3Dプリンターって? 2012年10月16日

UP! 3D Printer

「フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略」や、「ロングテール―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略」などインターネットとリアルの社会の近未来を描くクリス・アンダーソンの最新作で、デジタルデバイスとインターネットで次は製造業にも革命が起きる!と説く「MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」が近く日本語訳で出版されるらしい。

その本でも個人製作のツールとして紹介されているみたいなんだが3Dプリンターという機器があるらしい。これは3D CADなどのデータを読み込ませてプリンターが液体プラスチックを射出してそのデータのパーツを作成する事ができるみたい。Teenage EngineeringというメーカーはWebでCADデータをDLできるようにしてユーザー側で自分で交換パーツを作れるようにしているところもあるらしい。

シンセサイザーの交換パーツは「3Dプリンターでご自由にどうぞ」 « WIRED.jp

この3Dプリンター、安いものなら10万円ぐらいで入手できる模様。この3Dプリンタってのは以前からあったものなのか?それとも最近の技術革新で個人が簡単に購入できるぐらいまで低価格化してきたのか?少なくとも僕はクリス・アンダーソンの話で知る時点までは全くこんなものがあるとは知らなかったっす。。。

90年代中頃からパソコンが一気に普及しだしてホントの素人でも音楽や映像、写真などのソフトコンテンツを自由自在に加工、製作することが可能になったけど、こんどはついにハードの分野まで個人の資金力でも頭の中のアイデアを具現化するツールが揃ったと言う事ですかね。これとArduinoなんかを組み合わせて個人でオリジナルの家電なんかを作っていくことも可能でしょうね。とは言っても3Dプリンタで作成できる部品に関しては特定の素材しか使えないでしょうからやっぱり試作品レベルになると思われる。なのでどちらにせよ製品版を作成する場合には工場などに依頼する必要があるんじゃないかなと。それでも個人が頭の中のプロダクトのイメージを具現化してプロトタイプまで作成できる、というのは面白いことですな。ハードウェアの分野でも個人がここまでやることが可能になってきたんだなあとしみじみ。

クリス・アンダーソンの「MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」で実際どのようなことが書かれているのか楽しみであります。英語版は電子書籍で入手する方法はありますが、やっぱり日本語訳の本が欲しいなあ。。。

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる MAKERS―21世紀の産業革命が始まる
クリス・アンダーソン 関美和

NHK出版 2012-10-23
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