バス事情

さて、ベトナムのローカルバスにてラオス、ビエンチャンまでの18時間を移動するはめになってしまいました。後に他の日本人旅行者に聞くと、ハノイ〜ビエンチャン間は数あるラオスの国際路線の中でもかなりつらいものであったらしいです。

さて、バスがこれまためちゃくちゃUGLYな韓国製バス。韓国で廃車になりつつもまだ走るバスを買い受けて運行しているもので、さすがにサスペンションはへたってて、ないに等しいし、車内も各所ボコボコで快適とはほど遠いものであります。しかし、テレビとステレオだけはちゃんと動作して、夜中だというのに運転手がベトナムやタイのPVなどを大音量で流しまくります。

そしてビエンチャンまでの道のりで次々と客を拾い、すぐに通路まで人がびっしり状態。エアコンは車内の照明と連動してて、照明を消すとエアコンも消える。みな窓を開けるってな具合です。とにかく、

「着けばええやん。細かいとこ文句言うなよ」

という運転手の心の声がバスの各所から聞こえてくる気がします。しかし、これから比べると中国のバスは快適だった、、、。

1時間以上の距離のバスは必ずミネラルウォーターが付いてきて、5時間以上の距離のバスはパンが付いてきたりと至れりつくせり。当然エアコン完備だし、席の数しか客を乗せません。多分、2008年の北京オリンピックに向けて交通インフラもかなり整備されてきてるんでしょう。

ところがベトナムはまだまだ、

「バスは物(人)を目的地まで運べばそれでええねん!」

という感覚がぷんぷんします。とにかく中国を旅行した後だったので、正直このバスにはかなり気落ちして久しぶりに怒り心頭。

「くっそー、あいつら、何がベリーカンファタブルじゃ!」

と怒ってたんですが、よくよく考えると、

1.一応リクライニングはついている。
2.一応エアコンはついている。(時々Turn on される程度ですが)
3.ビッグシート(もっとひどいバスは座席がもっと狭いのかも、、)
4.カンファタブル(もっとひどいバスは、、、)

確かにウソではないなと、、暑くて寝苦しいバスの中で考えておりました。現にもう一台のバスが同じくビエンチャンに向かって併走してたんですが、そちらに乗ってた日本人の女の子は、

「バスの中にバイク乗せてるんですよ!しかもベトナム人、バスの中でタバコ吸うし、となりのベトナム人は胸触ってくるし、もう最悪!」

とのことで、ワシの乗ったバスのほうが少しカンファタブルか、、と変に納得しておりました。そしてバスは深夜に国境の町に到着。町のガソリンスタンドで止まり、エンジン停止。運転手は車から降りて、外のベンチで寝始める。

「???どないなっとんねん??」

後からわかったんですが、深夜に国境についたんですが、当然イミグレは閉まっております。なのでイミグレが開くまで時間調整ということで停車して蒸し風呂のようになったバスでみな就寝を余技なくされます。さすがに暑くてベトナム人も、他の外国人もバスを降りて路上で寝る人もおり、ワシもそれに紛れて路上でSLEEP。こんなところで海外初の野宿を経験するとは、、、、。

早く東の空よ、明るくなってくれ、、、、。