MacのVPN設定 2013年03月11日

Internet Upstairs - Apple iMacs from $400
“Internet Upstairs – Apple iMacs from $400” photo by madam3181

Gunosyをチェックしていたら、以下のようなニュースが。

VPN Gate 公開 VPN 中継サーバー一覧

筑波大学が国や政府によるインターネットアクセス規制(中国の例なんかが代表格)を回避するためのサービスを始めてるみたい。例えば、日本人の駐在員が中国に赴任になって、facebookや日本のWebサービスが使えない、というような規制をちゃんと自由に使えるように、日本やアメリカにある海外のVPNサーバまでは通信を暗号化させ、そのVPNサーバから実際の通信を行わせるようにしてあるシステム。アクセス先からはVPNサーバから通信が発生しているように見え、VPNサーバと実際の送信元のPCの間は暗号化されているのでそうそう簡単には通信内容も覗けないというシロモノ。いくつか弱点もあるが、これでインターネットのアクセス規制をすり抜けれることが多い。

実はこれって僕がやってて、このサイトでも申し込みのページを載せてる、プロキシサービスと役割的に被るのです。アクセス先のサーバからはVPNサーバから通信が発生しているように見えるので例えば日本にあるVPNサーバに接続している場合、当然アクセス先のサーバからは日本国内からアクセスしているように見えるので、日本在住者のみに向けたインターネットサービスでも海外から使うことができる。しかもVPNという方式は僕の提供してるプロキシという方式よりさらに機能的に強固なのだ。というわけで「ああ、みんな無料のこのサービスのほうに移行してしまうかなあ」と思いながら見ていて、ちょっと接続テストなんかもしてみたりしていた。

その中で見つけたMacのVPN設定、

VPN Gate – L2TP/IPsec VPN プロトコルを用いた VPN Gate への接続方法

ネットワーク > “VPN接続設定名” > 詳細 > オプション > すべてのトラフィックをVPN接続経由で送信

この、「すべてのトラフィックをVPN接続経由で送信」ってチェックボックスがある!これってナンなんだ?VPN経由とVPN経由でない通信を判別する基準ってなんなんだ?VPNって基本PC側で設定してOnにしたら全部の通信がVPN経由になるんじゃないの??対象外の通信ってなんらかシステム側で判別する明確な基準ってあるんだろうか?システム管理者やPCユーザが自分で明確に設定するならともかくデフォルトでシステム設定でVPN経由とVPN経由しない通信ってどうやってわけてるんだろう。。。

と、思ってたらやっぱり情報がありました。

MacでPPTP(VPN)接続しつつ、通常の接続も行えるようにする方法 « LANCARD.LAB|ランカードコムのスタッフブログ

なるほど。。。やっぱりVPNの対象になるアクセス先などの設定はユーザや管理者で明示的に行わないといけないのね。今まで外部からVPNで社内に接続したPCの通信は一定のセキュリティ基準を設けるため、全通信がVPN接続先のサイトやサーバを経由してインターネットに出る設定しかしたことなかったから、通常のWebアクセスなどをVPN経由させずそのままインターネットに直にアクセスなんて考えが全然なかった。。よくよく考えたらこういう機能はあってしかるべしですな。

しかし、この設定項目があることを知ったおかげで、既存のProxyサーバにインストールしようとしていたVPNの機能がなぜうまく動作しなかったのかがよくわかった。サーバじゃなくてMacのクライアント側の設定じゃん。。。最初Macでテストしてうまくいかないから他のPCではテストせずMacでうまくいった後にテストしようと思っていたが、MacのVPNがうまくいかないまましばらく放置されていた。。。ダメですなあ。

というわけで、とりあえずサーバ側に仕込んだVPNサーバは正常に動作していることが判明したので後は細かい動作のチェックとWindows XP, Windows 7, iPhone, Androidあたりでテストが完了すればVPNの機能も提供したいと思います。もちろん既存のユーザさんにも今まで通りのチャージで。昨日テストした時には、VPN経由でちゃんとGyao!なんかも見れておりました。。。

Gunosy ソーシャル系ニュースキュレーションサービス? 2013年03月07日

gunosy

これまたTwitterだったかfacebookだったかのタイムラインで見かけたウェブサービス。Gunosyでグノシーと読むらしい。日本人の東大生が集まってローンチしたSNSをうまく取り込んだキュレーションサイトとのこと。ユーザはgunosyにfacebookアカウント/Twitterアカウント/はてなアカウントなどでログインする。そうするとgunosyのシステムが自動的にアカウントの過去のタイムラインをスキャンしてその傾向を把握。システムがその傾向を見ながらオススメ記事を自動的に配信してくれるというもの。

実際に登録してみると、必要な作業は最初の登録作業のみでその後は毎日毎日朝に登録したメールアドレスにメールが届く。そのメールにはトップのニュース記事がサマリで載ってるので各記事に飛ぶか、自分のgunosyのホームのアドレスに飛ぶと配信ニュースの一覧が表示される。とにかくやることは最初の登録ぐらい。実に簡単。閲覧に関してはiPhoneアプリも出ているみたいだけど、とりあえず僕はしばらくはメールから閲覧してみようと思う。

この表示される記事が中々面白いサイトが多い。lifehacker.jpとか、wired.jphatenaとか、いわゆるインターネット中毒系のユーザにはおなじみのサイトばかりではなく、かなり個人系のサイトがリストアップされてて、今まで見たことないようなサイトに飛ぶことが多く最近ちょっと朝イチが楽しみなんであります。ただ、コンピュータ、インターネット周りのトピックがたくさんリストアップされるんだけど、こういうトピックではネタが豊富にあるのでいいだろうが普通の女性などが好むトピックにどれだけのネタの収集力とリコメンデーションの精度があるのかは未知数。僕のアカウントでは試しようがないんです。。。あと、僕のアカウントをスキャンしてるわりには、最近ちょこちょこ発言していたダイエット関連のトピックが全然リストされないのもちょっと気になるところ。あ、音楽のトピックも全然ないな。。

コンテンツ解析やリコメンドのアルゴリズムは当然秘密っぽいが、個人的には必要最低限の機能で飛んでくるコンテンツも優良と評価は結構高いサイトっすね。インターフェイスが日本のウェブサービスっぽくなくてスマートですよ。んでちょっと下調べしておこうと思ってググってたら、まずTech Crunchのサイトが見つかり、、、

ユーザーの好みに合った記事を集めてくれるvingowがiPhoneアプリ、タブレット向けWeb版をリリース
↑ 他のサイトの紹介でしたが、この分野では既にいくつかのウェブサービスが立ち上がってるんすね。

Crowsnest
vingow
↑ どちらもなんか画面がごちゃっとしてるのでGunosy一番使いやすく思う

さて、このサービスがマネタイズに具体的に動き出した際にどうやって行くのか、このシンプルなインターフェイスをどこまで維持できるかってところが気になります。素直にこのサイトは応援したい感じですなあ。

佐々木俊尚氏 キャリアについてのお話 2013年02月24日

Working in Rimini
“Working in Rimini” photo by Quasimondo

佐々木俊尚氏のメルマガを契約して毎週読んでいるんだが、以前のメルマガでちょっと面白い記事があった。この記事は2013年1月21日に配信された(メルマガは毎週月曜配信)もので、トップ記事はfacebookのグラフ検索に関しての記事だが、個人的には2つめの記事で述べられていた内容がとても印象に残った。ちょっと時間が経ってしまったけどとりあえずちょっと紹介。

佐々木俊尚氏がとあるインタービューの中で「仕事をどう選ぶ」という問に対して自分がどうやって今の仕事をしていくようになったのかをなったのかを述べているんだけど、いろいろなメッセージがあってほとんどの内容に個人的に大賛成なんである。大賛成というだけなら話がここで終わるのでもうちょっと解説します。

日本の会社ってジェネラリスト養成型が多くて、社員に何でもやらせようとします。入社して企画の仕事をしていたら、「一度現場も見てこい」なんて言われて営業に異動して、また企画に戻ったかと思えば、今度は総務に行かされたりする。そういう「ひと通り見てこい」みたいなことって、実際はあまり意味がないと僕は思います。

中略

ただ問題なのは、たいていはその「ひと通り」のスパンが長いんです。大企業の場合は20年くらいかかったりする。そこから幹部になったり、起業できればいいけれど、計画通りに行かないことも十分あり得る。そうなったときに残るのは、中途半端な経験だけ。専門性が蓄積されていないので、リストラや倒産など転職せざる状況になった時につぶしが効きません。

自分の20年後につぶしが効かなくなったりしなくならないよう、専門分野を決めることが大切という。社会に出たら自分はどこの分野でメシを食うのかを決めないといけない、氏が新聞社で記者をやってる時代は終身雇用もまだ説得力を持っていた時代だったから、専門性の重要性を感じたのはIT系の記者になってからだとのこと。

ところが、いざIT系の雑誌編集部に飛び込んでみると、コンピュータやインターネットの技術や製品について詳しい人は山ほどいるわけですよ。がく然としましたが、いろいろな仕事をしているうちに、ちょうどそのころ頻繁に起き始めたインターネット犯罪については、取材手法を知る人が編集部に誰もいないことがわかりました。そこで、新聞記者時代に培った人脈やノウハウを使って「迷惑メールの帝王の素顔」というようなアンダーグラウンドの記事を書いたら、読者から大きな反響があったんです。

氏の場合、ITの専門性の部分とそれまでの経験で積み上げた人脈などを駆使して法や警察、犯罪といった専門性の部分も掛けあわせて他の人では中々真似できない記事を書くことができるようになったようです。

仕事もそうですが、私たちの生活がテクノロジーでどう変わっていくか。単にツールとして生活を便利にするという話ではなく、社会構造そのもの、世の中の概念や仕組みにテクノロジーがどのような影響を与えていくかを描いていく。それがジャーナリストとしての僕の立ち位置です。では、なぜ描き続けるのかというと、見てみたいんです。自分で「世の中がこうなる」という未来予測を立て、それがどうなるのかを知りたい。仕事を続けるということは、そういう面白さがあります。

このくだりは仕事に対するモチベーションの根本ですな。今の御時世、「仕事するぞ」と言って業務時間内に机に座ってる間だけが仕事というものではなく、プライベートの時間も含めオンラインになっている時間も長いし、すべてが自分の仕事やアイデンティティに関わってくる。そんな中で仕事する根本の気持ちの持ちようみたいなものですな。やっぱ基本的には好きなことを仕事にしないと始まらない。大学生の時に1日8時間、働いているということは1日の1/3を仕事に費やしてるわけだから、嫌な仕事を嫌々やってられない、という理由で自分の好きな仕事を探して良かったと思える。

インターネット犯罪の取材に端を発し、その後はテクノロジーが社会をどう変えていくのかをテーマにジャーナリストとして活動してきました。読者のニーズは高いテーマですが、テクノロジーと社会、それぞれについては語れても、その接点を追い続けてきた人というのはそう多くはありません。独立して10年になりますが、ここまでやってこられたのは専門性があったことに加え、その専門性にニーズがあったからだと思います。専門性というのはニッチすぎるとニーズがなくて仕事になりません。だから、ニーズを見極めながら自分の専門性を高めていくということが大事なんです。

氏は専門性もニッチにならず世の中のニーズを見ながら自分の専門性を高めていかないといけないとも言っている。まあね、そりゃあ今のインターネット全盛の世の中でいくらすごい技術者だからと言ったって「有線の電話技師です!」と言ったってそもそもそんなに商売の話もなかろうと言うものだろうし。その世の中のニーズにあった専門性を探していくのもトライアンドエラーでいろいろやってみてうまくいくようなら進めてみる、というようなやりかたで見つけていくしかないと。だから若手にいろんなことをやらせてくれる会社を選ぶのもまた良いかもという話。

常にビジネスを開拓しなければいけないというのは、もちろん会社員も同じです。ただ、フリーランスは収入がいつ途切れるかわからないから、それがある種の原動力になって日常に埋没しないでいられるというのは実感しています。よく「不安じゃないですか?」と聞かれますが、今の時代、不安じゃない人なんていない。むしろ、フリーランスというのは会社員と違って収入源が複数ですから、リスクヘッジになります。何が安全かわからない時代ですから、安全性を基準に仕事を選ぶという行為はもはや無効ではないでしょうか。

サラリーマンだって将来同じような条件で働けるかどうか、って不安は常にあるものだし、もしいきなり裸で明日ほっぽり出された時などにどうするか、というような例えの話でもある程度の回答を用意しておかないと、こっから先はホントに何があるかわからん。海外に住んでいるとVISAの問題などもあるし、さらには日本本体が今の現状どんどん先細りしてるように見えるから。

もうひとつ言うと、個人的には目が見えなくなったり、歩けなくなったりというような加齢とともに発生する身体の障害に対する備え、こうなった時にも自分は働く口があるのかということも最近は頭をよくよぎる。この回答はほとんどインターネットの向こうにしかないような気がします。やっぱりネット上のサービス業か、ネット上のコンテンツを扱う仕事。最悪指一本でも仕事は可能だと思うので。

コンピュータやインターネットが発達して、先進国の単純労働を機械や賃金の安い外国人労働者が奪い、仕事の選択肢が先細りすることもあれば、ネット上のサービスのように新たな仕事やビジネスが増えたりもしてるわけで、この技術の発展は人を幸せにも不幸にもしてるわけですがそういう構図がわかってるならじっくり先読みをしながら、なんとかその、幸せのほうに乗っかりたいと思うわけです。

でも先の氏の立ち回り方のように、ひとつの専門性を軸にしてそれまで自分のいろいろ寄り道をしてきた経験から来る他の専門性を掛けあわせた仕事のやり方、これこそ他の人には真似しにくい強みになるんじゃないかと。だからあくまで専門性を軸にした経験の豊富さ、人脈の多さでどれだけ独自性のあるスタンスが取れるかが決まってくるような気がしますな。基本的には常に実践実践!ということなんか。ちょっとこういうことを頭に置きながら日頃の生活の仕方をもっかい考えてみようと思ったりしております。

佐々木俊尚 公式サイト
有料メールマガジンのご案内 佐々木俊尚の未来地図レポート
まぐまぐ! 佐々木俊尚の未来地図レポート
↑ こちら佐々木俊尚氏のメルマガ。コンピュータやネットで実現するちょっと先の未来を想像する、というのが楽しい人にはとてもおすすめ。毎週月曜配信、月額1,000円。

追記

人の文章を引用してこういう文章を書いていくってのは難しいもんですな。ほとんど1段落まるごと引用と変わらないぐらいになってしまった。。。。でも書くんだよ!書かないことにはうまくならない。

濃ゆい濃ゆい音楽系飲み屋を作ってみたい 2013年02月15日

Pub
“Pub” photo by R. Motti

最近ふと考えるネタが。。

バンコクで音楽マニアのための会員制の飲み屋を作れないだろうか。商売然としたやり方でもいいんだけれど基本的には損をしない程度の儲けにして手間も場所代もお金をかけないやり方で本当にそういう手作りで好きなものたちだけが集まる会があれば楽しいなと思う。

毎日営業しなくていい。週一回営業だとして月に4回。もう少し増やすなら週に二回。最初は誰か専任の店主をいれてしばらくして落ち着いてきたら客が持ち回りでマスターをやるような感じでやれば良いかな。基本フードは持ち込み。酒も店で最低限は用意するけど、持ち込みの大歓迎。ただし、持ち込みでも缶一本分から場所代を若干チャージして多少なりともの課金はする。基本は酒の代金じゃなくてその空間に席をおくことに対するチャージとして。

定員は7, 8人かなあ。スナックや高円寺にあった小さな飲み屋ならそんなもんだもんな。それにプラス店内にインターネットライブカメラ設置してgoogle hang outかなにかでインターネット越しにも参加できるようにする。見るだけなら誰でも見れて、参加する人はテーブルチャージ料でいくばくかチャージ。それもPaypalでリアルタイムチャージ。

別に場所も固定でなくていいような気がしてきたな。今日は誰かの自宅で開催ってな感じ、少量の酒在庫とインターネット中継機材を前回終了した場所から移動してすぐに開店。でかい音で音楽かけるのに難があればどっか固定の店舗探さないといけないでしょうが、音の問題だけクリア出来ればこれでもできそうな気がしてきたな。ちょっと2, 3人レベルからテストしてみようかな。。。

月額プロキシサービスがサーバ2台目となりました 2012年12月26日

Data Centre

このサイトの上部のリンク、「プロキシー接続サービス 月額360円にて提供」にて海外に居る人のために日本の国内だけの制限が掛かっている動画サイトを見れるようにHTTPのプロキシサービスを提供しております。そもそもは自分のため、知り合いの人のために用意したサーバだけどせめてサーバのレンタル代ぐらいは払えるようにと他の人にも使ってもらおうとして月額360円で使えるようにしました。まあ、手作りのサービスでしてプロキシだけで見れないサイトもあり、未だにGyaO!なんかも見れないのだが、個人的にはhulu.jpが見れるだけでもかなり満足してます。そのサービスも9月ぐらいから始めて今回2台目のサーバを借りることとなりました。

まだ1台めのサーバでももう1ユーザぐらいは収容できますが、初期セットアップの準備が必要なのでもう借りちゃって、さらにはユーザが付く前にVPNのセットアップをしてみようかと。さすがにVPNでPCからサーバに接続して、通信をサーバから全部発生させればほとんどのサービスが閲覧可能になるだろうと。。。実は9月にも1台めのサーバで試してうまくいかなったのを再度トライするのであります。後はサーバの現状の負荷をつないでるユーザさんが見れるようにもしたいなあなどと追加のサービスをいろいろと考えております。ぼんやりと地道にやってますが、またよろしくお願いします。。。