MS製品の電話アクティベーションは海外からでも日本にかけるほうがいい 2014年02月23日

activation de Windows XP
“activation de Windows XP” photo by nitot

昨日仕事でお客さんのサーバのアクティベート作業を行う機会があったが、MicrosoftのVLSCというVolume Licenseの製品のライセンスキーを発行してくれるサイトにてキーを確認してみるも「電話にてアクティベーションしてください」。。なにげに電話でアクティベーションを行うのは初めての体験。

んで、タイの電話番号を確認してみたらどうも海外の番号っぽい。なんだタイ国内にコールセンターがないのか。。。と思ったが、どうせ海外にかけるんなら、タイで発行されたライセンスのキーを別の国で発行できるんなら、日本でもできるでしょうと思って日本のコールセンターにかけてみた。多分ライセンスキーの管理は全世界で同じシステムを使ってるんだろう。

Windows Server上で電話アクティベーションを行う時の画面を表示させて、そのサーバのインストールIDを表示させる。このIDがまた長い。7桁 x 10セットのIDでなんと数字70文字。なんでここまで長い。。プッシュホンでゆっくりゆっくり入力していってやっと完了したかと思えば

「ライセンスキーが発行できません、オペレーターに問い合わせがしたい方は1を押してください」

ガックリ。。。はぅう。

んでオペレーターにつないでもらう。また以外にもここからが長かった。オペレーター経由で本来のプロダクトキーを発行してもらえるとのことだったが、確認事項として以下の情報が必要だった。

ライセンス購入後に送付されてくるMSからのAuthorization Number
ライセンス購入後に送付されてくるMSからのLicense Number
ライセンスを購入した会社名
ライセンスアクティベーションの電話をしている担当者名(つまり自分の名)

これを名前などはアルファベット表記一文字一文字、大文字小文字を分けて伝えてくれと言われた。さらには漢字表記も聞いてくるし。ライセンスキーは電話で伝えてもらうか、もしくはEメールで送ってくれるという。そりゃあ聞き間違えがないようにメールでほしい。メールアドレスも口頭で伝える。これもまたYellowのy、Americaのa、Mexicoのm、Americaのa、などと不毛なやりとり。めんどくさー。電話だからどうしようもないのかもしれないけどもうちょっと利便性上げてほしいなあ。。。

なんとかライセンスキー発行してもらえるようになって電話切ったら25分もかかってた。国際電話で日本へ25分。。。でも英語でのやりとりだったら多分倍かかってたような気がする。そしてイライラもMaxだったと思う。

というわけでなんらかの機会があって海外でMS製品のアクティベーションを電話でする日本人がいらっしゃれば、ぜひ日本のコールセンターにかけることをお勧め致します。言語の問題でイライラする要素が排除されるので幾分かはやりやすくなるかと思います。。。

タイ人の耳は พี ピーと น้อง ノーンだけは反応しやすいように出来てるんだ 2014年02月01日

Bangkok - Citysights 04
“Bangkok – Citysights 04” photo by Pandiyan

タイ人の文化は基本的に年上の人を敬うように教育される文化であります。んで、年上の人を呼ぶときには基本”ピー”、年下の人を呼ぶときは”ノーン”と付けて呼んだりするのが通例。兄弟のことを”ピーノーン”と呼ぶ。

お店で店員を呼ぶとき、街中で知らない人に呼びかけるときなんかも基本”ピー”を使う。年上を呼ぶ言葉だけど、年上を敬う気持ちでってことでとりあえず他人への呼びかけに使うことが礼儀正しい、ということになっているみたい。

だからたまにタイに来たてで、あんまり事情をわからない20歳代ぐらいの兄ちゃんが、店員のおばちゃんに「ノーン、ノーン!」とか言って呼びつけてるのはホントは”ピー”を使う方がいいはずなんである。日本食屋やラーメン屋で働いているおばちゃんなんかは当然日本人相手の商売だからわかりきっていてほとんど気にしてないだろうけど。

んで、まあ僕らよく、タイ人の店員は客に全く気を使ってない、呼んでも全く聞こえてなくて全然注文取りに来てくれないなど、ぼやいたりする。

まあ、家族経営でちゃんと商売意識が給仕してる息子、娘にまで伝達されてるところならまだしも、雇われなら基本的にタクシーやバイタクと同じく、それほど職を得るのに敷居が高くないので基本的にやっつけである。ぱっぱと自分の仕事だけして給料もらって家帰ろうぐらいしか考えていない人間が多い。だから客のほうを気づかってちゃんと注視していたりはしない。客のほうが用事があるときは必死に呼ばないといけない。

たぶんそういう時は、”ピー”、”ノーン”で呼びかけると割りかしちゃんと反応してれる気がする。

日本人なら通常メシ屋で「あのー、ちょっとすんませーん」ってな感じで店員を呼ぶ。その感覚でタイのメシ屋で”コトォ〜 カ〜ップ!”って呼んでたって普段タイ人は謝る言葉で人を呼んだりしないのでその音の周波数ではメシ屋の店員のアンテナには引っかかんないんだろう。そこを”ピー!”と声がけすると、タイ人同士では通常そうやって人を呼ぶから、自分を呼んでるとは思っていなくともふり返ったり気付いてくれる可能性が高いんだな、と最近よく思うことがある。

日本人らしく(って僕だけかもしれんが)タイに来ても店で日式に「すんませーん」と叫ぶ客と、タイ人らしく”ピー”、”ノーン”で呼ばないとなかなか気付いてくれない店員って、お互いやっぱり言語や行動パターン、反応しやすい音なんかはそれぞれの文化にしっかり根付いてるんだなあと思う今日このごろです。

Asia Eater エイジアイーター 微妙なグルメ雑誌? 2013年09月26日

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なんかふとした事からお客さんの自宅のADSLルータの調子が悪いらしく、ちょっとプライベートで見てもらえません?みたいな話を受けてトンローまで行った。ADSLの件はすぐに解決して、ブラブラとトンロー界隈を歩いていたら洋モノキッチンウェアばっかりを扱う店に本としてはこの雑誌だけが置かれていた。どこで見かけたかは全然覚えてないがなんかこの「Asia Eater」というタイトルは覚えていたのと、雑誌のおまけで箸(!)が付いてくる、という目を引く仕掛けがあったので買ってみることに。

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当然ロゴ入り。ただ残念なのはちょっと材質感が軽くてチープ。値段が250THBとタイの雑誌にしてはめちゃ高い。アジアの食をテーマにした雑誌なんだけど、正直イマイチどういう方向性でやりたいのかよくわからん感じが。。

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しかもこの雑誌7月に新創刊で季刊らしくて手にとったのが創刊号。創刊号は日本の築地市場の特集。なんか紙面の雰囲気とか見てたら若い人よりシニア向けなんかもしれない。和菓子のページで先月買った京都出町のふたばの豆餅なんかが載ってたりしてチョイスが細かい。しかしざっくり読んでもなんか印象に残らん紙面づくり。日本人の感覚で読むから残らんのか?タイ人だったら面白いのか?なんか個人的に微妙。。。

萩・井上のしそわかめと地方名産、土産もん商売に思いを馳せる 2013年09月10日

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日本帰国時に大学の友人からお土産を貰った。

萩・いのうえのしそわかめ。昨日やっと封を開けることができた。思ったよりしその香りは軽く、わかめが香り、実に日本的な味わい。ふりかけみたいなもんで、タイ米にふりかけて食ってるんだが、別に日本米でなくとも十分うまい。当然だけどタイで食うわかめより数倍、日本の飯を思い出す日本味。たまらんなあ。。

京都の出町ふたばの豆餅、井筒の八つ橋に続き、日本の地方のおみやげリストに入ることになるええ具合のおかずです。

最近はおみやげものというものに多少は気を使うようになってきた。値段そこそこで見栄えのしっかりした、味もいいおみやげもの。自分で消費するものではないのでその値段と品質のバランスの保ち方を考えるのが楽しい。

当然ながらちゃんとイケてるものを買ってきた時には社内の同僚たちの反応が違っていて、事務の女の子などに受けると様々な書類の処理とかがいつもよりもスムーズに運んだりするかもしれない。

でもおみやげものというもの自体は結構適当なもんで、最初「お伊勢さん」の魚料理の話なんかを聞いた時に、ああ、日本でもこんな感覚があったんだなとおもった。伊勢の旅館では昔からお伊勢さん参りで観光客が押し寄せていたらしいが、旅館の朝食で焼き魚を出すのに一匹一匹焼いているのでは間に合わないので最初に魚を大鍋で煮て火を通し、その後に皮目だけ火を入れて焦げ目をつけるなんて手法をとったようです。こういうのを聞くと今の日本ではあまり聞こえてこないけど、手抜きの感覚が昔の日本にもあったんだなあと思う。そもそも観光業って、基本的によそ者相手の商売で、その土地のルールやら、モノの相場とかを知らないし、一度来て帰って行ったら今度は当分訪れることもないから、かなり適当な仕事をしててもごまかせるのであります。

料理にしたって、地元の人間に見向きもされないようなものが逆に外国人や、他県の人間に受けて、原価もわからない外国人は「これは高級品だ」と高値でうられることもしばしば。まあ、旅の思い出なんて人それぞれ何だから、楽しけりゃそれでいいのだが裏の実情なんてのはそんなもんだと勝手に考えている。

バンコクのカオサンなどで一見チンピラ風のタイ人の若い奴と見成りがしっかりしたやつが同じテーブルで一緒に飲んでいるなんて光景も、収入層の異なる階層をまたいで交流しないタイ人同士では接点が全くないんだが、こういう地元の暗黙のルールをしらないよそ者に集って自分では絶対頼めないような酒を飲ましてもらったり、ビジネスパートナーなんて言い出して、うまいこと自分が何年経っても用意しきれないほどの資金を貸してもらったりする。だいたい、そういうのってうまくいかないもんだが。。

だから個人的にはおみやげ物屋なんてものはかなり適当な商売だと思っているのですが、このしそわかめはうまかったですよ、ということを言いたいのです。

保存料や化学調味料を使ってなければもっといいんだが、そこは価格や日持ちの問題が絡んでくるので一概にこれがいい、とは言い切れないとこがあるのでいいとします。

ご飯にしそわかめ、タイに居てても日本の香り。幸せじゃ。

地道にたこ焼き一筋何十年? 2013年09月08日

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↑ これは9年前の写真です。。

前回の日本への一時帰国でもうひとつ特徴的なお話がありました。

実家の家族が僕が次の日にタイに帰る、という最後の晩に大阪の実家らしくたこ焼きパーティをしてくれました。妹のマンション宅にてカセットコンロとたこ焼き鉄板を囲んで皆でたこ焼きを焼きつつ、食いつつ、飲む人もいつつ、ワイワイとやっておりました。

ふとした話で香里園元ダイエー近くのたこ焼き屋の話になりまして、このたこ焼き屋、うちの実家ではここら界隈では一番おいしくて安い店で高評価なんであります。昔は一舟8個入りで100円、だいぶ前に立ち寄った時もさすがに値段調整を強いらることになったのか6個100円となってましたが、それでもまだまだ安い。東京でしかたこ焼き食ったことない人にしたらこの値段感覚はたまげるでしょうな。

たこ焼き!イエ!
↑ このエントリが2004年12月31日のもの。200円でたこ焼き12個。安い。


↑ 場所はこちらであります。

しかし、上のエントリでも書いてるが、約9年近く前の時にもまだまだ元気に商売していて、未だに老夫婦ともにたこ焼き焼いているとのこと。さすがに一時期体を悪くしたのかしばらく閉めていた時期があったようだが見事に復活して地味に営業を続けているらしい。客は殺到するでもなく、途切れるでもなく、地元の人たちに確実に覚えられててリピーターがいっぱい。少なくとも僕が小学校の時ぐらいから営業してるので、僕は現在38歳、10歳だったとしても28年間、日本がバブルに浮かれる時期も、震災や不景気にあえぐ時期も、ITバブルの時期も、東北の震災以降の閉塞感のある今も、地味ーに営業してはるのである。

そして僕が小学校の頃から、おっちゃんはええ年したホントの「おっちゃん」だった。上のエントリに書いている通り、いつぞやたこ焼き待ってる時に尋ねた際に

「お兄ちゃんが生まれる前からたこ焼き屋やってるよ」

と言っていたので、おっちゃん今何歳なんや??僕が生まれた時に20歳やったらもう58歳。あ、普通か。。。でも多分、もう70近いお年なのかと想像しておりまする。

しかし、38年以上もたこ焼き焼く人生ってのも凄いなあ。。絶対僕は真似できんが地道に焼き続けてこれだけ商売が持つというのは凄いことやなあ。今回は最後の晩にこういった会話で久しぶりに思い出したが来年は10年ぶりに食いに行きたい。それまでおっちゃんもおばちゃんももってて欲しいなあ。