreで起こってる暴動の映像。”looting = 略奪” の文字が目に入った途端に2010年のあの赤服と黄服の衝突でバンコクが戦場になり、最後はバンコクの各所が放火されたあのバンコク争乱を思い出した。

その時すでに自分の住居はコンドミニアムの16階にあったのでいわゆる天国と地獄というか下のほうでいろいろ問題が起こっていてもとりあえずは外にさえ出なければなんとかなると思っていた。

食べ物さえなんとかなればじっと引きこもって終わりを待ってようと思ったが、赤服幹部が最終的に投降、セントラルワールドに放火されるところまでは末端の構成員が荒れて統率が取れなくなったとは言っても予定通りなのかなと思っていたがその後、リーダー不在の暴徒たちはバンコク各所に散り荒れまくり大混乱、略奪が予想された。近所の7-11も急遽閉店、店舗のガラス部分を新聞紙で覆って内部が見えないようにしていた。そういった風景を見て「こりゃやばい」と思ったもんです。

街中に銃を持った連中がいると言ってもちゃんとその武装に目的があって、暴力の矛先が闘争相手にちゃんと向かっているうちは外野から見守ることができたが完全に目的を失い、統率もなく、暴徒がこれを機にと欲望の赴くままに破壊と略奪に走り出すと、誰でも襲われる危険性が高い。。。

というわけで急いで車に乗ってパタヤまで逃げたことを覚えている。ほとぼりが冷めるまでバンコクから離れたところで避難しようとした。意外とその後は大きな混乱が起こらずに収束したからよかったもののめっちゃ怖かったのです。

日本人はほとんどこんな恐怖を体験したことないでしょうけど目的のない暴力ってのは怖い。そして土地を持って独立して自分で商売を営んでいても略奪が起これば簡単に火をつけられたりなけなしの商売道具や在庫の商品を奪われてしまう。。。いつも頼りになる固定資産もこういう時には持って逃げられないから世の中何を持っても絶対的な価値ってのはないのだなといろいろ考えたのを思い出しました。。

しかし一生懸命頑張って商売始めて店を持って続けていても、こんな暴動で火をつけられて焼けてしまってはやってられんよね。。。あ、でもちゃんと保険かけてりゃ補償が出るのかな?暴動での放火は対象になるんだろうか?今もまだいろいろ考えるところが多いです。。。