Windows8はまだまだハードはタブレットでもソフトはPC 2014年03月09日

Microsoft Surface 2

どうだろうなあと思いながら買ってみたWindows8タブレットではありますが、これがまた不思議と使いやすいのであります。

一番役に立つのは何と言ってもこれ、「秀丸 on Tablet」 で、字は細かいが表示文字数の多さ、書いてる途中や保存した後に勝手にURLにリンクを挿入したりなどの余計な処理がなく、純粋にテキスト書きに集中できる。

思ったよりキーボードからの入力がかなりスムーズで日本語入力のストレスが少ない。普通にGoogle日本語入力も使えます。ただ、PC用のGoogle日本語入力をそのまま使うのでソフトキーボードはWindows8タブレットのを標準で使うことになる。んでGoogle日本語入力だと日本語の入力の際にフリックが使えないのがちょっと不便かなと思ったものの、ローマ字入力でも思ったより快適であんまり文句ないかんじです。

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ただ、ふと自分の使い方を考えてみるとタブレットとして使っているというよりあくまでWindows PCの感覚で使ってるんだろうなと思う。何がすごいって、手でわしづかみにしてる小さな8インチタブレットでフル機能のデスクトップOSが動いているということ。別にタブレットとしてそのハードウェア環境に最適化したソフトウェアが用意されているかというとまだまだなところが多すぎる。それでもその不足部分を覆い隠すほどの過去の遺産がすべて使用可能。それが僕にとっては「秀丸 on タブレット」なんであります。

ブログ更新だってモバイル上での作業がどうのこうのと考える必要なしでタブレットのコンパクトさでも処理や動作はPCなんであります。僕らはPC以上にコンピュータができることは知らないので、最上位のできることがこのWindowsタブレットに詰まっていることになります。

Appleがせっかくタブレットという新しいカテゴリを開拓してGoogleが低価格で普及期を出しながら追撃に向かってたところですが、結局「PCが動くよ!」ということで後でまたその市場をかっさらっていく可能性も高いんじゃないかなとも思います。

ただ、今の段階ではタブレット操作で使えるソフトウェアが圧倒的に少なく、さらにWin7からまた大幅に変わった設定項目を理解するのが大変で全然コンピュータを使い慣れない女の子とかに勧める気にはまったくならない。

ただ、ちょっと他のタブレットではできないいろんな技が使えそうでいじるのはなかなかワクワクする端末だと思います。なんせ共有フォルダなんかもタブレット側に設定できるOSですからね。

しかし2000年台後半から2010年台前半までせっかくUnix/Linux系のソフトウェア(ユーザーがほとんど意識することはないのかもしれないけど)がモバイル端末でコンシューマ端末として浸透してきたかと思ったらまたマイクロソフトがプロプライエタリな世界に引き戻してしまうんだろうか。。。

Acer ICONIA W4-820/FP (Atom Z3740/2G/64G eMMC/8.0/Win8.1(32)/OFL2013) W4-820/FP
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↑ w4-821ではなくSIMの入らないw4-820のほうです。

MS製品の電話アクティベーションは海外からでも日本にかけるほうがいい 2014年02月23日

activation de Windows XP
“activation de Windows XP” photo by nitot

昨日仕事でお客さんのサーバのアクティベート作業を行う機会があったが、MicrosoftのVLSCというVolume Licenseの製品のライセンスキーを発行してくれるサイトにてキーを確認してみるも「電話にてアクティベーションしてください」。。なにげに電話でアクティベーションを行うのは初めての体験。

んで、タイの電話番号を確認してみたらどうも海外の番号っぽい。なんだタイ国内にコールセンターがないのか。。。と思ったが、どうせ海外にかけるんなら、タイで発行されたライセンスのキーを別の国で発行できるんなら、日本でもできるでしょうと思って日本のコールセンターにかけてみた。多分ライセンスキーの管理は全世界で同じシステムを使ってるんだろう。

Windows Server上で電話アクティベーションを行う時の画面を表示させて、そのサーバのインストールIDを表示させる。このIDがまた長い。7桁 x 10セットのIDでなんと数字70文字。なんでここまで長い。。プッシュホンでゆっくりゆっくり入力していってやっと完了したかと思えば

「ライセンスキーが発行できません、オペレーターに問い合わせがしたい方は1を押してください」

ガックリ。。。はぅう。

んでオペレーターにつないでもらう。また以外にもここからが長かった。オペレーター経由で本来のプロダクトキーを発行してもらえるとのことだったが、確認事項として以下の情報が必要だった。

ライセンス購入後に送付されてくるMSからのAuthorization Number
ライセンス購入後に送付されてくるMSからのLicense Number
ライセンスを購入した会社名
ライセンスアクティベーションの電話をしている担当者名(つまり自分の名)

これを名前などはアルファベット表記一文字一文字、大文字小文字を分けて伝えてくれと言われた。さらには漢字表記も聞いてくるし。ライセンスキーは電話で伝えてもらうか、もしくはEメールで送ってくれるという。そりゃあ聞き間違えがないようにメールでほしい。メールアドレスも口頭で伝える。これもまたYellowのy、Americaのa、Mexicoのm、Americaのa、などと不毛なやりとり。めんどくさー。電話だからどうしようもないのかもしれないけどもうちょっと利便性上げてほしいなあ。。。

なんとかライセンスキー発行してもらえるようになって電話切ったら25分もかかってた。国際電話で日本へ25分。。。でも英語でのやりとりだったら多分倍かかってたような気がする。そしてイライラもMaxだったと思う。

というわけでなんらかの機会があって海外でMS製品のアクティベーションを電話でする日本人がいらっしゃれば、ぜひ日本のコールセンターにかけることをお勧め致します。言語の問題でイライラする要素が排除されるので幾分かはやりやすくなるかと思います。。。

ちょいとクセのあるntlmapsを入れるには 2013年04月08日

firewall
“firewall” photo by ukaszSie

今回、ソンクラン休暇の作業として仕事用の自前PCの再セットアップを行ったが、初めてWindows8環境をインストール、いろいろ四苦八苦やってますが、その作業のひとつでntlmapというツールのインストールがあった。

このntlmapsというのは「NTLM Authorization Proxy Server」と言いまして、会社のネットワークなどでFirewallやプロキシがMicrosoft Forefront Threat Management Gateway(旧ISA Server)で組んである時などにDropboxやその他、HTTP/HTTPSでバックセッションを張るアプリがことごとく繋がらず、せっかくの便利なウェブサービスのいくつかが使えなくなってしまうことが多い。

それをこのプログラムがForefrontとの認証部分を肩代わりして行い、バックセッションはこのntlmaps経由で認証を必要としない通信経路で通信が可能になるというもの。これをセットアップするのだ。

とりあえずこのntlmaps、プログラムの実態はPythonスクリプトなんでPythonの実行環境をインストールしないといけない。なのでPythonのページからとりあえずインストーラーをダウンロード、インストール。その際必ず2.xのバージョンのものを。3.xでインストールしてntlmapsでエラーが出まくり、原因切り分けにすごい時間かかったが結局僕の環境の場合2.7でちゃんと動きました。Pythonは1.5.2 or higherで動くと書いてあるのに。。どこまでテストしてるんだろう?

その後、ntlmapsをダウンロード。ntlmapsは.exe形式のインストーラーパッケージもあるんだが、これはPythonを使ってないのかPythonのインストールを必要とせず、単体で動く、、、はずなんだが、MSVCR71.dllが見つかりませんというエラーが出る。どこかからこのMSVCR71.dllをコピーしてきてインストールしても、エラーは出続ける。。というわけでこちらは使えません。

んで本来のスクリプトで配布されているものは基本的にスクリプトなのでzipかtar.gzで提供されていて、インストーラーはない。なので解凍後、フォルダをまるごとProgram Filesなどの中にコピペし、server.cfgファイルを編集。ほとんどの環境は以下のNTLM_AUTHの項目の修正だけで動くんじゃないかな。

PARENT_PROXY_PORT: プロキシサーバーのポート番号
NT_HOSTNAME: PCのコンピュータ名
NT_DOMAIN: 参加しているドメイン名(FQDNではなくNTドメイン名)
USER: ログインユーザ名
PASSWORD: パスワード(平文で保存されるので注意。ここに記入しなければ立ち上げ時に毎回手入力することになる)

んで、main.pyを実行するんだが、runserver.batが用意されている。中身は

@echo off
“C:\program files\python\python.exe” main.py

という単純にmain.pyをPythonに読み込ませるだけのスクリプトだが、Pathが間違っている。これを

@echo off
C:Python27\python.exe” main.py

という風に入れたPythonのモジュールのパスに合わせてノートパッドはその他のテキストエディタで修正。この条件でとりあえず動くはず。後は毎回PC起動のたびに自動起動してくるようにstartupのメニューの中などにこのrunserver.batのショートカットを放り込んでおけばとりあえず完了。

という手はずをよくよく考えたら半年ほど前にOSインストールしなおした際にやったはずなのにすっかり忘れてて1日なぜ動かないのかと悩みまくりました。。なのでちゃんと備忘録をココに。


※ 2013/04/09 update!
上記でセットアップしてもちゃんと外部とつながらないという人は以下の部分を編集してみるといいかも。

# These two options replace old FULL_NTLM option.
# NTLM authentication consists virtually of two parts: LM and NT. Windows95/98 use
# only LM part, WindowsNT/2000 can use NT and LM or just NT part.
# Almost always using just LM part will be enough. I had several reports
# about LM and NT requirement and no about just NT.
# So try to setup 1, 1 only if you have enough reasons to do so and when you understand
# what you are doing.
# 0, 0 is an illegal combination
# NOTE: if you change these options then you have to setup flag option accordingly.
LM_PART:1
NT_PART:0

# Highly experimental option. See research.txt for details.
# LM – 06820000
# NT – 05820000
# LM + NT – 07820000
NTLM_FLAGS: 06820000

こちら、Windows95/98の使ってた方式だとLM、WindowsNT/2000からだとNTで認証を行うようです。ISA Serverなどのバージョンの古いものだと、ntlmaps標準のLM_PARTのフラグが立っている状態で通信できるんだろうけど多分ForefrontTMGぐらいのバージョンになるとLMの方式を切り捨ててるのじゃないかと推測。なのでNT_PARTのフラグを立てたり、両方立てたりで試してみてうまく動作しないかの確認をするのが吉だと。

ちなみに上のLM_PART、NT_PARTを編集したら下のNTLM_FLAGSも一緒に変更すること。書いてあるようにLMだけ1にしてフラグを立てた時は06820000、NTだけ1にした場合は05820000、LM+NTの両方の場合は07820000を書いておくこと。繋がらない時はこれを全部の組み合わせで一度試してみる事をオススメします。

PlainTextとdropboxでメモ同期 2012年08月27日

Textmate

仕事では秀丸でガンガンメモを取ります。打ち合わせのメモ、議事録、デスクで一人で仕事してる時も一日のやらないといけないタスク、作業終了済みのタスクなどのメモ、プライベートのメモ、このブログの下書きなどなど。iPhoneではPCを目の前で開くことができないときにメモを取ります。客先への移動中の車の中、昼飯時に屋台で飯食いながら、トイレの個室から。などなど。

なんでやっぱりPC開いた時もiPhoneで見るときも同じ内容が見れないとキツいのであります。メモ帳自体は特に高機能なものはまったく必要ないので最初はiPhone標準のメモアプリを使っていた。これもGmailのアカウントを登録しているとGmailに”Notes”というラベルがついて保存される。iPhoneでメモしたテキストをPCですぐにコピペして使えるのは非常に便利でよく使っていたが、そのうちにこの”Notes”ラベルのテキストデータがPC側で直接編集できないのが不便になってきた。

これをクリアするにはテキストファイルの保存先をdropboxの特定フォルダに決めてPCでもiPhoneでもそのフォルダを更新していけばいいはず。というわけでフリーソフトメインで(Windowsの秀丸は既にライセンス持ってるので除外)やってみました。

iPhone > PlainText
無料のテキストエディタ。シンプルで良い。これはdropboxでちゃんと自動的に同期取ってくれる。ただし、扱える文字コードがUTF-8のみっぽいので、今までのテキストファイルがある場合はKanjiTranslatorなどを使ってUTF-8に一括変換しておく。

PC > 秀丸
10年以上使ってるテキストエディタ。正直ここまで多機能でなくてもいいんだが既に手に馴染んでしまっているのでこれが一番いい。ライセンスは個人にライセンスされ、買った人が使用するPCには何台でもインストールすることができるのもいい。ファイル保存の際のデフォルトの文字コードをUTF-8としておく。

Mac > CotEditor
こちらはMac用のフリーのテキストエディタの中では評価が高いCotEditor。シンプルなウィンドウで使いやすい。こちらもデフォルトの文字コードをUTF-8としておく。

と、これだけ揃えれば基本的にはモバイルーPC間同期のメモシステムが完成。もうガンガンここに保存されているテキストファイルの数が増えていきます。しかし、最近はWindowsもフォルダ内のファイルの内容の検索も簡単になって使いやすくなってよかった。すぐにお目当てのメモファイルが見つかる。

WindowsでMac OSX LionのインストールDVDを焼く 2012年06月21日

Leopard DVD
↑ LionにはLeopardやSnow LeopardみたいにDVDでは売ってません。。

Macの調子が悪く、またまたOSの再インストールをしようと思ってたが調子の悪いMacでインストール用DVDを焼こうと思うとまた時間がかかったりしてイライラするのでWindowsで焼こうと思った。が、ディスクを焼くためにバックアップしておいたファイルはInstallESD.dmgというMacのディスクイメージファイルになっている。今までこのファイルをWindowsでDVDに焼いたことはない。どうやったら焼けるのか。。

「/Applications」フォルダにインストールされるOS X Lionのインストーラ「Install Mac OS X Lion.app」をFinderで表示。(つまり/Applications/Install Mac OS X Lion.app/)
コンテキストメニューから「パッケージの内容を表示」を選択
「SharedSupport」フォルダの中にある「InstallESD.dmg」を探す。これがOS X Lionの起動ディスクのディスクイメージ
「InstallESD.dmg」をデスクトップなどのどこか適当な場所にコピー
ディスクユーティリティを起動し、「ディスクを作成」ボタンを押す
「InstallESD.dmg」を選択し、再度ダイアログ上の「ディスクを作成」ボタンを押す
ドライブにDVD-Rを挿入して、数分するとピカピカのOS X Lion起動ディスクの出来上がり

OS X Lionの起動ディスクの作成方法 | ひとりぶろぐ

↑ちなみにApp Storeから購入後、InstallESD.dmgを使ってMacでインストールDVDを焼く手順は以上のようなもの。

僕はこの上記のInstallESD.dmgを他のディスクにコピーしてバックアップしておいたのであります。これをWindowsで焼くには?

1. Copy “InstallESD.dmg” from the “Install Mac OS X Lion.app\Contents\SharedSupport\” folder to your desktop.
“Install Mac OS X Lion.app\Contents\SharedSupport\”フォルダからInstallESD.dmgファイルをデスクトップなどにコピーする

2. Create a new folder on your desktop named “Lion”.
“Lion”という名前をつけてデスクトップに新しいフォルダを作成する

3. Open “InstallESD.dmg” on your desktop with 7-Zip.
7-zipで”Extract to InstallESD”などを選択してInstallESD.dmgファイルを開く

4. In 7-Zip navigate to the “\InstallMacOSX.pkg\” folder and copy “InstallESD.dmg” to the Lion folder you created on your desktop.
解凍されたフォルダの中の”\InstallMacOSX.pkg\”にInstallESD.dmgという元のファイルと同じ名前のファイルがあるので先ほど作成したLionフォルダにコピーする

5. Use UltraISO and burn the InstallESD.dmg located in the Lion folder directly to disc. You can alternatively use UltraISO to convert InstallESD.dmg to an ISO.
UltraISOを使ってこのファイルをDVDに焼くこともできるし、もしくはUltraISOでdmgファイルをisoファイルに変換することもできる

How to burn OSX Lion on a PC – Cape Cod Computer Specialists | Cape Cod Computer Specialists

上記のようにすればとりあえずWindowsでも問題なくインストールDVDを焼くことができます。ていうかisoファイルで保存しておいたほうがMacでもWindowsでもどちらでもDVD作ることができるので便利だと思われまする。

ISO CD DVD image creator, editor and ISZ DMG DAA UIF to ISO converter – UltraISO can extract/create/edit/convert CD and DVD image files directly, make bootable CDs and convert ISZ DMG DAA UIF to ISO.