映画 サプライズ(原題・YOU’RE NEXT)を見たけど。。。 2016年09月08日

こちらの記事で元ネタになっていた邦題・サプライズ(原題・YOU’RE NEXT)。

恐怖のYOU’RE NEXT。次はお前だ!!と思ったら 2016年09月03日 | 野暮天ワールドワイド・YABOTEN the Worldwide

日本へ帰る飛行機の中で見たんだが、なんかこれシナリオが甘くないかねぇ。もう最初からネタバレ行きます。この映画自分で見たい人はこの先は読まないほうが吉です。

映画の途中で巻き起こる一連の殺人がどうも遺産相続絡みってことがわかってくるんだが、一家のお父さんがどれくらい金持ってんのかって考えると、アメリカの兵器会社のマーケティングやってて、もうリタイアするって言って、どれぐらいのじいさんかと思えばまだ60にもなってなさそうなダンディな親父さんカッコいいけど、一介のサラリーマンでそんなに金持ってるようには全然見えない。自然と「何人も人殺すほどリスク犯して遺産狙うか?」と頭の疑問符が浮かぶ。人に依頼して遺産の額が知れたら、依頼金なんて保護で遺産相続した金額強請られて全部持ってかれまっせ。そのリスク犯すか?

この辺を起点にいろいろと納得できない点があるのです。

サプライズという邦題をつけた意味がよく分からんかったけど、あの一番大人しそうに見えた女の子(エリンちゃん)があれだけ人殺しに長けていた、というのがサプライズってこと?

しかしラストでエリンちゃんが男を殺してるところを駆けつけた警官が目撃して、エリンちゃんは警官に銃撃されるけど、これだけの修羅場だと瞬時に状況を把握することはできないですな。人殺しの修羅場に後から参入した者も、”自分も殺られる!” 意識が芽生えるでしょうから、状況認識より以前に直感的に怪しいと感じた相手は殺すモードになるでしょう。

これが戦場だったら、ゲリラ激戦区だったら、誰が味方で、誰が敵かさっぱりわからん中で本当に混乱と殺戮の嵐になってしまうでしょうな。

昔の戦時中の大虐殺事件とかもこういう混乱の中にあって何がきっかけで、誰が何をやったとかが誰も生き残っておらず、生き残っていてもそのような修羅場で一人の人間が認識できる範囲ではホントに部分的なところしか見れず、闇の中のまま、政治的に利用されてるだけじゃなかろうか、とも思う。

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脚本の詰めが甘いように感じるから登場人物それぞれの行動も頭悪そうに見えて、全体的にアホばっかりの映画という印象。一番クールだったのはバンコクの街角に描かれていたあのGraffitiだったというオチでした。

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メモと記録だけでストレスフリーな毎日を続ける仕事術 2013年11月07日

GTD
“GTD” photo by thms.nl

今年に入ってから禁酒していて酒を飲まなかったら学生時代には秋口に必ずやってきていた軽い鬱症状みたいなものが綺麗に復活してしまい、今現在も実に気分が落ち込み気味。

何かにつけ物事にやる気が出ないんだが、仕事もプライベートもやる気がでないと言って止められない作業なんかもあるわけです。しかし、こうなると参ったもので、当初いろいろ頑張ろうと考えていた事もこういう気分の谷間に自分が動けなくなる可能性をほとんど考慮していなかったのでとても困るわけです、自分に。

というわけでこの鬱症状を受けて、身の回りのいろいろに対して自分が頑張らなくてもいいシステム作りを考えなきゃなあと思うのです。自分が寝込んでいたり、引き篭もって数週間家から出てこなくても自分の生活が圧迫されないシステム作り。仕事もプライベートも。とは言ってもまだその答えが出てる訳ではありませんが。

んで、そういう気分でちょっと読んでみようと思ったのがこの本、「メモと記録だけでストレスフリーな毎日を続ける仕事術 マニュアル通りじゃないから続けられるタスク管理のコツ26箇条」。Kindleで299円。お安い。紙本では売ってないKindle書籍オリジナルかな?著者のとゆさんというのも聞いたことないなあ。

ただ、この本の何に惹かれたかというと、目次で、

第一章 仕事整理術にトライしてみる
1−1 GTDのサイクルが回せない
1−2 挫折のその先に
1−3 挫折の原因

とここから入っている点。今年の半ばぐらいに僕も頑張ってGTD導入をしていたんだが、やっぱり回せていない。きっちりやろうとすると週末の週次レビューに膨大に時間を取られるし、タスクの数が半端なくなって毎日の見直しが大変なんですわ。さらにこの憂鬱感が襲ってきているので回せない回せない。

なので、GTDの否定から入るスタンスでどのように話を展開していくかに興味があったので読んでみたわけです。

んで、最終的にこの本で書いていたことは「レコーディングダイエット」だなと。そもそも「何をやらないといけない」を全部書き出して細かいアクションに落としこんでそのアクションのスケジュールと成果物を決めてやりましょう、というのがGTDの手順となるが、実際の自分がどれぐらいの処理能力があるのかを見極めもしないでやらないといけないことだけリストしても計画通り終わんないよ、というようなお話。まず自分の時間の使い方をメモしていって自分の処理能力、時間の使い方の癖なんかを把握して少しづつやらないといけないことを終わらせるような時間や能力のリソース配分に「自分に無理をさせないで」していくことが大事。

それでやっぱりログ取り、という部分に立ち戻ることになる訳ですな。レコーディングダイエット的な手法はどんなものに対しても使っていけるという僕の考えも裏付けされたようでもうちょっと自分なりにいろいろGTDでのタスク管理を崩してみるのとログ取りを再スタートさせて行きたいですな。

簡単に2時間程度で読める本でそれなりに役に立つTIPSが載っている。GTDがうまくいかない人にはバッチリの解決策が!というわけでもないけど、読んでみるとなにかひとつぐらい光が差してくることもあるかも?という感じの本かな。個人的にはやはり鬱的なもやもやは結局晴れることはなかった感じであります。なんとかこのもやもやを解消したい。。。

やればできる 勝間和代 2013年04月05日

勝間和代の自己啓発本と言ったらいいのかなこれは?

まあ以前から勝間和代がいろいろウェブ関連で書かれていることを読むにつけ「どうでもいいや」という感想で、ほとんど気にしてなかったが、つい先日野暮用で昔使っていたiPhone4を再セットアップ、iTunesにバックアップされていた複数のアプリを復元した時にこの本もついでだと思って復元させた。んで、スタバで待ち時間中に何気なく読み始めたらとりあえず最期まで読んでしまった。。。


↑ こういう雰囲気のトークショーって嫌だ。。なんかツールの話ばっかでパッと見胡散臭く感じる。。。

んで、この「やればできる」も表紙に書かれているキーワードが「しなやか力」「したたか力」「へんか力」「とんがり力」って感じになってて、なんかOL好みな語感の設定で自分みたいな性格でよくこの本を読み始めたなあと思う。でも以前に「お金は銀行に預けるな」を読んだ時も話が非常に理路整然としてる様を見て単純にインチキ臭い自己啓発本を書いてる人という以上のモノは十分感じておりました。

んで、読み進めていくとこの本はすごい読み易く書いてあって、ガンガンページが進む。多分3時間ぐらいで全部読んだんじゃないかな。このへん、多分勝間和代が書いた本を編集側でリクエスト出してかなり20代OL向けに修正を行ってるんじゃないかなとも思う。全体通して書いてある内容は表紙やその他ウェブの情報から知り得るイメージからはかなり違って全部至極まっとうなことが書かれております。

しなやか力:自分の得意な、伸ばしていける長所を見つける力を身につけて
したたか力:自分の強みの部分だけを伸ばしていく
へんか力:ただし変化を恐れず、やりたくなかったこともあえて取り込んでみる
とんがり力:自分自身に頭ひとつ以上飛び抜けた商品価値を身につける

てな感じになるんですが、この「とんがり力」の章でこの力をつけた後にプラスアルファ、他の「とんがり力」を持つ人の力を掛けあわせた時の相乗効果と、こういう商品価値を持つ人達の経済圏の話が面白い。こういう頭ひとつ飛び抜けた商品価値を持つ人の周りにその価値をうまく使える人たちが集まってその人に仕事を発注、発注した人も大きく利益を手にして、発注を受ける人もさらに大きく社会的な評価を伸ばして、という流れでどんどんこの上昇気流に乗って行きましょうみたいなお話が書かれている。

そして思い出すのは勝間和代とひろゆきのテレビ番組だったかの中の口ゲンカ。勝間和代自身は先の動画のようなインテリ女史的なアイコンのイメージを求められてるところに乗っかってたけど、ひろゆきがそこを全く使わずに反論してきてケンカになったと。でもその後の勝間和代の対応も面白かった。再度、ホリエモンとひろゆきと対談してこの3者でどういう自分の立ち位置を持てるかちゃんと考えて結構面白い対談になってた。確かにこの辺の流れは「この人、結構面白いな」と思って見てたのを思い出した。

ということでちゃんと勝間和代の言ってることも行動と軸がぶれてないし、結構面白い。もうちょっと他の本も読んでみるか!と思わせてくれる本でありました。

やればできる
やればできる

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ダイヤモンド社 (2013-03-25)