ข้าวเกรียบปากหมอญวน カオクリアップパークモーユアン 2013年11月21日

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こちら、ปากหมอ パークモー、訳すと鍋の口という名のお料理。米の粉と、片栗粉を溶いて、鍋の口に布を張って中でお湯を沸かし、その布の上に米の粉の生地を薄く伸ばして皮を作り、それで餃子の餡のような具を包んで出てくる。米と片栗で皮がとてももっちりしていてなかなか官能的な歯触りでとても美味しい。

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いろいろ種類があるらしく僕が食べたのはまさに餃子の餡みたいな味で、玉ねぎの刻んだ奴をカリカリに揚げたものを上に乗せて食べたが、お菓子のように甘いものや、せんべいみたいなものに挟んでパリパリとモチモチの両方の食感を味わえる欲張りなバージョンもあるみたい。

このメニューもまた今までタイにいた7年間食うことのなかったものでありますが、時間を損してましたね、と思えるぐらいうまかった。

ネットなどでよく紹介されている名前は ข้าวเกรียบปากหมอญวน カオクリアップパークモーユアン。ユアンと付くだけあってもともとはベトナム料理らしい。僕もこれを食べたのはスアンプルーのベトナム料理屋だった。


↑ちゃんと書かれてはいないけど多分これはベトナム。ベトナムだとこういうライスペーパーにモノ挟んで焼くというスタイルが多いのかな。

とても美味しいけど、みずみずしい米粉の皮なので一日常温で放置しておくと確実に傷んで、腹壊してしまうでしょうから確実にその日に食い切るようにしないと。。。

ちょっといろんな種類を試したいと思います。。。

皮抜き ข้าวขาหมู カオカームー 2013年10月05日

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現在審議中?の恩赦法案をめぐってバンコクの街中では各所でデモが繰り広げられてて交通マヒが大変なんだけど、そんなデモで動きがとれない昼休みに会社の裏のフードコードで適当に頼んだข้าวขาหมู カオカームー(豚足煮込み乗せご飯)。

注文したら、「皮要りますか?」と聞いてきた。こんな事聞かれるのは初めてで、豚足なんて皮の部分のゼラチン質の食感を楽しむものじゃないか??と思ったが、とりあえず「じゃあ皮要らない」と言ってみた。んで出てきたのがこれ。

豚足とは言え、このข้าวขาหมู カオカームーは長時間煮込んでいるので脂はほとんど抜けているが、ふわふわねっとりした食感のゼラチン質がやっぱり濃厚でうまい。ただ、こいつはそのゼラチン質がなくて中の足の筋肉の部分だけ。。。。あ、それでも結構うまい。こってりした肉料理が好きな人には物足りないかもしれないけど、赤身のお肉が大好きな人には結構これはイケるかも。赤身のお肉の繊維をワッシワッシ噛む喜びが満載です。煮込みのタレとの絡みも濃すぎずにいい感じ。これをタイの小粒激辛トウガラシ、พริกขี้หนู プリッキーヌーをポリポリ噛じりながら食べるのがうまいのです。

しかし、皮抜きカオカームーってオフィス街だからOLのお姉ちゃん達がダイエットでそんな注文をするんだろうか??

ข้าวน้ำดอกอัญชัน カオナームドークアンチャン 2013年07月23日

Dok Anchang

パタヤマラソンの次の日、タイは仏教関連の祝日でお休み。なので彼女と一緒にバンコクの隣の県、サムットサコーンのマハチャイまで出かけてシーフード食ったり、市場を散策してたりしていた。その中で彼女が袋に入ったこんな花を買ってきた。

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花と言えど、茎も何もなくてどう考えても観賞用の花とは考えにくい。。これをどうするかと言いますと、花のヘタの部分を取り除いて、ボウルに入れ、水を少し足して、、

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揉んで、、

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揉んで、、とやってると花の色素が水に溶け出して来るのでこの青々とした水を炊飯器に入れるのです。

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こんな感じ。ข้าวน้ำดอกอัญชัน カオナームドークアンチャンという花のエキスを一緒に炊きこんだ青色のコメ。

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綺麗に均一な色の青米が炊けました。

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昔ネット記事で青色は食欲減退の色と書かれていたことがあったが、これはなかなかさわやかな青で食欲減退というほどのマイナスイメージのある感じではない。この色素の元であるดอกอัญชัน ドークアンチャン、アンチャンの花でありますが、糖尿病を抑制させる体にいい花らしい。この花でお茶を作って飲んだり、こうやって花のエキスでお米を炊いたりするらしい。

しかし、これを作った日、僕はちょっとタイのクセのある食物を食い過ぎて胃がノックアウトされ、熱を出して会社を休んでおりました。。そんな中、昼飯に何を作ってくれたかといいますと、

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青い雑炊!!ข้าวต้มสีฟ้า カオトムシーファーとでも申しましょうか??わざわざ病人のためにあっさりした雑炊にこの青米を入れる必要があっただろうか??ま、新鮮な感覚で普通においしかったです。。。

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どう?美味そう?

長粒米と短粒米 2013年02月01日

Thai Jasmine Rice
“Thai Jasmine Rice” pic by “Emily Barney”
↑ おなじみタイ米

友人が沖縄の古酒の写真をfacebookにあげていたが、それで思い出したが沖縄の泡盛の仕込みの際の米は日本よりも緯度が南に位置する国で取れるタイ米のような長粒米で仕込んでいると昔何かの記事で読んだことがある。Wikipediaで調べてみるとまさにタイ産のインディカ米で仕込まれることが多いと書いてある。泡盛の味はタイ米と黒麹なんですな。

ひとつ米に関して。タイと言えばタイ米、タイ米と言えば長粒米であります。日本の米とくらべて粒がながく、炊いた状態もパラっとしている。しかし香りは芳醇で日本のものとはちょっとクセが違うけど日本米でも固く炊いた米が大好きだった僕はタイ米が大好きでたまらない。日本米は基本的に食わなくても何も不満がない。日本式のカレーで米がタイ米でも別段文句もない。

んで、タイ米以外にもアジアの米という点では超長粒米としてインドのバスマティライスなどもある。この米はタイ米よりもさらに長い米でパラパラ度もさらに強いように思うし、タイ米ともまた異なる香りがする。その地のものはその地のものと合うように出来ていてインド料理のカレーと実によくあってうまいんであります。ま、昔からその土地にあったものだから、試行錯誤が繰り返されて旨い組み合わせだけが生き残ってきたはずだから当たり前なのだが。

Indian Basmati Rice
“Indian Basmati Rice” pic by “Emily Barney”
↑ インドのはタイ米よりもさらに長い

以前、ペルシア料理というものを高円寺のレストランで食ったことがあるが、その時に食った米がびっくりするほど長かった。パスタか?と思うほど。長さが2cmほどあったぞ。あの長い米をもう一度食ってみたい。単純に米と言っても世界にはいろんな米がある。

Korean Sushi rice
“Korean Sushi rice” pic by “Emily Barney”
↑ 短粒米。ん?Korean寿司ライス?

そういえば2006年にアジアを旅行した際に日本から韓国、中国、香港、ベトナムというようにアジアを南下したがどこで米が短粒米から長粒米に切り替わるのかはわからずじまいだった。というのも時間の関係で中国の青島から広州まで一気に2000kmちかくを電車で移動してしまったからだ。韓国、青島では短粒米だったが、広州に来たらもう食う店食う店長粒米になっていた。なのでどのラインで短粒米から長粒米に切り替わるのかその線がわからない。そういう意味では中国を時間かけてもう一回旅行してみたい。中国からベトナムとか国をまたぐと行政、法律、民族が変わるので食事の材料が大きく変わることは当たり前だが、中国の場合国土が広いので(とは言っても複合民族国家だから区をまたいでガラっと変わってしまうということもありそうだけど)北から南、西から東などでゆっくり移動していって気候や人と共に米や食事がどのように変化していくのかを見ていくのはとてもやってみたいことであります。