タリバン社長

週末、やんごとなき理由で関西に一日だけ戻る。

しかも大阪ではなくて、なぜか兵庫県、加西市。新幹線での移動中が生活時間の中で一番本を読める時間だと思っているのでとりあえず新大阪で本を買う。

武富士 サラ金の帝王 講談社プラスアルファ文庫

著者はヤクザ本を数多く書かれている溝口敦氏でございますな。こういう、昭和の香りを残した豪腕社長系の話ってのはよくも悪くも勉強になるものばかり。武富士は売り上げ高4000億とか、社員数も何千と言う会社で社長の一族で株の90%を所有しているという信じられない一族経営。個人経営から成り上がりってのがようわかりますな。

自宅の地下にはプールがあり、水中の首振りカメラで美女が泳ぐところを写すなど成金らしい男の夢の実現の仕方。勉強になります。世のルールを見てから自分を規するというよりは自分のルールがまずあって、それをいろいろこねくりまわして(隠したり)しながら世の中にむりくり適合させる、さらには世の中によくわからないまま認知させてしまうような豪腕系社長は平成の世に入って淘汰されたか?

みみずのように「居ないと思ってたけど、石をひっくり返せばやっぱり居た」というような世の中であって欲しいと願ったり願わなかったりです。

でもやっぱりそんな会社には入りたくありません。