zabbix サーバー&エージェントインストール 2015年10月09日

My Day

久々に必要があってZabbixというLinuxベースのオープンソースのサーバーモニタリングツールであるzabbixをサーバーとエージェント両方のモジュールをインストール。

Zabbix – Wikipedia
↑ 後述するが、ある1台のマシンのCPU使用率、メモリ使用率、HDD使用率を見るくらいならSNMPとかでエージェントレスでも見れた模様。。。

v1.8.1を入れましたがインストール手順はだいたい以下で。

Zabbixのインストール(RPM編) | ZABBIX-JP

エージェントのインストールは至極簡単ですが、サーバー側のインストールが難しくはないものの、PHPやApache、DBとして使用するMySQLなどを別途手作業でインストールする必要があり、そちらの初期設定などZabbixのパッケージインストールとは別物なので少々時間がかかってめんどくさい。

Linuxのアプリケーションでも商用のものだとアプリケーションとともにだいたいDBが同時にインストールされて・・・なんてお手軽に作ってくれているものだから、たまにこういうオープンソースでインストールに手間のかかるものにあたると手間取る。

Zabbixのサーバー、エージェント、MySQLのインストール

yum install zabbix zabbix-agent zabbix-server zabbix-server-mysql zabbix-web zabbix-web-mysql
yum install mysql-server

から /etc/my.cnf の編集、DBサーバーの起動、zabbix用DBの作成、zabbix用DBユーザーの作成、スキーマのインポート などなど。ずーっとzabbix用DBユーザーの作成の権限設定でエラーが出続けるので結構迷ったが単純にprivilegesの綴を間違えて頂けでガックリ。。。zabbixサーバーのユーザーインタフェースになるHTTPサーバーはzabbixサーバーとともにインストールされているので( ← たぶん)そのまま http://own_zabbix_server_IP_Addr/zabbix を開く。そしたら今度はPHPの設定チェックが走り、エラーがある場合、php.iniファイルをviなどで手作業で直します。php.iniファイルを編集した後にはhttpdの再起動が必須。なのでhttpdの上で動いているウェブコンソールはチェックだけで修正までカバーしてくれてません。。。

ウェブコンソールの初期設定をすべて終わらせたら再度 /etc/zabbix/zabbix_server.conf でzabbixサーバーの設定。でもこれはウェブコンソールで設定した接続先DBの情報を手作業でconfファイルに書いてあげるぐらいの作業。

エージェントのほうは接続先のIPアドレスとサーバーのホスト名などを /etc/zabbix/zabbix_agentd.conf に書いてあげるだけなので結構簡単。

これで基本的にはzabbixサーバー、エージェントともに立ち上がります。さらに今度はウェブコンソール側で再度監視対象としてzabbixエージェントのホストを登録して、どういった項目を監視するかを登録する必要があってsquidのプロキシサーバーを1台モニタさせようと思っただけなんだけどかなり時間がかかった。とりあえず簡単にSquid入れてるサーバーのCPU使用率とかメモリ使用量、ディスクの使用量を見たかったのでLinuxのモニタテンプレートを当てて設定完了。

最後はchkconfigで各サービスがサーバーの起動時に立ち上がるように設定されているかを確認しておくことですな。

後はSquidのログ解析ツールを入れて終了というところですがこれはまだ未完。

MacのVPN設定 2013年03月11日

Internet Upstairs - Apple iMacs from $400
“Internet Upstairs – Apple iMacs from $400” photo by madam3181

Gunosyをチェックしていたら、以下のようなニュースが。

VPN Gate 公開 VPN 中継サーバー一覧

筑波大学が国や政府によるインターネットアクセス規制(中国の例なんかが代表格)を回避するためのサービスを始めてるみたい。例えば、日本人の駐在員が中国に赴任になって、facebookや日本のWebサービスが使えない、というような規制をちゃんと自由に使えるように、日本やアメリカにある海外のVPNサーバまでは通信を暗号化させ、そのVPNサーバから実際の通信を行わせるようにしてあるシステム。アクセス先からはVPNサーバから通信が発生しているように見え、VPNサーバと実際の送信元のPCの間は暗号化されているのでそうそう簡単には通信内容も覗けないというシロモノ。いくつか弱点もあるが、これでインターネットのアクセス規制をすり抜けれることが多い。

実はこれって僕がやってて、このサイトでも申し込みのページを載せてる、プロキシサービスと役割的に被るのです。アクセス先のサーバからはVPNサーバから通信が発生しているように見えるので例えば日本にあるVPNサーバに接続している場合、当然アクセス先のサーバからは日本国内からアクセスしているように見えるので、日本在住者のみに向けたインターネットサービスでも海外から使うことができる。しかもVPNという方式は僕の提供してるプロキシという方式よりさらに機能的に強固なのだ。というわけで「ああ、みんな無料のこのサービスのほうに移行してしまうかなあ」と思いながら見ていて、ちょっと接続テストなんかもしてみたりしていた。

その中で見つけたMacのVPN設定、

VPN Gate – L2TP/IPsec VPN プロトコルを用いた VPN Gate への接続方法

ネットワーク > “VPN接続設定名” > 詳細 > オプション > すべてのトラフィックをVPN接続経由で送信

この、「すべてのトラフィックをVPN接続経由で送信」ってチェックボックスがある!これってナンなんだ?VPN経由とVPN経由でない通信を判別する基準ってなんなんだ?VPNって基本PC側で設定してOnにしたら全部の通信がVPN経由になるんじゃないの??対象外の通信ってなんらかシステム側で判別する明確な基準ってあるんだろうか?システム管理者やPCユーザが自分で明確に設定するならともかくデフォルトでシステム設定でVPN経由とVPN経由しない通信ってどうやってわけてるんだろう。。。

と、思ってたらやっぱり情報がありました。

MacでPPTP(VPN)接続しつつ、通常の接続も行えるようにする方法 « LANCARD.LAB|ランカードコムのスタッフブログ

なるほど。。。やっぱりVPNの対象になるアクセス先などの設定はユーザや管理者で明示的に行わないといけないのね。今まで外部からVPNで社内に接続したPCの通信は一定のセキュリティ基準を設けるため、全通信がVPN接続先のサイトやサーバを経由してインターネットに出る設定しかしたことなかったから、通常のWebアクセスなどをVPN経由させずそのままインターネットに直にアクセスなんて考えが全然なかった。。よくよく考えたらこういう機能はあってしかるべしですな。

しかし、この設定項目があることを知ったおかげで、既存のProxyサーバにインストールしようとしていたVPNの機能がなぜうまく動作しなかったのかがよくわかった。サーバじゃなくてMacのクライアント側の設定じゃん。。。最初Macでテストしてうまくいかないから他のPCではテストせずMacでうまくいった後にテストしようと思っていたが、MacのVPNがうまくいかないまましばらく放置されていた。。。ダメですなあ。

というわけで、とりあえずサーバ側に仕込んだVPNサーバは正常に動作していることが判明したので後は細かい動作のチェックとWindows XP, Windows 7, iPhone, Androidあたりでテストが完了すればVPNの機能も提供したいと思います。もちろん既存のユーザさんにも今まで通りのチャージで。昨日テストした時には、VPN経由でちゃんとGyao!なんかも見れておりました。。。

無線LAN 802.11nのアクセスポイント

最近いろいろ物欲が凄いが、家の802.11b/gの無線LANルータの調子が悪い。有線は問題なく、2,3時間に一回無線LANのシグナルが他のiPadやAndorid機から検出できなくなる。Netstumblerで調べてみたがやはり電波が弱い訳でもなく、まったく検出されない。なんか壊れたか?

もし買い換えるならやっぱり802.11nのものを、と考えてるのだが、実際に店に見に行くと、例えばBelkinの無線LANルータならN150とかN300とかいろんなモデルが置いてあってどれを買えばいいのかわからない。。。ので一度自宅に戻り、ネットでいろいろ調査しなければならなかった。

ぱっと思い浮かぶ疑問点として

1. N150とかN300ってのは何か?同じ規格でスピードが変わる?
2. iPod touch(iPhone4も同じく)の場合、802.11nには2.4GHz帯のみ対応とは?
3. 802.11nにすることでb/gの狭いチャネル間でのAP乱立状態から抜け出せる?
3. で、結局どれを買えばいいのか?

まず1.
まずそもそも802.11nという規格がどういうものなのかを検索。

2.4GHz/5GHz の周波数帯域を用い、最大伝送速度 600Mbps(40MHz チャネルボンディング,4ストリーム時)、実効速度で100Mbps以上の実現に向け策定された規格。アップル社は「前世代の 802.11g ワイヤレスネットワークの5倍のデータ転送速度と2倍の通信範囲[3]」と解説している。
技術的には「MIMO(Multiple Input Multiple Output)」を使用し(MIMOについては多元接続の項を参照)、複数のアンテナで送受信を行うこと(マルチストリーミング)や通信手順の見直し、複数のチャンネル(通信に用いられるバンド幅)を結合するチャンネルボンディング(チャンネル結合)などにより、高速化・安定化を実現する。IEEE 802.11aやIEEE 802.11b、IEEE 802.11gとの相互接続も可能。2006年3月にドラフト版1.0、2007年6月にドラフト版2.0が策定され、2009年9月に正式規格として認定された。
IEEE 802.11n の規格に適合していても、使用する周波数帯や同時に通信できるチャネル数(空間ストリーム数)、チャンネルボンディングへの対応などは、個々の製品によって異なる。よって IEEE 802.11n 対応の製品であっても最大通信速度は製品によって異なる上に、表記されている最大通信速度で利用できるかどうかも、製品の組み合わせに依存する。

Wikipedia – IEEE 802.11 より

んん、まだわかりにくい。。。もうちょっといろいろ探しているとここで簡単に説明してくれてる文章を発見した。

それではなぜ、ここまで速いかというと、大きく2つの技術が貢献している。1つは「デュアルチャネル」、もう1つは「MIMO(マイモ:Multi Input Multi Output)」だ。

このうち、「デュアルチャネル」に関しては比較的わかりやすい技術だ。これまでのIEEE 802.11b/gなどの無線LANでは、1チャネルあたり20MHz幅の帯域を使って信号を送信していた。デュアルチャネルでは文字どおり、このチャネルを2つ、40MHz幅を利用して信号を伝送する。これで単純に2倍の速度が実現できることになる。

 ただし、54Mbpsの2倍で108Mbpsとなるわけではなく(かつては108Mbps対応製品も存在した)、通信の効率化、さらにチャネル間の干渉を避けるために設定されている「ガードインターバル」という待ち時間を短くすることなどで、150Mbpsまで通信速度を高めることが可能となっている。

一方、MIMOは非常に高度な技術なのだが、簡単に説明すると複数のアンテナを使って、それぞれ異なるデータを同時に送受信する技術だ。MIMOは、いくつのデータを同時に送信するかで速度が決まるのだが、現在は2つデータを同時に送受信する方式(2ストリーム)を使用している製品が多い。

 前述したように、デュアルチャネルによって無線LANの速度は150Mbpsにまで高められたが、MIMOではこの通信を同時に2つ行うことができるので、150Mbps×2で最大300Mbpsの通信ができることになる。

IEEE 802.11nでPCも家電もゲームもおまかせ! 高速&お手軽な最新無線LANルーターに買い換えよう -INTERNET Watch より

どうもこのデュアルチャネルという技術とMIMOという技術が軸になってるっぽい。b/gの54Mbpsをデュアルチャネルで108Mbpsとして通信の効率化を図る、そして150Mbpsが出るようになる、これがBelkinでいうN150のものだ。そしてMIMOを使って複数のアンテナで並行で通信を行うことでその倍々300Mbpsや600Mbpsを実現する模様。150Mbpsをアンテナ2本で300Mbpsのもの、これがBelkinのN300のモデルだ。802.11nがデュアルチャネルやMIMOみたいな複数の技術の組み合わせで実現されているものなので安価な製品は一部の使用に対応した形でb/gよりはスループットを伸ばせるようにして機能を切り売りしているみたい。

しかし、ほとんどのモデルで802.11nを明記してても周波数帯は2.4GHzのみにしか対応していない。b/gも2.4GHzを使用しているはずで、すでにb/gの使用しているチャネルは各企業や各家庭の無線LANルータ/アクセスポイントによって乱立、密集状態。干渉は日常的に発生していると思うのだが、それと被るんじゃないの?

そこで
2. iPod touch(iPhone4も同じく)の場合、802.11nには2.4GHz帯のみ対応とは?
3. 802.11nにすることでb/gの狭いチャネル間でのAP乱立状態から抜け出せる?
の2つの疑問。

まず2.の場合、先のWikipediaで調べたとおり、802.11nは2.4GHz帯と5GHz帯を使用する。その中で現行のモデルのほとんどが2.4GHzの周波数帯のみを使用するモデルである。なのでこれらの製品でiPod touch、iPhone4を使用することは問題ないが、ほんとに干渉は大丈夫なんか?

wireless48
無線LAN – IEEE802.11nをはじめから より

この説明の中の2.4GHz帯の使用状況を見ると、802.11b/gと同じく2.412(1ch)から2.437(6ch)、2.462(11ch)までとなっているので普通にb/gの周波数と被るんですけど。。。これってダメなんじゃないの?干渉起こらないのかねえ?まだ実際に使用していないからはっきりしたことは言えないが、この図を見ると論理的にb/gの電波との干渉は起こる可能性が大な気がします。。。

そして
3. 802.11nにすることでb/gの狭いチャネル間でのAP乱立状態から抜け出せる?
の問題だが、これに対する解はやはり5GHz帯になるんでしょうか?現在所有しているMac miniやiPadは5GHz帯にも対応しているので問題ないが、他の機器はまだまだ対応が進んでいないからこれからになるでしょうな。調べてみるとちゃんとAppleのアクセスポイントは5GHzにまで対応している。AirMac Extremeは2.4Ghzと5GHzの同時使用可、AirMac Expressのほうは2.4GHzと5GHzの選択式で同時に2つの周波数を使用することはできないようです。(2011/02/05 修正)

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Belkinのものも最上位ランクのモデルになると実装されてます。あ、でもBelkinて日本ではネットワーク機器は販売してないのね。

Belkin : Play Max Wireless Router

なんで結局、干渉地獄から抜け出すには5GHz対応のものを買うのがいいのか?しかし、5GHz対応のAPも流通量が増えてきて安価になったらみなが使い出し、結局密集状態になって干渉が起こるんじゃないか?利用者が少ない今だけの特権なんじゃないのか???その解はまた数年したら新しい技術が出てきてそれに乗り換えればOKみたいなオチなんでしょうか?

3. で、結局どれを買えばいいのか?
個人的な感覚では2.4GHz帯のみ対応のAP買うのであればしばらくは値段の安いb/gでいいんじゃないか?5GHzを使えるAPならばしばらく1,2年は干渉を心配せずに使えるんじゃないのかねえ。。。まだ買うかどうかもわからないですが、もし買ったらまた書きます。

最後に: 電波は基本的に専門外なんで基本的な考え方が間違っている!という場合はご指摘ください。勉強します。