こんな僕でも社長になれた -kindle版- 2013年12月22日

今回またKindleで買ったロリポップ!のレンタルサーバで有名な家入一真氏の起業ストーリー。

先日これもまたKindleで買ったホリエモンの「ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた」にて一番めに紹介されていた本で、その引きこもりから会社社長へというエピソードが面白かったので買ってみた。

家入氏は中高生時代は引きこもりで大検受けて大学受験のために住み込み新聞配達員をしながら予備校通いしてたらしい。その後方向転換して就職、起業となるんだけど、この本全然ビジネス書的な自己啓発・啓蒙とかのたぐいにはなってなくてひとつの物語になっている。家入氏の生い立ちから語られていて、ぐだぐだした部分もあるし、さらっと大決意で自分の環境を大きく変えたり、劇的に成功していくくだりもある(でも本のかなり最後のほうだけど)。そのおかげか逆に起業してからのくだりの文章量がかなり少なくなってる。それでも十分に読み応えはある。

ひとつブッと声だして笑ったのが、この人東京の公立の芸術大学受けるために2浪したらしいが、1年めはセンター試験の願書出し忘れでテスト受けずに浪人決定。2年目は本試験のために東京まで行ったにもかかわらずホテルで寝過ごしてまたテスト受けれず落第決定。結局この後大学進学を諦めてらっしゃる。

まあ、あまりにゆるすぎるところが共感バリバリなんですが、これはちょっと緩すぎやなあと思う。。。それでも仕事し始めてからは、ひきこもりの過去もなんのそのでちゃんと仕事できるようになり、結婚、出産を契機に起業して、その後の成功は素晴らしい。こんだけ一部分ぼんやりしてる人でも(「お前ごときが言うな」と言われそうですが)大成功を収められるというのは、やっぱり力を入れるポイント、抜くポイントの見極めと迷いがないところからなんでしょう。

このブログのサーバもロリポップ!を使っていて2004年に初めて契約したけど、その頃はロリポップの会社の中はこんな感じだったのかな?と夢想しながら読んでおりました。世のひきこもりに勇気を与える、および読み物としてもサラサラ読めて中々ドラマチックで面白い良書であると思います。

今また年末でKindleでセールやってるのでかなりの冊数の本がお安く買えます。まとめ買いでゴリゴリ読んでいくのにちょうどいいっすね。