ADTProのシリアルケーブルを自作 2021年02月10日

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ADTProというApple IIcのシリアルポートにPCを接続してデータを送り込み、フロッピーにそのデータを書き込むことの出来るツールがあります。
これがあれば、各アプリケーションの5.25インチのフロッピーディスク現物がなくても、空の(それでもやっぱり5.25インチ1DDのディスクは必要)ディスクにインターネット上に転がっているフロッピーディスクイメージを書き込んで実機で使えるようになる。
シリアルポート経由でデータ通信するのでPCとApple IIcを結ぶシリアルケーブルが必要。PC側はDE-9、おなじみのシリアル9ピンにUSB-SerialのケーブルがあればOK。Apple IIc側はシリアルポートはDIN5ピンというこれまた80年代仕様。
DIN5 ー DE9 なんてケーブルなかなか売っていない。なので自作する。

結線図はADTProのサイトで書かれているので間違わないようにハンダ付けだけすればOK。ちなみにDIN5のケーブルなんてのも今時なかなか売ってないのですが、これは楽器屋に行ってMIDIケーブルを買ってくれば使えます。

基本は下の図のようにDIN5の1と5を結線してあとは3つのラインをDE9の3,2,5にハンダ付けしてやればそれでOK。シリアルのコネクタのケースもちゃんと組み付けてなかなか見栄えよく出来ました。ちゃんと通信できたぜえ。

しかし、80年代マイコンで今のPCと接続できる通信規格ってこれぐらいしかないから重宝しまっせー。

↑ PC側にこいつが必要です。

PE6502の他にも自作Mini PET Kitなんてのもあるのね 2021年02月01日

PE6502で関心してたら、なんとPETのクローン、Mini PET Kitなんてものもあるのね。しかしこいつは高いぞ。250GBPでドルだと340USDほどもする。興味と組み立ての楽しさはあるだろうが、完成してからの使用用途は非常に限られる中で340USDか。。。なかなか買えんね。。。

https://www.thefuturewas8bit.com/mini-pet.html

PE6502なんてシングルボード8bitコンピュータがキットで売っている 2021年01月31日

youtubeで8bit guyチャンネルを見ていたら、こんなキットが目に入った。Apple I compatibleな6502を使ったコンピュータで完成後はBASICが使える。しかし、必要な部品が全部詰まっただけのキットなんでハンダ付けに慣れてない人は絶対に失敗する。ハンダ付けのポイント数はなかなかだ。自分は以前に自作キーボードでハンダ付けは鍛えられたけど、それでも心配になるな。

そして、完成したコンピュータもRAM以外の記憶装置はまったくなく、毎回プログラム手打ちかシリアルポート経由でWindows PCなどから都度流し込む必要があるので実用には向かない完全趣味コンピュータ。130USD。

https://www.technologyx2.com/pe6502-kit
↑ 販売サイト

30%キーボード!Gherkinなる自作ミニマルキーボード 2019年09月06日

30% keyboard. “Gherkin” | Drop (formerly Massdrop)

本当はHHKBと同サイズの60%サイズのキーボードを探していていろいろググっているうちに30%キーボードなるものを発見。
それが上の写真なんですが、これは欲しくなるなあ!

と思っていたら実はこれは明確に製品化されたものではなくて自作好きの人が自作キーボードとして製作したもの。しかしながらその基盤データなどはGitにアップロードしてあって自由に使えるらしい。さらにはその基盤データを使って中国のプロトタイプ基盤の制作会社に発注する方法まで記事があった。

tmk_keyboard/keyboard/gherkin at master · di0ib/tmk_keyboard · GitHub
40% Keyboards: Ordering a PCB

お値段は、基盤5セットで約10ドル!そりゃ注文するでしょ!そりゃ自作するでしょ!そりゃハンダ付けもするでしょ!

というわけで誘惑に抗えるわけもなく、基盤、キースイッチ、キーキャップ、ダイオード、スペーサーやネジなども全部その日のうちにLazadaとAliexpress使って注文完了。

楽しみじゃー。しかし図面送って自分の依頼通りの基盤を作成してもらうサービスなので最低発注数が5個となっていたため、基盤が残り4つあまります。。。誰か要る人居る?

VORTEX CORE メカニカルミニキーボード 英語US配列 47キー Cherry MX 赤軸 VTG47REDBEG
ヴォーテックス (Vortex) (2017-09-07)
売り上げランキング: 28,108

↑ こちらVortex-Core、既製品。これもコンパクトで机の上を広く使える系。

インドネシアよりテンペ菌が到着したのでさっそく自作テンペ 2017年05月05日

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eBayで購入したテンペ菌がインドネシアより到着。ちょっと灰色がかった白い粉がジップロックに入って200g。税関で開けられたら怪しいですな。「何?この白い粉は?」って。

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さっそく材料を買いに走る。オーガニックソイ(隣の大豆の値札を間違えて見て購入。実はめちゃ高かった。680gで380バーツ。千円ほどもする。。。)、そしてジップロック、テンペ菌です。

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バナナの葉で包んだテンペも作りたかったので買いに行きたいのだが、確実に手に入りそうなところは。。。中華街の向こう側サパーンプットの側のパコンタラートというエリア。花の卸売が有名な巨大な生鮮市場。

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さっそく買ってきました。でかい!そして40バーツで1kgほど。使い切れん。。。

作り方は以下のサイトを参考に作ってみました。

テンペの作り方 かわしま屋

まずは大豆をざっと洗って、ボウルに酢を混ぜた水を張り、大豆を約6時間ほど浸しておく。バンコクなんで始終30℃以上の気温があるため、日本のメニューであれば浸け置く時間などは夏場の時間で十分。

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そして水を変えてから鍋で30分から1時間煮る。

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上のリンクでは水に浸けた後、大豆の皮を一粒一粒取り除いてください、と書いてあるがこれがなかなか超ミニマル作業でめんどくさい。たぶん湯がいた後の豆のほうが皮は取りやすいだろうと思って、湯がいた後に皮取りを実施してみたが、いくぶんかは取りやすくなったがそれでも乾燥重量で300gあった大豆の一粒一粒の作業である。ミニマル過ぎてやってられない。

というわけで約1/5の量で断念。皮ついてたってなんとかなるだろう、とくくって作業を先にすすめる。

大きめのビニール袋に湯がいた大豆とテンペ菌を200gの大豆につき1g〜10g入れる。テンペ菌の量がかなり幅があるが、要は少量でも問題ないけど、最初のうちは湯がいた大豆全体に菌の粉を行き渡らせるのが難しいので多めに使ってまんべんなくまぶしてあげましょう、ということらしい。

テンペ菌をまぶした大豆は3cm程度ぐらいの感覚で爪楊枝で穴を開けたジップロックに適量入れて形を整える。

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もしくは日本では難しいかもしれないが、ここはバンコクなのでバナナの葉で包んで作ってみたい。今まで知らなかったが、生のバナナの葉っぱは結構固く、そのままでは食べ物を包んでも葉の繊維に沿ってきれいに裂けてしまう。これを防ぐために消毒も兼ねてバナナの葉を湯通し・蒸す・炭火の熱気に当てるなどで火を入れてやると柔らかくなり、折り曲げても葉っぱが裂けたりしなくなる。ここにまた適量を置いて形を整えて折りたたみ、爪楊枝で止めて完了。

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32℃程度の環境で24時間ほど発酵させるとよいらしい。バンコクなので気温は始終35℃前後。特に発酵保温器なども必要なく、室内においておけばいいかと考えていたが、この考えは失敗を招く。

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24時間後の結果は。。。

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テンペ菌の菌糸がしっかりと育って立派な板状のテンペになったが、ところどころに黒ずみが。。。しかも黒ずみの場所はジップロックに爪楊枝で穴を開けたところ。。。爪楊枝で開けた通気口(発酵の際の炭酸ガスの逃げ道)から空気中の黒カビ菌が入ったか。。。ちなみにテーブルの天板に接していた側の通気口は黒ずみはなかった。ちゃんと布などをかけていればこういう黒ずみは発生しなかったかもしれない。。。

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バナナの葉で包んだ方は、ひとつは菌糸がほとんど育たず。たぶん変な雑菌が入り込んでしまったかもしれない。廃棄。もうひとつは上の写真のように立派なテンペになった。なったのだが、こちらはきれいな面で片面はやはりバナナの皮で包んでいた若干の裂け目にそって同じように黒ずみが。。。うーん、失敗か。。。

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でももったいないのでとりあえず黒ずみのないところを薄切りにして多めの油で焼いてみました。食べてみると。。。菌糸の間がスポンジのように毛細管現象で油を吸い上げ、焼くというよりは揚げた感じに近くなりました。食べた感想は、

「ハッシュドポテトみたい」

テンペ自体は若干大豆の煮た時の香りがするぐらいでほとんど無味無臭。葉っぱや根菜ばっかで食事のボリュームにかけるベジタリアンの食事に炭水化物に偏らないボリュームのある食材として活躍する理由がよくわかります。癖がまったくない。癖のある発酵食品が大好きな自分としては物足りないぐらいの感じですが、とりあえず個人的には大豆好きなんで豆腐レベルに多食できそう。

というわけで失敗しちゃったので再度トライします。今回の自作で判明した点と反省点、改善点、

・ 大豆の皮むきはテンペ菌の菌糸でテンペは結着するが、大豆の皮があると皮から豆が外れることでテンペ自体が崩れやすくなるのを防ぐため
> この手順を省いてもちゃんと発酵する

・ 大豆の皮むきは手作業で一個一個はあまりに非効率すぎる
> 湯がく前にミキサーで軽く豆を粉砕して豆と皮を分離させる

・ 発酵の際には他の雑菌の混入を極力さける対策が必要
> 湯がいた後は鍋で水切りして熱で余分な水分を蒸発させ、鍋の中でそのままテンペ菌をまぶす(余計な菌を拾わないように他の器に移さない)

・ バナナの皮も事前に十分に湯通しして下準備と殺菌を十分に(余計な菌を拾わないよう作業直前に処理する)

てな感じでしょうか。2回めはうまくいくといいなあ。。

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