つい先日、会社のデスクにDACOが届いた。が、開けてみると2月に発行されたDACOだった。多分、会社のどこかで放りっぱなしになってて止まってたな。。
DACOはタイでは有名な日本語のフリーペーパー。よく日本食のお店なんかに置いてたりするが、DACOはタイの国内においては無料郵送サービスという便利なサービスがあって、毎号毎号勤めている会社のオフィスや自宅に届けてくれる。まあ、今回それが会社のどっかで止まっておりました。
バンコク発・タイの最新情報 – バンコク&タイの生活&観光情報、ダコログ
その他 | タイ国内「無料郵送サービス」はなぜ、無料か。 – バンコク&タイの生活&観光情報、ダコログ
DACOは同じくタイ国内で流通している他の日本語のフリーペーパーよりは記事の内容が柔らかく読みやすく特集記事も面白いものが多い。今回読んだ2月のDACOはバンコクからの東にあるチョンブリ県の港町「シラチャー特集」だった。
その中でタイで採れる魚の名前がいくつか書かれていたが、あまり他にこういう情報を見ないのでちょっと引用させてもらってWeb上にも情報を上げておきたい。ちなみに魚の名前のところにGoogleのイメージ検索のリンクを仕込んでおくのでクリックすると画像が見れます。
プラー・インシー / ปลาอินทรีย์ / ヨコシマサワラ
これ、サワラであります。タイの注文屋台に行くとプラーインシーの一夜干しを揚げたものが置いてあったりする。タイで魚料理は泥臭くて好きじゃないという日本人が多いが、これなら海の魚だし、揚げてあるから普通に日本人でもおいしく食べれる。このプラーインシーを塩漬けにして発酵させたปลาเค็ม プラーケムもおいしい。カナーの炒めものに入れたり、炒飯に入れたりするとクサヤのような独特な香りがたまらなくうまい。
“ปลาอินทรีย์แดดเดียว” photo by isriya
プラー・タップタオ / ปลาตับเต่า / サヨリ
これはまだタイで食ったことがないな。。。しかし、サメサンの港などで地元民が釣ってたりするのを見たことがある。
プラー・ジャラメット / ปลาจาระเม็ด / マナガツオ
プラージャラメットって海水魚か?でもマナガツオだったら海ですわな。。プラージャラメットも釣ったことはあるけど食ったことがない。
プラー・サーイ・デーン / ปลาทรายแดง / シャムイトヨリ
これはタイ湾に釣りに出たらとにかくよく釣れる。味も普通においしい。ただ、ホントにバカスカ釣れるので、これ以外の魚を釣りたいと言いたい時にちゃんと魚の名前を覚えておけば的確に意図を船頭のおっちゃんに伝えられるでしょう。。
プラー・ガオ / ปลาเก๋า / ハタ
この魚は釣ったことも、食ったこともないですなー。
“Live Grouper and Live Sea Perch (pla kao pen, pla krapong pen) ปลาเก๋าเป็น ปลากระพงเป็น” photo by clayirving
↑ 左がプラーガオ、右がプラーガポン。
プラー・ガポン・カーオ / ปลากะพงขาว / アカメモドキ
一応タイで一番ポピュラーな高級魚かな。僕は海で釣れてるのを見たことがない。汽水で養殖できるようで、サムットプラカン県やサムットサコーン県でよく養殖されている。時々釣り堀でもこのプラーガポンをルアーで釣れる釣り堀があり、ガッツーンと来るアタリと力強いファイト、ジャンピングなどが豪快で釣っていてとても楽しい魚。
飲み屋のメニューなどでもポピュラーで揚げ、蒸しなどにしてとてもおいしい。
プラー・カーン・ルアン / ปลาข้างเหลือง / ホソヒラアジ
これもシーチャン島に行った時に普通に陸釣りで結構釣れたと思う。20cm程度の体調の魚で持ち帰りやすい。タタキになめろうとこれが釣れるととても嬉しい。タイのアジはやっぱり水が温かいせいか日本のアジよりも脂の香りが弱いがそれでも日本の味を堪能できて嬉しい。
プラー・タプティム / ปลาทับทิม / ティラピア
これは淡水魚。海の魚ではございません。だからイサーンなんかでもよく養殖されている。
このปลาทับทิมとปลานิล、プラーニンはティラピアでイサーンなんかでよく養殖され、多く食べられている。ちなみによく日本人がタイの魚は泥臭いというが、釣り堀なんかで釣った魚をその場で〆てもらい、内臓を抜いてもらって持ち帰り、料理すると全然臭みはない。多分だが、流通過程の保管状況がよくないのかと。タイの消費者はあまり鮮度に関して細かくはこだわってないだろうから。。
プラー・ヘット・コーン / ปลาเห็ดโคน / キス
タイにもキスが居る。以前シラチャーの北のバンプラという港町から2,3人乗りの小さな船を出してもらって釣りに行ったことがある。ここはキスがバンバン釣れる。僕は2,3匹釣った後船酔いでダウン。。。バンコクではよく見るとちゃんとスーパーなどでも売っているんだが、身を開いた状態でパックされて売ってるので気づかない人が多いのかも。
プラー・トゥー / ปลาทู / グルクマ
これはタイの市場ならどこでも見ることができる首折れの魚。日本人はみんなアジというがこれは鯖の仲間。ちゃんと見てみりゃゼイゴがないのだ。この魚も普通にとても美味しい。ナムプリックというソースと野菜、そしてこのプラー・トゥと白ご飯。これが最高のコンビネーション。日本に一時帰国しててタイに戻ってきて一番に食いたいのがこの料理。
“Pla Tu Nueng (Steamed Mackeral) ปลาทูนึ่ง” photo by clayirving
↑ この首折れ。
“ข้าวน้ำพริกปลาทู” photo by isriya
↑ ナムプリックとプラトゥと白ご飯。シンプルでうまい。
ホーイ・クレーン / หอยแครง / ハイガイ
もともと日本に居た時から貝はあまり好きでなく、ホタテをちょっとぐらいしか食わなかったが、海外に来てまあほとんど貝なんて食わなくなった。このホイ・クレーンも食ったことがない。貝を開けると毒々しい血のような赤い汁が出てくるのを観るだけでも僕はもう要らない。。。
プー・マー / ปูม้า / ワタリガニ
海のカニもおいしい。が、食べるのがめんどくさいのでカニもほとんど食うことがないです。タイのカニは火を通す前は青くて綺麗。一度夜までやってる注文屋台で酔っ払って間違えてプーマードーン、ワタリガニのナンプラー漬けを食ったことがある。これが中々酒に合ういいメニューだった。
ムック・クルアイ / หมึกกล้วย / ヤリイカ
タイの市場やスーパーでよく見るイカはこれ。後、エギでイカ釣りしてるとよくアオリがかかる。釣ったイカを持ち帰り、刺身もいいけど皮付きのまま輪切りでぶった切って熱湯でさっと湯がき、ナムチムシーフードで食うのがやっぱりタイ式でおいしい。
ムック・サーイ / หมึกสาย / イイダコ
この小さいタコ。シラチャーやバンセンで地元のおっさんが網を投げてる中に必ず1匹、2匹は入っている。結構どこにでも居るのかも。まあそんなに好んで食わない。
というわけで、あまりタイ語の単語帳にも載っていないこういう知識、知っておくと細かいところで役に立つかも。また、戦勝記念塔周りのロットゥー特集とか町の屋台の特集(屋台のオーナーの1日の生活とか、売上がいくらぐらいとか、売上アップのコツとか)などかなりオリジナリティ溢れ、取材工数がそれなりにかかるであろう記事を数多く作成しているDACOはタイのフリーペーパーのなかでも一番面白いと思う。オススメであります。