Anet Prusa i3A8のZ軸を自動調整仕様にする近接センサーが届いた 2017年04月09日

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ebayで買っておいたAnet Prusa i3A8という3Dプリンタ用のInductive Sensor、誘導性近接センサーが超速で届いた。めっちゃお安くて送料込みでひとつ6ドル。ebayのクセに到着まで2週間かかっていないと思う。

これで今まで手動で行っていたZ軸(いわゆるプラスチック射出ヘッドの高さ)調整を自動でやってくるようになる。僕のA8はメニューの中にZ軸自動調整のメニューがなかったのでファームウェアのアップデートから行わないといけないが、基本的にはファームのアップデート、センサー取り付け部品をA8で出力(モデルデータはThingiverseなどに転がっている)、センサーをA8に取り付け、初期調整(センサーの高さ/感度調整)さえしてしまえば、つまりなどでノズルを分解などしない限りZ軸の調整を気にする必要はなくなります。。。

基本的にDIYできる人はAnet Prusa i3A8、オススメであります。AliExpressであれば2万円台で3Dプリンタ本体は購入できるし、わずか数ドルでZ軸の自動調整機能まで付けることができるのでなかなか楽しい。3Dプリンタの基本構造を勉強するにはちょうどいいモデルだと思います。

↑ Amazonでも。約3万円。。。国内だとこれぐらいが妥当かな。。。

3Dプリンタ、同じ素材でもものによってこんなに差が出るのか。。。 2017年03月22日

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なぜか同じABSのフィラメントでもこんなに品質が違う。。。

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こちらは3Dプリンター購入時に付属で付いて来た10mの白のABS素材のフィラメント。

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こちらは後でLazadaで買った1kg(約300m以上あるらしい)のシルバーw(グレーとしか言いようがないけど)のABS素材フィラメント。650THB。

シルバーのほうは温度調節やらノズル移動速度などいろいろ設定を調整しながら改善を試みたが大きな変化は見られなかった。。orz。ノズルから出る素材がなんだか変な粉末が入っているかのようにザラザラした表面になり、定着もあまり良くない上にプリントするハナから反り出して全くまともに成型されない。。残念だがこれはもうお蔵入り。。ちゃんと購入するメーカーかショップを選ばないとダメですなー。日本だとどうかわからないがタイだと国内のショップ(とはいえLazada内だけど)でも価格帯がいろいろ。今回のは最低レベルの価格のものだから仕方ない?いやいや同じ価格帯のPLAのフィラメントはちゃんと出力出来てる。。難しい。。

一方付属で付いて来たフィラメントは最初こそ全然綺麗に出力出来なかったが、温度とノズルの移動速度調整してかなり状態のいい出力が出来るようになりました。。

とりあえず1kgのフィラメントスプール買って、ちゃんと満足できる設定が作れたらずっとその設定で1kgは相当な量なので以降安心してプリントできます。それでもノズルにフィラメント内のゴミやホコリなどが詰まって出力量がおかしくなって交換だとか、なんだかんだまだまだ3Dプリンターって手間がかかるオモチャです。。

3Dプリンタのフィラメントスプールキーパー 2017年03月19日

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3Dプリンタを持ってると印刷用のフィラメントのスプール(ロール)を少なくとも1つ、だいたいは2つか3つは持ってるかと思いますが、これが以外と邪魔。立てて置くとロールだからコロコロ転がって移動してしまう。あー、うっとおしい。

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というわけでとりあえず固定しておくフィラメントスプールキーパーなるものをAuto DeskのFusion360で自作。余計な飾りもなし、シンプルにその機能だけ、単純。3Dプリンタでプリントアウトするのも30分程度で出来上がる超シンプルフィラメントスプールキーパー。Thingiverseにも上げました。

3Dプリンタを持ってない人には200%用事のない小物ですな。。。

Spool Keeper by yamagiwa2000 – Thingiverse

Thingiverseで3Dモデルデータ共有 2017年03月10日

3D Printer

Thingiverseというサイトをご存知でしょうか?デスクトップ3Dプリンタの製造で有名なMakerbotが管理している3Dモデルデータの共有サイトであります。

3Dプリンタ買ったらテストプリント用に、自身の3Dプリンタの機能拡張用の部品データを取りに、と一番に覗くサイトがここであります。世界中の3Dプリンタユーザーがここで3Dモデルデータを公開してるのでダウンロードして3Dプリンタにデータ読み込ませればすぐにプリント出来ます。

自分もちょこちょこと3Dモデリングのソフトを触って必要なものを自作したのでそれをここで公開してます。

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ParrotのBebop Drone用の壁掛けフック。通常のドローン用だとBebop Droneはランディングフットが長いので壁につっかえて使えないので他のフックを参考にしながらファイル自体はイチからスクラッチで作成しました。

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Macbook Retina 12インチのスタンド。机にPC置いて検索したりしたのちに、ドローンをはんだ付けするのに一旦PCをどかさないといけない状況などが多々あるので、横に気軽に縦置き出来るスタンドを作成。これも既存でシェアされてるスタンドがうまくいかなかったので自分で作ってみました。

思ったよりFusion 360などの3Dモデリングソフトも扱いが簡単で、この程度の造形なら僕ぐらいの素人でも問題なく作成可。作ったデザインが紙に印刷することができるというのではなく、プラスチックで出力して自分の手で触れるというのは確かに今までできなかったことですな。3Dプリンタが取り沙汰された時に「デスクトップファブリケーションの幕開け」なんて謳われた背景がよく理解できます。

結構Thingiverseで自分の3Dプリンタ、Anet A8のアップグレードパーツのデータを探してきて3Dプリンタを機能拡張するのが楽しくて夢中になってます。「ん?もともとは何のために3Dプリンタ用意したんだっけ??」と本来の目的を忘れつつも楽しんでます。

About yamagiwa2000 – Thingiverse

3Dプリンタにスティックのり?? 2017年03月09日

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↑ 3Mのマスキングテープでブルーベッド化。

3Dプリンタでいちばん大切な調整は、印刷物を射出する台になるヒートベッドとプラスチック素材の射出口の間のクリアランス調整。

これがうまくいってないとプリントの際の第一層がちゃんと台に定着せず、それ以降の層は当然第一層に乗るのでここがダメだと何もうまくいかない。

ノズルの可動範囲のX軸(横幅)、Y軸(奥行き)の端から端と真ん中のホームポジション状態でコピー紙が一枚ギリギリ通るクリアランスにZ軸(高さ)のエンドスイッチとヒートベッドの高さ調整ネジで調整します。

しかしここの調整が出来ててもヒートベッドの台に射出されたプラスチックがひっつかないでタワシのように射出口近くでカールして固まる場合がある。ヒートベッドのアルミやガラス板だと表面がツルツルしてて摩擦力がないからくっつかないのでしょう。

なので皆さんいろいろ工夫なさってるご様子で、一つは耐熱テープを貼ったり、マスキングテープを貼ったり、果ては整髪剤のケープを台に吹きかける、文具のスティックのりを台に塗るなど。

で、先日タイのDIY系ホームセンター、タイワットサドゥで3Dプリンターオーナーに人気の3Mの2090ブルーマスキングテープを購入。ちょっとマスキングテープとスティックのり(自宅に事務用品としてストックあり)で比較してみます。

結果。どちらもかなりしっかり定着します。ホントにどちらを選んでも問題ないと言い切れるぐらいに自分の場合は失敗はなかった。以下にメリット・デメリットをまとめます。

・3M2090マスキングテープ
<メリット>
高熱になるヒートベッド上でもマスキングテープののりがヒートベッド上に残らず剥がすときも綺麗に剥がれる
プリントしたモノがヒートベッドから取り外しにくい時にテープごと台から剥がしてしまえば、無理にカッターの刃を台と印刷物の間に入れてプラスチックが変形するなどの事故を防げる
<デメリット>
熱で若干収縮が発生するようで、貼り付ける時に隙間なくぴったり貼り付けても2、3回使用すると収縮してテープ間の隙間が出て来る(隙間が出来るとプリント第一層に段差が出来るはずだが、目で見ても判別出来ないレベル)
ホームセンターなどに買いに行かないと入手出来ない

・スティックのり
<メリット>
入手が簡単(7-11でも売っている)
実施が楽(のりをヒートベッドに厚く塗る必要はなく、一回塗ってあげるだけでよい。乾いても問題なし)
<デメリット>
当然ながらヒートベッドにのりが残る。掃除が手間(濡れ布巾でのりを溶かしながら清掃。電気系統に水が付かないよう注意)
印刷物をヒートベッドから剥がす際にカッターナイフなどをヒートベッドと印刷物の間に押し込んで剥がす必要あり。台が傷ついたり、まだ温かい印刷物が力をかけて歪む可能性あり)

スティックのりも掃除自体は思ってたよりは簡単だったが、マスキングテープが手に入る人はマスキングテープのほうが良いかな?という感じ。