タイのホールセールスーパーMakroでATTA粉を見つけたよ 2013年10月29日

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ちょっとした用事でタイのホールセールスーパー、Makroへ。そこで見つけた海外食材コーナー。インドの食材コーナーもあって見てみるとなんとチャパティを作る際に使用する小麦の全粒粉ATTAが置いてあった。これがあればインドのチャパティは本場の味で作れるし、タイのスーパーでは全粒粉はStone groundのものしか置いてなくて粉の目が荒く全粒粉100%でパンを捏ねたりできないんだが、このATTAであれば細かい普通の目に挽いてあるので全粒粉100%でも十分にパンを作ることができる。

やったやったと思って手を出してみたら袋がめっちゃデカイ。5kgの袋でした。。

確かにチャパティにしたら小麦の香りが香ばしい美味しい粉なんだけど、他のスタイルのパンを焼くのに使って美味しいかどうかはまだはっきりとはわからない状況だからいきなり5kg買いはかなり抵抗あったが、ここで見つけたのが運だと思っていきおい購入。5kgで151THBとお値段的にはなかなかお安い。5kgもする小麦の袋を担いで出前のおっさんみたいなカッコで帰宅。

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↑ 燦然と輝く”Product of India”の文字。

帰ってきてまたひとつ困ったことが。5kgの小麦粉なんて保管しておくケースがない。しょうがないので開けてからも口を固く縛って部屋の床の上にドカリと放置。これでしばらくは小麦粉買いに出ることもないな。

そして早速味を見るためチャパティを作ってみる。

1. ATTA粉 200gに水100g、塩小さじ1/2ぐらい
2. 捏ねる
3. 10分ほど休ませる
4. ゴルフボールよりちょっと大きめに分けて丸めて綿棒で1mmぐらいの厚さまで伸ばす
5. 鉄板で油を引かずに焼く。焼き時間1分〜2分程度

これだけ。イーストもベーキングソーダも使わない。普通のハードブレッドよりも単純で手順も何もない。混ぜて捏ねて焼く。世界で一番原始的なパンでなかろうか。こんなメニューだから味を左右するのが小麦粉と塩なのだ。こりゃあ適当なもので代用しててもインドのチャパティの味は出んわ。食べてみるとまさにまさにインドのチャパティ。小麦の香り。それ以外は何もない。そりゃ何もないわな材料が塩と粉だけだもの。しかし、粉の挽き方や捏ねてる時の感覚からしたら多分、精製した強力粉の代わりに使えそう。ちょっといろいろ変則的に使ってみよう。

世界の紅茶 400年の歴史と未来 磯淵猛 2013年09月30日

[9/365] a couple of toasts to start the day with
“[9/365] a couple of toasts to start the day with” photo by a little tune

ダイエットの一環でいろんな依存する可能性のある食べ物を一度断ってみる企画の一つで「コーヒーを飲まない」っていうのもやってたりします。そのおかげで今はコーヒーを飲まず、オフィスなどでは代用で紅茶を飲んだりしております。

タイでも普通にリプトンやトワイニング、ディルマーあたりのティーバッグはスーパーに行けばだいたい売っている。なので入手に困ることはない。

ほんでもってオフィスで飲んでいるうちにkindleのブックストアで面白そうな本を見つけた。

by カエレバ

こちらKindle版で500円。スタバのおかげでイタリアやフランス式の凝ったコーヒーの飲み方は世界中でだいぶポピュラーになったけど、大英帝国華やかかりし頃には世界でポピュラーな嗜好品といえば紅茶なんじゃなかったのかな?今のスタバの影に隠れてしまっている紅茶の魅力ってものがどう書かれているかちょっと読んでみたくて購入。

んで、読んでみるとなかなか著者の紅茶に対する博学さと、並々ならぬ愛情にため息が出る。

紅茶の歴史概略から、紅茶にまつわる風俗、産地や生産方法、紅茶にまつわる産業、ビジネス。インド、中国、スリランカと産地に訪れてその目で生産現場を見る、参加してみる。紅茶とフードの組み合わせは?ブラックティー?レモンティー?ミルクティー?アイス?ホット?ティーバッグ?ポット?などなど、ほんとに思いつく限りの紅茶にまつわるトピックが満載。

あまり、西洋料理に詳しくはなかったが、西洋の茶菓子の味わい方で、そもそも牛乳、生クリームなど動物性脂肪の摂取が多い文化の中で、それらの茶菓子との組み合わせの場合、すっきりしたブラックティー(とはいえ紅茶は緑茶みたいな無発酵系と比べるとかなり渋みなどは強いが)などでは茶菓子の脂肪の強さに紅茶が負けてしまうようだ。だからミルクティーのように、茶菓子の味を口内から一旦洗い流し次の一口への新鮮さを取り戻す働きに飲み物側に脂肪分が必要、という考え方は今まで自分の中で全く考え及ばなかった。動物性脂肪の摂取量が少ないアジア人の感覚からするとお茶には砂糖は入れても牛乳を入れるというのはあまり考えつかんと思う。
(そう考えるとインドのチャイはやっぱりアジアと中東やヨーロッパへの区切りの位置にあるんでしょう。ミルクでこってりですもん。)

最後は世に流通してる茶葉の特徴の説明がドサッとあって〆という形である。愛情があるがゆえに知りたくなる、ただその知識にこだわる訳でもなく紅茶とその紅茶を取り巻く環境や人を愛する著者の純粋な愛情が見て取れる良書。これを読んで紅茶に限らず中国茶や、茶とつくものなんでもいろいろ試してみたいもんだと思ったのでした。

ベジタリアンバーガー、BK VEGETABLE 2013年08月19日

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客先に向かう途中、バンコクからチョンブリまで貫く高速道路、モーターウェイのサービスエリアで同僚と一緒に久しぶりにバーガーキングに入った。そこでチキンでも食おうかな、と思っていたけどふと目に付いたので「BK VEGETABLE」というベジタリアン用のバーガーを頼んでみた。

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食べてみると、当然ながらお肉は入ってなくてパティはコロッケになっている。ま、ベジなんだからパティにするものってグルテンミートのセイタンか、コロッケ以外には選択肢はないんじゃないかな。そしてこのコロッケがまた香りは薄いもののカレー味だった。

まっさきにインドで食ったマクドナルドのベジバーガーを思い出した。ああ、インド行きたいなあ。。しかし、これ、タイでもこんなカレーというかマサラ味だったらタイ人客は嫌がるんじゃないのかな(ほとんどのタイ人がインド人がマサラ臭くて嫌いだと言う)。。そして生野菜もたっぷりでケチャップとマヨネーズたっぷりで中々イケております。インド、マレーシア、シンガポールあたりを全部同じレシピで作ってるのかな?ちょっとインド気分に浸れる目立たないメニューでおすすめであります。

Burger King Thailand
↑ タイのバーガーキングはウェブページがなく、facebook pageのみだった。。。

長粒米と短粒米 2013年02月01日

Thai Jasmine Rice
“Thai Jasmine Rice” pic by “Emily Barney”
↑ おなじみタイ米

友人が沖縄の古酒の写真をfacebookにあげていたが、それで思い出したが沖縄の泡盛の仕込みの際の米は日本よりも緯度が南に位置する国で取れるタイ米のような長粒米で仕込んでいると昔何かの記事で読んだことがある。Wikipediaで調べてみるとまさにタイ産のインディカ米で仕込まれることが多いと書いてある。泡盛の味はタイ米と黒麹なんですな。

ひとつ米に関して。タイと言えばタイ米、タイ米と言えば長粒米であります。日本の米とくらべて粒がながく、炊いた状態もパラっとしている。しかし香りは芳醇で日本のものとはちょっとクセが違うけど日本米でも固く炊いた米が大好きだった僕はタイ米が大好きでたまらない。日本米は基本的に食わなくても何も不満がない。日本式のカレーで米がタイ米でも別段文句もない。

んで、タイ米以外にもアジアの米という点では超長粒米としてインドのバスマティライスなどもある。この米はタイ米よりもさらに長い米でパラパラ度もさらに強いように思うし、タイ米ともまた異なる香りがする。その地のものはその地のものと合うように出来ていてインド料理のカレーと実によくあってうまいんであります。ま、昔からその土地にあったものだから、試行錯誤が繰り返されて旨い組み合わせだけが生き残ってきたはずだから当たり前なのだが。

Indian Basmati Rice
“Indian Basmati Rice” pic by “Emily Barney”
↑ インドのはタイ米よりもさらに長い

以前、ペルシア料理というものを高円寺のレストランで食ったことがあるが、その時に食った米がびっくりするほど長かった。パスタか?と思うほど。長さが2cmほどあったぞ。あの長い米をもう一度食ってみたい。単純に米と言っても世界にはいろんな米がある。

Korean Sushi rice
“Korean Sushi rice” pic by “Emily Barney”
↑ 短粒米。ん?Korean寿司ライス?

そういえば2006年にアジアを旅行した際に日本から韓国、中国、香港、ベトナムというようにアジアを南下したがどこで米が短粒米から長粒米に切り替わるのかはわからずじまいだった。というのも時間の関係で中国の青島から広州まで一気に2000kmちかくを電車で移動してしまったからだ。韓国、青島では短粒米だったが、広州に来たらもう食う店食う店長粒米になっていた。なのでどのラインで短粒米から長粒米に切り替わるのかその線がわからない。そういう意味では中国を時間かけてもう一回旅行してみたい。中国からベトナムとか国をまたぐと行政、法律、民族が変わるので食事の材料が大きく変わることは当たり前だが、中国の場合国土が広いので(とは言っても複合民族国家だから区をまたいでガラっと変わってしまうということもありそうだけど)北から南、西から東などでゆっくり移動していって気候や人と共に米や食事がどのように変化していくのかを見ていくのはとてもやってみたいことであります。

「インドの今を知る!」 2012年09月03日

今年8月に初めてインド上陸を果たした訳ですが、帰りの空港までの道で新市街の景観を見て今のインドも面白そうだと思ってタイに戻ってからいろいろとインドの情報を探していた中で見つけたメルマガ、「インドの今を知る!」

毎日配信のメルマガでいつもだいたい日本時間でいうと10時頃に届いている。インドの今の経済や政治の動向、インドのインフラなんかのお話がちょうど手頃な長さで毎日届く。何気にこれを毎日読むのが結構楽しみであります。

 【 今日のポイント 】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

       インドの労働法は時代遅れで柔軟性に欠けている。

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  アイジェイシーの土肥です。インド・ビジネスをお考えの方、インド
 に興味をお持ちのみなさまのために、インドで現在起きている事を、独
 自の視点で、わかりやすくお伝えして行きます。

 【 今日の記事 】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   焦点:印マルチ・スズキの工場暴動、低賃金労働力への依存に警鐘

            ロイター         2012/8/7
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  スズキのインド子会社マルチ・スズキのマネサール工場(北部ハリアナ州)
 で7月18日に労働者が起こした暴動は、低賃金労働力に依存する製造業に警
 鐘を鳴らしている。

   (後略)

 【 今日のキモ 】 ━━━━━━━━

 ■この暴動は、インドの経済界を揺るがし、低賃金労働力が製造業を支え、
  外資を呼び込んでいる同国の労働法が時代遅れで柔軟性に欠けていること
  を浮き彫りにしました。

 ■現代自動車やホンダなどインド国外の自動車メーカーも、ここ数年インド
  工場での労働争議に直面しており、業界団体は柔軟性に欠く法律を見直す
  よう、政府にあらためて求めています。

 ■1920年代にさかのぼるものもあるインドの労働法の下では、大手企業
  は正規雇用者の解雇が困難なことから、大量の契約労働者採用を余儀なく
  されており、これが多くの労働組合との対立点となっています。

 ■マルチ・スズキの工場では長年、労働争議が起きており、生産ラインで働
  く労働者を代表する労働組合は、経営慣行により衝突は避けられないもの
  になっていると訴えています。

 ■マネサール工場の生産労働者の最高賃金は月2万5000ルピーで、この
  うち、1500人の契約労働者の賃金はこの半分以下です。

 ■前年度のマルチ・スズキの純売上高に占める従業員コストの比率はインド
  国内上位5社の中で最低の2.4%でした。

 ■労組は暴動が起きたとき、今後3年間に月1万5000ルピーの賃上げを
  求めて交渉を進めていました。

 ■29年前にインドで生産を始めたスズキの鈴木俊宏副社長は、スズキは従
  業員との意思の疎通を強化する必要があると指摘します。

 ■NTUIなどの労組は、マルチ・スズキが正規雇用者の賃金を大幅に下回
  る水準で契約労働者を使用していることを批判しています。

 ■一方、マルチ・スズキの広報担当は、契約労働者の利用は需要の季節変動
  を踏まえた標準的な慣行としています。

発行しているのはアイジェイシーという日系企業のインド進出などの際にサポート・コンサルを行う会社を起こしてられる土肥克彦さんという方。本当に文章量が手頃なので毎日かかさず読んでいる。短いセンテンスにインドの商習慣や問題などを挙げられてて、「へぇ、タイではこうなのに、インドの場合は、、」とタイ、日本などと比較して読んでいるととてもためになる。今はもう日本、米国、タイと3カ国の株に手を出しているので無理に買うことはないが、いつかインド企業の株を買うこともあるかもしれないし、そんなときに役に立つかな?と思ったり。あと、コルカタの旧市街を見たときには、「この国で働けるか???」と思ったもんだが、新市街のほうを見た後は「インドでも結構しっかりした収入の仕事もあるかもしれない」と思える。いつかの時にインド人と一緒に仕事することを考えたりしながら、毎日のこのメルマガを読んでおります。

インド・ビジネス・サポートの アイジェイシー

しかし、相変わらずインドの人口の規模感は毎度毎度びっくりさせられますな。2010年のインドの自殺者の数が約180,000人!すげえ!さすが日本と比べると桁どんと上がりますな。。。と思ったらよく見ると日本の場合2010年の自殺者数は約30,000人。日本は比率が多いな。

日本:人口 1億2千万:自殺者 約30,000人
インド:人口 12億人:自殺者 約180,000人

人口はインドのほうが10倍だが、自殺者数は6倍にしかなってないんですな。。。