またまた長編ドラえもん。。「のび太の魔界大冒険」 2016年05月30日

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つい先日映画版「のび太の海底鬼岩城」の、ストーリーを全く書かずに副次的な要素ばかり気にして書いたどうしようもないレビューを上げましたが、今度はkindleのコミック版で「のび太の魔界大冒険」を読んでみました。どちらも確か子供の頃結構夢中になった長編ドラえもんシリーズだったはず。。。

ドラえもん のび太の魔界大冒険 – Wikipedia

読み始めてみると断然こっちの方が面白い。もしも現代が魔法の世界になったら、という無邪気な空想が現実になっても、今の現実そのものの競争社会が魔法社会にも依然存在して、学校で魔法のテストもあるし。空飛ぶ絨毯も簡単には手に入らず、免許を取る必要もあるし家計を切り詰めて何年ものローンを組んで購入するようなシロモノだとか。

冒頭のドラえもんとのび太の謎の石像とか、フェイクのストーリーエンドやら、設定の細かさとストーリーの練り方が子供の頃の自分にはエライ高度に思えて「この映画は凄いなあ」と一人納得していたと思う。改めて40歳になって読んでみてもあまり印象は変わらなかった。結構大人も楽しめるストーリーだとは思います。

しかし、なんで海底鬼岩城とこうも印象が異なるんだろう?

ドラえもん のび太の海底鬼岩城を見てて思う 2016年05月29日

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アマゾンプライム会員なんでプライムビデオは見放題です。んでまたまた「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」なんて映画を見ました。言わずと知れたドラえもんの長編映画。いくらプライムビデオで見放題とはいえ、こんなアニメ映画を一人で見てる40歳もそう多くはないでしょう。最近はどうせ貴重な2時間使って映画見るなら他の人がほとんど見ない重箱の隅的な映画をチョイスしております。こういうチョイスで嬉しいのは、だいたいストリーミングサイトの見放題プランにゴロゴロ転がってて完全に追加チャージなしで見放題なところ。

しかし、ドラえもんのストーリーってのは無法地帯かつやりたい放題だからいいよね。基本的に四次元ポケットから出てくる未来の機械の機能には全く制約がないので、ストーリーは好きなように展開できる。藤子不二雄は展開のある長編のストーリーものを書きたくて長編ドラえもんを続けていたみたいだけど、長編の割には四次元ポケットでいくらでもご都合主義にストーリー変えれるから簡単にかけたんじゃないかと思う。

結構子供の頃はこの「海底鬼岩城」には夢中になったような気がするが、今見るともうしょっぱなからご都合主義で、海の底の世界という人間がまだ見ぬ未知のフィールドに踏み込むのび太たちが、無酸素、水圧、光の届かない世界という自然の諸条件をどうクリアするのかと思ってたら「テキオー灯」という電灯をかざすだけで人間を厳しい自然環境に適応させるという理屈も何もあったもんじゃない一発クリアの未来の道具。四次元ポケットがあればのび太たちだけでなく作者もお気楽だ。

唯一難しそうなのは、どうせ四次元ポケットの道具でいくらでも展開をひっくり返せてのび太たちのハッピーエンドにできるんだから、どの程度ピンチを演出して、どの程度引っ張って、どの程度傷めつけたうえでひっくり返すか、その加減だけなんでしょうな。

後は友愛と自然保護あたりを散りばめてあげると長編ドラえもん映画がインスタントに完成、という感じでしょうか。

今の作画のドラえもん見ると声優も絵も結構変わっていて僕らあらふぉーが見てた頃のドラえもんとは大きく印象が違うのでありますが、この海底鬼岩城を見て嬉しかったのは80年代リリース当時の絵と声優さんのままで変に手を加えていなかったことが実に懐かしかった。こと、だけ?かな。以上。。。またあらすじすら書かず、ストーリーとは関係ない後ろ向きな内容ばっかり書く映画レビューをしてしまった。。。

追伸:でもさっきアマゾンのDVDのレビューを見てたら以外にも評価が高くてびっくり。。。

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