一時間でワインの専門家 2012年02月28日

Rolling Wine Cart at Mon Ami Gabi

最近、10年越しで初めてロバート・キヨサキの著作を読んでおります。ロバート・キヨサキというと、「金持ち父さん」シリーズのファイナンシャル関係の本で有名になった人。その中の「金持ち父さんのパワー投資術」に面白い記述が。

確かな筋からの情報というと、一つ思い出す話がある。私の友人でナパ・バンーにブドウ園を持っている人がいる。家族で三代にわたってそのブドウ園を経営するこの友人は、自分のところのワイン試飲ルームにやってきて、専門家を気取って知識を披露し、自分やそこで働く他の人たちを感心させようとする観光客にまつわるおもしろい話をいろいろしてくれる。ある時、彼はこう言った。「今、ひとかどの人間ならワインにも通じていなくては・・・と考える人がたくさんいる。ぼくらにとってはこれは好都合だ。ワイン通であることが大事と思う度合いが高ければ高いほど、より高いワインを売りつけるのが簡単だからね。実際のところ、飛び切り高いワインと、うちで作ったもっと安いワインに大した違いはないんだが」

種類によってワインに大きな違いがあるのかどうか聞くと、この友人はこう答えた。「ああ、違いはある。でもたいていの人は違いが本当にはわからない。ワインに関する限り、たいていの人はそのふりをしているだけだ。何か知っているようなふり、専門家だというふりをね。そのおかげでブドウ園は大儲けさ。舌が肥えているようなふりをするだけの似非専門家たちのおかげだよ。そういう人たちに、自分は頭がよくて洗練されていると思わせる事ができれば、より高いワインを買ってもらえる。産地や醸造年が違っても、ワインにはあまり変わりないのにね。。彼らのエゴをくすぐればくすぐるほど、高いワインが売れる。ワイン通を自称する人の大部分は、本気でワインの専門家になりたいと思っているわけじゃない。それよりも、次のディナーパーティの席上で友達に「ほお・・・」と感心してもらいたいだけなんだ」

「じゃ、きみはいいワインと悪いワインをどうやって見分けるんだい?」

「ワインを買うとき一番いいのは、自分においしく感じられて、値段も妥当に思えたら買うという方法だ。私は生まれた時からずっとワインビジネスに関わっているけれど、それでもワインの専門家だなんていうふりはしない。ワインに関する限り、本当に優れた専門家はとても少ない。だが、専門家を気取りながら、同じく専門家を気取るしろうとにワインを売りつける人はいくらでもいる。」

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仕事するのにオフィスはいらない? 2012年02月14日

「仕事するのにオフィスはいらない ノマドワーキングのすすめ」 佐々木俊尚

を読んだ。ITジャーナリスト、佐々木俊尚氏の著作。毎日都心のオフィスまで満員電車に揺られて出勤するオフィスワーカーというスタイルを捨ててノマドという定位置を持たずに仕事を進めるスタイルや人たちのことをまとめた一冊。

キーワードは

パーマネントコネクティビティ
サードプレイス
アテンションコントロール

というところじゃないでしょうか。

日本を離れて既に5年、サードプレイスなんて言葉もこの本読むまで全く知らなんだ。パーマンネントコネクティビティというキーワードもホントにインターネット的な響きですな。

でも個人的にこの本読んで一番勉強になったのはアテンションコントロールの部分。このアテンションコントロールは別にノマドワーキングスタイルに限らずどこでも必要になって、ちゃんと仕事をこなしていくにはこれができていないといけないのだが、まあ僕みたいにIT関連の仕事だと手元のPCが常にインターネットにつながっているわけで、とにかく気が散る要素は容赦なく多い訳です。

そういう時にノマド的に仕事してる人、例えば自宅勤務だと周りの監視の目がない分、永遠にグダグダしてまうわけですが、そういう気分を律し、効率よく仕事して行く結構細かなtipsが満載でそういう部分が「ほうほうなるほど。。」と興味もってグングン読み進めたところがよかった。

基本的にこの人の本は面白い。ネットワークが好きでネットで社会が変わるちょっと先の未来を夢想するのが好きな人は多分この人の著作はどれも楽しめるだろうな。

ちなみに自分はこの人のメルマガも購読してたりします。

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Scansnap S1300を買った 2012年02月11日

土曜日にFujitsuのScansnap S1300を購入してしまった。セントラルラマ3のiStudioで10590THB。Galaxy Tab以来また散財傾向である。とはいえ、Tabletを買ったらやっぱり本はデジタルデータ化したい。特に今回のGalaxy Tab 7.7は片手で持ちやすいサイズなので自宅でも職場でも仕事中、車の移動でも大活躍。一番のやりたいことは毎日持ち歩いているタイ語の単語帳をデータ化してTablet内に納め、荷物を軽くしたいこと。

以前から自分の持ってる本をなんとかデジタルデータ化できないかといろいろテストをしていた。例えば、Scansnapみたいなスキャナを買わずに本をデータ化するためにはどうしたらいいか?会社のADF付きの複合機で書籍をスキャンできないかとかやってみたが、文庫本ぐらいの小さな薄い紙はよく紙づまりを起こし、思うようにスキャンできなかったのでやっぱり一度に両面スキャンができるスキャナが居るのかと思っているうちに買ってしまった。

Scansnap自体はいろんなサイトでレビューがあるのでいちいち細かいことは書かないが、非常に扱いやすい。ADFの構造もしっかりしていて、重ね送りや紙詰まりも少なくていい。買って早速、10冊ぐらいスキャン。白黒や解像度の設定をちょこちょこと試しながらやってみる。

以下、自分なりのベスト設定値。 Continue reading “Scansnap S1300を買った 2012年02月11日”

Amazonで購入した本をそのまま電子化してもらった 2012年02月06日

先日Galaxy tab 7.7を買って、かなり気に入ってしまった。手にすっぽり収まる手頃サイズで動画見るにも、本を読むにも、webを見るにも非常に使い勝手がよくもう毎日使いである。ホントにこのサイズはかなりポイント高い。

こういうよく出来たデバイスを持っていると、いろんな本をこのデバイスで読みたくなる。

というわけで初めて自炊代行業者に頼んでAmazonから業者に直送してスキャンしたものをデータ納品してもらった。

BookFire – 書籍 スキャン PDF サービス比較まとめ

まず最初に自炊代行業者の比較サイトでいくつか見てたがこんなにあってどう選べというのか?とりあえず値段も安め、さらに僕の記憶では自炊代行業者の草分けだと思っているBOOKSCANを見てみる。

本を送るとスキャンして電子書籍化してくれる「BOOKSCAN」の裏側を見せてもらいました – GIGAZINE

350Pまでの本なら一冊100円という安さと、iPadやKindleなど各デバイス向けにデータのチューニングを無料で行ってくれるサービスが嬉しいんだが、人気がありすぎて納期が長く、かなり待たされるよう。でもとりあえずWebサイトを見ても納期にはあまり書かれていない。とりあえずユーザ登録だけ澄ましてマイページにログインしてみると、「スキャン開始予定日 4月10日」などと大きく書かれている。これはさすがに待てない。 Continue reading “Amazonで購入した本をそのまま電子化してもらった 2012年02月06日”

釣りバカ日誌 2011年01月15日

最近、釣りバカ日誌にはまっております。と言ってもマンガのほう。Wikiを見ると現在74巻も発行されているようで、まだまだ全然30巻も読み進んでいないがビッグコミックオリジナルへの連載開始が1979年だという。この頃描かれているオフィスの風景がめちゃくちゃ新鮮。デスクでたばこを吸う、上司と一緒に飯を食いに行って昼間にビールを飲むとか、昔の日本の会社の文化がいっぱい描かれていて2000年ぐらいから就職した自分としては驚きの連続。

マンガの中で描かれている上司に気を遣い、部下を管理しながら気を揉んでいろいろかけずり回るという仕事環境も東京にいたときならマンガの中だけの世界と思っていただろうが、より日本人社会の関係性が濃いタイに来てみて、マンガの中だけじゃなく結構現実のものなんだなと思い直したり。

釣りがどうこうというより、サラリーマンの漫画かつ、古い漫画ということもあって描かれている風俗が結構印象に残っております。さらにはスローライフ派のハマちゃんが、どういう訳か27巻で組合員となって春闘で熱く?!闘う姿が描かれているのを見て、いきなり思想がかってきたなあとちょっと心配でしたが、次の巻にはいきなりまた元のペースに戻るという変化球ぶりもなかなか楽しく、今のところがんがん読み進んでおります。このペースで何巻まで読めることやら。。。多分74巻までは維持できないな。。。

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