バンコク在住のベスパ sprint v 150乗りですが、クラシックベスパはあまり誰も言わないが結構クラッチが弱い。クランクシャフトに直付けの構造になっていてエンジンは2ストなので結構な負荷がかかるらしい。すぐにクラッチプレートのバスケットに引っかかる爪の部分がえぐれてダメになってしまう。しかし今回はそこの話ではなくて。。
先日会社から客先に行こうとしてベスパを駐車場から出そうとしたらクラッチ繋いでも発進しない。動力が繋がってる感覚が全くしない。そしてエンジンを一回止めたら最後、キックもスッカスカ。エンジンがかからない!
しかし、クラッチおかしくなって切れなくなるはよくあるけど、切れっぱなしってのはあまりないんじゃないか??
と言うわけでタクシーで客先に向かい、その後また戻って来て診てみる。とはいえ外から見てても埒が開かないのでクラッチカバーを開けてみると、、、
ボンッ!
って音がしてクラッチカバーが吹っ飛んだ。中のクラッチはバラバラ。。なんとクラッチのプレートのストッパーになっているCリングが外れて中でクラッチユニットが分解されていた。。クラッチバスケットが飛び出て来たよ。。
と言うわけで車載工具だけで復旧不可能なので一旦帰宅して、自宅からこの前外したばかりの150cc用の古いクラッチを持って次の日に再度トライ。
ガソリンが満タンだったのでベスパを横倒しにも出来ずスタンドで立てたまま地面に寝転んで分解されたクラッチを外して、150ccに付け直し作業。
初めてクラッチユニットの取り外しをしたが、なかなか硬くて外れない。スパナ2本でグリグリやって格闘約30分。とりあえず顔も手も真っ黒にして取り外し、取り付け。
なんとか150cc用クラッチ付け終わった。ガソリンとオイルの匂い、そしてソンクラン前のタイの暑期の暑さで気分が悪くなり、その日はいつも緊急時にはソツなく働いてくれる4ストのベスパLX君にまたがって帰宅。。
いやー、何か片付けるとすぐに何かおかしくなる。。クラシックベスパは大変や。。