Belkin Aircast Auto / Bluetooth Audio これ、iPhone/iPadはいいけどAndroidは。。。 2013年12月29日

自家用車のTOYOTA VIOSのカーオーディオにはBELKINのTUNE DIRECTというiPhone/iPad専用でAUX接続するものを使っていた。

iPhone/iPadの30Pinコネクタから音を拾ってカーオーディオのAUXに出力するので車内で聞くレベルでは音質劣化などなくいい感じで使えていた。ただ、このiPhone/iPadをつなくケーブルがちょっと固めなのと有線接続なのでケーブルがシガーソケット脇のサイドブレーキに絡んでうっとおしい。そして決定的なのは僕が携帯をAndroidに乗り換えたことと、彼女が持っているiPhoneも30pinコネクタではなくライトニングコネクタになったお陰で使えなくなった。

んで新たに調達したのがこのBELKIN AirCast AutoというBluetoothで音楽を飛ばすもの。これならAndroidでもiPhone/iPadでもBluetoothでA2DPに対応してるから使えるだろうと思って購入。

これならスマートフォンからBluetoothで音楽データを飛ばし、レシーバーで受信、AUX接続でカーオーディオに出力できるので電話は有線で接続する必要がなくシガーソケット、AUX周りがすっきりするはず。

が、Androidではやはり音が悪い。AMラジオからちょっと音がよくなった?って程度の音質。。。こんな音質でBluetooth対応ワイヤレスヘッドホンとか売れるのか?というぐらいに不思議に思っていたが、これがiPhone/iPadとのペアリングだと先述のTUNE DIRECTと変わらない音質。

実はこれ、BluetoothのA2DPというプロファイルは同じなんだが、そのプロファイル内で使用するAUDIO CODECの違いでAndroidはApt-x/SBC対応でiPhone/iPadはAAC/SBC対応となっている模様。BELKIN AirCast Autoのほうは全然オフィシャルに明記されていないがAAC/SBC対応となっているみたいでAndroidとペアリングした際には最低限の共通CODECであるSBCが使われる。個人的に多分これは車内ハンズフリー通話のためのCODECじゃないかと思われる。その程度の音質。

Bluetoothのワイヤレスオーディオって音があんまりよくないよ、って話はネットのレビューでいくらか見ていたがSBC CODECの音質がこの程度だとは思ってなかった。。。対してAACのCODECだと車内で聞く音量レベルではまったく問題ない。満足のいく音質レベルであります。

というわけで次のアクションはAndroidでもAAC CODECを使えるようにすること。ただ、AAC CODEC対応のMusic Playerが見つからない。もしかしたらアプリのレイヤーからはCODECは選ぶことができないのかもしれない。そうだとするとOS側で対応する必要がある。海外のサイトで調べてみると、どうも実装はしているみたいだが、ライセンスやら大人のしがらみで有効化できていないみたいなことを書いてあったり。ただ、有効化しようにもソースコードの変更が必要でソースコードということは再度コンパイルが必要になるのでこれまた手間が多そうでちょっとまだ手を出せていない。。。

というわけでそもそもテスト的に買ってみたものだったが、結構SBCの音質は厳しい。なんとかAndroidにAAC CODECを仕込みたいが。。。誰か同じようなことやってる人はいないでしょうかね。。

タイの田舎でPCやモバイルのセットアップしてくれと頼まれてもインターネット接続がないので何もできずに困る 2013年12月28日


“The Thai country side” photo by Sybren A. Stüvel

彼女の田舎へ年末に行ってきました。

そこで彼女の甥っ子(とはいえまだ小学生)の携帯電話のセットアップしてくれと言われて、ホイホイと安請け合いしたものの、その電話はタイのローカルメーカーであるi-mobileのAndroidでもない低価格なスマートフォンライクな電話。

ご丁寧に2SIMが入るモデルなのにゲームなどが全くインストールされていない。これでは小学生の甥っ子は大不満。しかもWiFiに対応しておらず携帯キャリアのデータ通信でしかダウンロードができず、その携帯を買ってあげた彼女のお姉さんもスマートフォンとか携帯でのデータ通信に関して全く知らないのでデータ通信のパッケージなんぞ全然Applyしてないのです。

さらに輪をかけて状況が悪いのは、彼女の実家ではそのキャリアのEDGEや3Gの電波が安定していないという。。(電話はOKだからインターネット使わない大人は気づかない。。)

この環境でどうやってセットアップするんじゃい!というような話なんですが、

・毎月のスマートフォンのデータ通信量は小学生、中学生には払えない
・また親もスマートフォンで何ができるかを理解してないから、毎月のデータ通信量を払うことに納得しない
・自宅には電話線が引かれておらず、携帯の電波も激遅のEDGE通信しか入らない

というような環境はタイの地方ではまだまだいっぱいあって、結局スマートフォンといえどネットに繋がらない(当然自宅ADSLがなければWiFiもないし、公衆無線LANもない)状況で使っている人がいっぱいいるはず。三番目の電波環境はキャリア変えれば3G入ったとかあるかもしれないが、そこまで試せる人間が田舎のほうだと居ない。僕も2,3日しか居ないからまた街中まで行ってSIM買って試したりとかできない。。。

というわけで、通信モジュールを積んでて単体でインターネットにつなげるはずのスマートフォンでこんな状況だから、PCをタイで買うと海賊版のソフトやらゲームをてんこ盛りでインストールして売ってくれる、という理由がよくわかりますな。僕なんかだと、勝手に人にソフトウェアインストールされてよくわからない設定にされたりというのが不快なんだが、あくまでこれはインターネット接続があるのが前提で、自宅に戻ってからゆっくりダウンロードしてインストールしたらいいやという考えなのです。

田舎のほうだと素のままで家に持って帰っても使えなくて、「インターネット接続が必要です」というと「また金がかかるのか」という話になってウケが非常に悪い。だから田舎の方ではPCといえど多機能なゲーム機、マルチメディア再生機的な認識しかしてない人も多いと思う。追加できるソフトも手元にないから、ソフトウェアでやれることをどんどん拡張、もしくは機能を自分で作り込んで行くということを知らない人が多いんじゃないかな。

僕らの普段のPCやスマートフォンに対するニーズとかなり異なるので最初戸惑い、どうしたら喜んでもらえるのかわからなかったですが、最近やっといろいろ分かってきた。でも「通信パッケージ適用するともうちょっと金掛かりますよ」と言うと嫌な顔されるのでそれもまた困りもの。子供のやりたいことを優先に助言してあげるのがいいのか、親の懐具合を見ながら助言してあげるのがいいのか難しいところ。。。