マスかき止め!パンツ上げ!Full Metal Jacket 2012年06月08日


↑ 字幕のついた動画はyoutubeにはなかった。残念!

何年ぶりだろうかね、中学生の時に見て以来だな。またまたApple TVにてFull Metal Jacketを見た。言わずと知れたスタンリー・キューブリックの名作。いやー、まさに名作。見た人全員の記憶に焼き込まれるハートマン軍曹の素晴らしいお言葉の数々。翻訳も非常に大変だったというお話。キューブリックは他の言語に翻訳された内容は再度英語に翻訳し直しをさせてその内容をちゃんとチェックして真意が伝わってるかどうかを確認してるらしい。この映画の翻訳も最初戸田奈津子が担当してたが、翻訳に言葉の汚さが出ていないとダメ出しされたらしい。

フルメタル・ジャケット – Wikipedia

よく言われているように映画は二部構成で海兵隊の訓練所と、訓練所卒業後ベトナムでの活動を描いているけども、はっきり言って前半の訓練所だけでもお腹いっぱいである。最高に下品なマシンガントークのハートマン軍曹の訓練生を早朝に起こす掛け声がタイトルの「マスかき止め!パンツ上げ!」であります。しゃべる言葉すべてが名言でやはりネット上でも語録をまとめ上げてる方がいらっしゃいました。ぜひご堪能ください。

アカのどん百姓め! 聖母を敬うと言え! : 軍曹語録

これだけで感想が終わってしまいそうなんだけど、ちょっとだけ本来の映画の感想を書いておくなら、冒頭の軍曹が訓練生を前に説教垂れながら練り歩くシーンはキューブリックの得意な構図で、しょっぱなから期待感がドカンと膨らむ。「微笑み豚」がハートマン軍曹を撃ってからジョーカーに銃を向ける、ゆっくりと銃を下ろして自害するまでの無音の極端な緊張感。こういう瞬間、俺ジョーカーの立場だったら何をするか?何を言うか?チビリそう。キューブリックの映画ってBGMがほとんどないね。映画の癖にこの無音の緊張感がとんでもなく怖いのであります。

フルメタル・ジャケット [DVD] フルメタル・ジャケット [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ 2010-04-21
売り上げランキング : 1277

Amazonで詳しく見る by G-Tools

Kung-Fu Hustle カンフーハッスルを見る 2012年06月02日

少林サッカーで有名になったチャウ・シンチー監督の映画。2004年制作か。随分前のものなんですな。

AppleTVでいろいろとプレビューを見てたらリストアップされてて、そういやまだ見てないなと思ってレンタル400JPY。映画の内容は少林サッカーゆずりの派手なギャグが多く、細かいところに映画やら漫画のパロディが出てきたりする。食神を見てた時も思ったが、結構この人いろんなものを見ていて作品のテーマからかけ離れた以外なものからネタを引っ張ってきたりするところが面白い。

2000年ぐらいに初めて食神でチャウ・シンチーを見てから、レンタルビデオなどで昔の作品を何本か見たけどダラダラしたしょうもない作品が多かった。やっぱ食神以降が脚本、編集が段違いに良くなって楽しい作品になってますな。単に製作費が十分確保できるようになっただけなのかもしれませんが。

タイでも香港映画はポピュラーみたいで、AppleTVで見たから字幕は日本語、タイ人の彼女は広東語はわからないはずだが、タイトルの漢字「功夫」を見ただけで「カンフー」と言っていたのでタイ人にもこの漢字二文字は有名なんだろう。

この作品、話の展開がめちゃくちゃ早く、95分という標準的な上映時間にかかわらず非常に長い作品を見た気になる。あ、この闘いで終わるのかな?と思ってたら、最終的な決着はつかず、さらに強い奴が出現するというドラゴンボール方式。これもネタなんかなと思うと勤勉にいろんなネタを取り入れるチャウ・シンチーの生真面目さが垣間見れて楽しい。

カンフーハッスル コレクターズ・エディション [DVD] カンフーハッスル コレクターズ・エディション [DVD]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2010-07-28
売り上げランキング : 9887

Amazonで詳しく見る by G-Tools

E.T. The Extra Terrestrialを観る 2012年05月31日

何年ぶりだろう、わざわざE.T.なんて見ようとも思ってなかったから以前に見たのはほんとに子供の時かもしれない。1982年公開とのことだから30年前か。当時で多分6,7歳か。ストーリーはほとんど覚えてなかった。

というわけで久しぶりにE.T.を見た。が、こんなやらしい映画はやだなあと思った。

主人公のE.T.は宇宙船が地球に到着していろいろ探索してる時にちょっと遠くに行きすぎて、街の灯をぼやっと見てたら人間がやってきて急いで出発する宇宙船に置いていかれたどんくさい宇宙人。もう一人の主人公エリオットは変声期も全く過ぎていない、ビービーうるさいガキ。

冒頭からの展開が言葉をわかってなくても理解できる簡単すぎる内容。これは英語を全く理解できない国で字幕なしで上映したって理解できる内容。そして音楽が実によくできている。ストーリーの展開とのシンクロ率も大したもんだ。

とかく難しいところが全くなく、子供から老人まで、言語を超越してみんなが共感できるようになってる映画なんですわ。冒頭どんくさい宇宙人とかうるさいガキとか書いたが、多分女性には「かわいい」と言われてすんなりウケる要素のはず(僕は共感しないが)。

もう狙いが明確に見えて、それでちゃんと映画史上に残るほど成功してる映画なんでもうそのへんがいやらしくて見てらんないのである。

でもE.T.が怪しげなガラクタを使って故郷の星と連絡を取った次の日にいきなり川辺で土左衛門に近い状態で見つかり、NASAの科学者達の治療も虚しくお亡くなりになるが、これまた意味不明に蘇生し子供たち大喜び、といったようなご都合主義な無理矢理展開があるので少々安心する。またラスト直前の大感動シーン、子供たちとE.T.が自転車で空を駆けるシーンを見ながら

「こんな能力があるんなら、最初宇宙船に置いてかれた時にこうやって浮いて宇宙船に収容してもらったらよかったのに。。」

とツッコミつつもうっすらと涙目の自分が本当に嫌になる。なんだか本当に嫌な映画なんであります。

E.T. The Extra-Terrestrial 20周年アニバーサリー特別版 [DVD] E.T. The Extra-Terrestrial 20周年アニバーサリー特別版 [DVD]

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2002-11-08
売り上げランキング : 11074

Amazonで詳しく見る by G-Tools

The Hangover Part II 2012年04月25日

ちょっと小林旭の映画も小休止して、外タレの映画でも見ますかねと、Apple TVをいろいろ見ていたらかの有名な「ハングオーバーII」があった。なぜか1はなし。ハングオーバーというのは英語で二日酔い。強烈な二日酔いで目覚めた朝は、全く理解不能な状態に陥っていた、機能の記憶を手繰り始め、、、みたいなストーリー。

ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える – Wikipedia

パーティの次の日の朝、汗でどろどろ、床に直に突っ伏して寝てたところを目覚めて回らない頭で「おいおい、ここは何処だ??」と自分に問いかける瞬間。そうやなー、この感覚やなーと。東京は九段で仕事してた時、誰かの送別会でバカ飲みしすぎて会社の人にもう一人の同僚とともに会社近くのビジネスホテルに放り込まれた。その日の目覚めがまさに「おいおいおい、ここは?何処?」。この緊張感は久しく味わってないな。体動かさず横を見ると同僚が寝てる。「あ、あいつも居る」と思いながら胃の中から強烈に込み上げてくるモノを我慢したり。

まあ、自分の話は置いておいて、ストーリー展開が非常にバカで楽しめる。知らずに見たら舞台はバンコクで、ロケ場所も6,7割ぐらいはっきりとわかった。ストーリー展開にもバンコクらしいオカマネタなども満載で楽しい。Apple TVではレンタル料が500円とちょっと高いが楽しめます。そして最後のエンドロールに乗る彼らのバカ騒ぎの写真、ほんま酔っ払いの写真。まるで自分の写真を見ているかのごとくちょっと恥ずかしくなる始末。彼女からも「あんたも酔ってるとき、こんな顔してるよ」と窘められましたとさ。

ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える [DVD] ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ 2011-11-30
売り上げランキング : 2412

Amazonで詳しく見る by G-Tools

銀座旋風児 2012年04月20日

またまたApple TVで小林旭の映画を。

イヤー、相変わらず小林旭の若い頃の姿は惚れ惚れしますわ。さらにヒロインがめちゃ若い浅丘ルリ子。これもまた後年の厚化粧のおばはんみたいな浅丘ルリ子とはうってかわってまたかわいい。確かにこの絵面のいい二人を全面に据えれば多少シナリオが??となるようなものでも売れますわ。

映画の内容と言いますと。。。まあ、前回の「黒い賭博師 悪魔の左手」と比べればまだ見れる。。しかし、やっぱり変なところいっぱいあります。ていうかこの映画見る前から小林旭のベスト盤で銀座旋風児のタイトル曲が大好きでした。タイに居ててもカラオケで歌ってたりしてたからね。特筆すべきはその歌詞の世界観。 Continue reading “銀座旋風児 2012年04月20日”