Ableton Live & Novation LaunchKey mini 2015年04月15日

novation launchkey mini 2

ここ最近Ableton Liveをいじってちょこちょこと曲の断片みたいなものを作っている。

数週間前に音楽系のウェブマガジンでこの動画を見て、「ああー、サンプリングだけで作る曲ってこんな感じでやってるのか!」というのがわかって自分もやってみたくなり、Abletonの試用版をダウンロードしてサンプリングで曲をいじって遊び始めた。

Live 9とPushを使用した音楽制作 | Ableton

ところがまだまだ弄る時間が不足しててループが合わなかったり、思ったようにリズムと上音の被せが綺麗にできなかったりで、どちらかというとループシーケンサ的にMIDIの打ち込みでリズムトラック作って上音被して、という方がうまく出来る感じになってきた。

ちょっと話それてこのAbleton Live、今までのDAWと比べてめちゃくちゃ使い易いし、触れば触るほど使い方がわかってくる。これ、ソフトの出来がよくて分かりやすく、かつクオンタイズやサンプリングの際の編集が細かい調整なしに自動でうまいこと繋いでくれるようになってたりするところが素晴らしいのか、出来やわかりやすさは他の(LogicやCubaseのような)DAWとほとんど一緒だがウェブやYoutubeにあがってるユーザーの使用例やTipsが数多いのでどんどんテクニックが身につくのか実際よくわからないが、(その両方という気もするが)とかく今ままでのDTM、DAWから比べれば圧倒的に「こりゃイケるなあ」て感が満々なんです。

で、話戻ってMIDIの打ち込みやっててリズムはマウス一個でなんとでもなるんだけど、上音のコードが実際に音だしてみないと音感ゼロの自分はまったくまともな音を出せない。

novation launchkey mini

というわけでこれを買ったわけです。NovationのLaunchKey mini。単なるMIDIキーボードなので単体で音は出ません。あくまでコンピュータや音源となる機器があってこそですがミニサイズの鍵盤25キーとAbletonのトラック/クリップに割り当てるパッドが申し訳程度に付いている。これで3,990THBなので1万円強。15年前、10年前から比べたら楽器、MIDI機器もなんか安くなったなあという印象。

しかも安物とはいえ、Novationであります。大学の頃友人の持っていたNovationのBassStationをかっこいいのう、と思って見ていたが、今頃こんな値段でNovationの機器を買うとは。Abletonでも読み込めるVSTプラグインでBassStationとV-Stationのソフト音源が付いてます。

なかなか弄ってて楽しい。しかし、DJなんかもTraktorでなくてAbletonのほうがいろいろ細工が出来ていいような気がするな。

未踏の地アメリカの憧れ 2014年12月22日

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タイはバンコクによくあるスーパー、topsで売っていたマシュマロのパッケージ。輸入品のアメリカ製。150gででっかいマシュマロが20個ほど入っている。雑にビニール袋でパッキングだけしているいい感じのアメリカンプロダクトデザインですな。でも裏にしっかり日本語表記もあったり。

ダイエットし始めてからいろいろとオーガニック系の食品とかにも興味を持ったけど、結局僕はそういったオーガニックとはかけ離れたアメリカの工業製品のパッケージデザインが好きなのかもしれない。簡素なボコボコの箱にスペースを余りまくらせて質実剛健な飾り気のないフォントが踊る、細かい説明なしに商品名と”Big bag!”とか”Extra!!”とかの売り文句。

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多分小さい頃にハードロック・ヘビーメタルとか聴き始めてそのビデオや雑誌の隅にこういうデザインを見つけて興味を惹かれてたような気がする。さらには日曜日の朝、ドラえもんが始まる前に流れていた「今週のロードショー」みたいな映画紹介番組で70年代後半〜80年代前半のハリウッド全盛になる前の映画、それもニューヨークなどの東海岸のアメリカを舞台にした映画って画面が暗い映画が多い印象でBGMは必ず憂いのあるメロディーだけどきらびやかな音色のディスコ、ガラージがかならずかかっていたような気がする。だから今でもPhilly SoulやSalsoulなどを聞くとその頃を思い出すし、小学生時分に何も知らず憧れだけで眺めていたアメリカがそこにあるのです。

もう40ほどにもなるといろいろ勉強して戦争に勝った世界の覇権国のやってることがいろいろ見えてきて、武力、経済、外交すべてにおいてなんだかなあと思うことも非常に多いアメリカですが、やっぱり子供の頃に持ってた憧れってのは強いものでふと気が付くとこういったものに惹かれる自分がおります。


↑ こんな音色。このMJがめちゃくちゃカッコいいっす。

久しぶりに400% Dynamite! と。。 2014年11月23日

400xc_Dynamite

バンコクでのライブ、OKI DUB BAND、Augustus Pabloと来てこれまた自分のiTunesに入っている古い音源を手繰っていたら久しぶりに “400% Dynamite!” が出てきた。

確か2000年ぐらいに何かの雑誌でイケてるコンピ特集みたいなのが書いてあって、その中のReggae編としてこれが上がっていた(その他、Larry Levan at Paradise GarageやIncredible Sound of Gilles Petersonとかがリストされていた)。とりあえず買ってみて聞いてみたら予想外にハマり、今iTunesのライブラリを確認したらこのDynamite!シリーズは200%から600%までを買っている。

他の盤の中を見てみると70年代にリリースされた有名曲なんかがバンバン入っているのだが、一個一個の曲や曲順まで覚えているのはこの400%のみですな。

それまでBob MarleyとPeter Toshぐらいしか聞いたことなかった僕がこのコンピで多少なりともは、King TubbyやAugustus Pablo、U-RoyやMaytalsなんかを知ってReggaeやDubをもうちょっとだけ入り込んだ思い出深い一枚。Reggaeは詳しくないなりに人に聞かれたら「とりあえずこれ聞け」と渡すのは多分400%でしょう。

ちなみにレゲエの古い音源聞いてて思うのは、Zudrangmaレコードも頑張って売ろうとしているタイ東北地方の音楽、モーラム。

モーラムも幾つかスタイルはあると思うが、基本的に祭りのハレの時の地元のダンスミュージックであって、特にピンと言われる三絃ギターのような楽器で安いシンセサイザーから流れるチャカポコハンマービートにトランシーなフレーズをエンドレスに重ねるスタイルは、アジア発の土着トランスミュージックとして世界中に売れる可能性は秘めていると思うものの、現状タイの田舎で演奏されているホンモノのモーラムは基本的にお金かけないから安くて、古くて、壊れかけのサウンドシステム、リズムは中古でうん百円のカシオトーンのプリセットリズム、チューニングが完全に合わない安い楽器など、激安、最低環境な音楽が量産されている。Zudrangmaも頑張ってなんとかモーラムをブランディングしようとしてるけど、まだまだなんともな感じがある。

Bob Marleyみたいに地元の半分素人みたいなのがやってた音楽を世界で売れるように洗練された曲をかける人が必要ですな。音楽なんだからやっぱりそこからって感じはするな。

400% Dynamite!
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Deezerのサブスクリプション 2014年09月29日

Soirée Deezer et SimpLib
“Soirée Deezer et SimpLib by Pierre Metivier, on Flickr”

また改めてDeezerのサブスクリプションを再開してます。

http://www.deezer.com

2012年の大きなイベントはkoboやkindleなどの電子書籍サービスが日本でオープンしたことだったけど、それから日本版のspotifyなどの定額聞き放題ストリーミングの音楽サービスも開始間近なのかと思われたが以外と時間がかかっている。

そんな中、地味にタイ国内ではフランス初の同じような定額ストリーミングサービスのDeezerが正式にサービスインしている。iPhone版だと一ヶ月5.99USDのサブスクリプションモデル。サブスクリプションの課金形態で考えるとちょっとお高いかもしれないが、いろんなアルバムが揃っていてなかなか楽しい。

去年実際試してみて、その後サブスクリプションを一旦解約してた。今回久しぶりに聞いたChillwaveが心地よくてどっぷりと聞きたいなと思ってこのdeezerで聞いてやろうと久しぶりにサブスクリプション再開。しかし、なんかいろいろ検索してたら懐かしのMTVチューンがいろいろ出てきてそっちのほうに首ったけになってしまった。


↑ Here I Go AgainのSaints and Sinnersバージョンとか。うん、WhiteSnakeの音ですな。野暮ったい。この後やっと売れてよかったねえ。


↑ Fire in the Hole / Laaz Rockit。


↑ Living in America / Jamea Brown さすがJB、80’s音色でいきなりビビっと背筋が伸びるリズム感。ええ曲や!アポロ永眠。


↑ You Got It (The Right Stuff) / New Kids on the Block これも89年ぐらいに死ぬほどMTVで流れてた。


↑ Never Gonna Give You Up / Rick Astley 何回も僕のブログで書いてますがノリのキモいRick Astley。80’sのアーティストの中で見てて気持ち悪い奴No.1ですな。別に今見てというより、当時から個人的に違和感ありまくりだった。だからこそ何かあるとすぐに思い出してしまう。

このへんは全部Deezerで聞けます。こんなん聴くためにDeezer再開したんちゃうねんけどなあ。。。まあ、こういう音楽の下地の上にChillwaveとかがあると思っときゃいいのか。。。

“Love Is Lost (Hello Steve Reich Mix By James Murphy for the DFA)” 2014年02月13日

個人的に昨年リリースされたDavid Bowieの最新作”The Next Day”がとても気に入っておりまして素晴らしい出来だなあと日々感じております。音は音でボウイ節炸裂、歌詞は歌詞で老齢のボウイが「まだ死んでない!まだまだイケる!」と歌うボウイに年月と人間が歳を取る意味をいろいろ考えるわけです。

若いころの全盛期と年取ってからどう音楽活動していくか?これはいろんなミュージシャンにとって大きな問題でしょうし、The Whoのように仲間の経済状態を救うために再結成してもろ金のために活動することもあるだろうし、新しい方向性を見出すこともあるでしょう。んでまたオーディエンスからそれが見えるか、見えないか、演者本人だけの問題に留まるか、周りの見ているものにまでそれが波及するかどうかもいろいろなパターンがあるでしょう。

自分の老齢をすっかり認めてしまって「でもまだやる!」というボウイを見ながら自分でも感じる肉体の衰えに思いを馳せる。

Tears in Heavenとかやっていた頃の毒もトリッキーさもないEric Claptonをただの”老害”としか見ていなかったのですが、最近少しづつその良さなどもわかりかけてきている自分がまさに年を取ってるなと実感します。

。。なんか前置きが長くなりましたがこの”Love Is Lost”、アルバムのオリジナルもいいんですが、このRemixもエエ感じで、もうビデオが。。後半めちゃくちゃ目が疲れます。。

しかしThe Next DayからのPVはどれも素晴らしい出来でやっぱりこの20年ぐらいのボウイのアルバムの中で最高の出来なんじゃないかと思います。。。