日本のいちばん長い日 1967 2024年02月26日

岡本喜八の「日本のいちばん長い日」を見た。

いやー、シナリオよく出来ていて展開早いし、出演陣が皆ギラギラ、いや違うな、背水の陣のテンション感、みなすぐ後ろに死を意識しながらのギンギン感。人が殺されるシーンも血飛沫ブワーッ!で生々しいし、全編がハイテンションで300kmで高速走ってるような作品でした。白黒映画なんてことがまったく気にならないぐらい古さはなかったな。しかし、日本の状況はその後のGHQ占領を迎えてさらに超大混乱の時期に入るので、8月15日以降もこのようなハイテンションな大混乱が現実世界では繰り広げられていたのでしょう。

しかし、日本帝国軍も赤軍もオウムも若い血のたぎりというのはエラいエネルギーですなー。こういう爆発先をどこに向けるか悶々としてる若者に政治やイデオロギーってのはとっても危険やなー。ドラッグみたいなもんですな。自分はノンポリ無宗教の人間なんでその勢いはわかるが、それを表出させるまでのことはないですなー。(若くもないしw)

いろいろと強烈に印象に残る映画でした。この時期の日本映画はいいものが多いねー。