神泉駅と言えば思い出すのは東電 OL 殺人事件 2018年03月19日

IMG_0444

金曜日の晩は、渋谷の WOMB というクラブで終電の終わった1時半から Maika Loubte のライブがあるというのをツイッターで見かけて、ふと思い立って行って来ました。
で、 WOMB というクラブは渋谷駅よりも東急の神泉の駅の方が近くて、とりあえずタクシーでそのあたりまで行って、歩いて WOMB まで。WOMB という箱はビルの1階から4階くらいまであってなかなか大きなクラブ。そしてもう普段自分が行くようなイベントでは見かけないようなエロい兄ちゃん姉ちゃんがわんさか居てちょっと疲れた。

で、神泉駅ですが、この駅といえば思い出すのは東電 OL 殺人事件。駅前すぐの居酒屋のある古アパートの1階で亡くなっているのを発見されたはず。で、せっかくなのでその現場の前に立ってパチリ。

IMG_5931

東電 OL 殺人事件は本も面白いし、この事件をテーマにして作られた園子温の「恋の罪」という映画もめちゃくちゃ面白く、感慨深い。いつかこの居酒屋でも飲みたいものです。

恋の罪 [DVD]
恋の罪 [DVD]

posted with amazlet at 18.04.01
Happinet(SB)(D) (2015-01-06)
売り上げランキング: 24,085
東電OL殺人事件 (新潮文庫)
新潮社 (2012-07-01)
売り上げランキング: 37,091

東電OL殺人事件 / 佐野眞一 2016年12月23日

Exif_JPEG_PICTURE

園子温監督の「恋の罪」がめちゃくちゃ面白かったのでもうちょっとこの物語のベースになった「東電OL殺人事件」の詳細を知りたくなってアマゾンのkindleで売っていた佐野眞一氏著の「東電OK殺人事件」を買ってみた。

実は映画に負けず劣らずこの犯罪ルポが面白いのだ。

それほどに事件の背景に隠された闇が多く、根本的に人を魅了させる要素が多い事件なんだろう。被害者の家族にしたら身内のあまり自慢できない
ようなプライベートを暴露して何が魅了させるだ、という話になるでしょうが、人間の欲望の根本を改めて考えさせてくれるような深い深い闇があります。

被害者の「昼の顔:一流企業のエリート女性社員、夜の顔:渋谷の道玄坂で立ちんぼで客を拾う売春婦」という両面性の不可解さの中にどんどんと著者自身も魅了されていっている。この本の一人称は著者自身で事件に対する著者の取材の進捗と、取材をこなすごとに事実を知り、より深まる著者の被害者への思い、そしてその著者がまさに殺人現場に立つ時の描写などが叙情的で、ぐいぐい読み進められます。

犯罪ルポっていうジャンルの本はこんなに面白かったのかと勘違いさせてくれます。(たぶんこの本が面白いのは根本的に事件の背景が他の事件にないほど不可解なことが多すぎるからでしょう)

事件としては1997年に起こったことなので改めて考えるとすでに19年もの歳月が経っている古いお話なのですが、今読んでもとても面白い。そして上の「恋の罪」も絶対これを読んでシナリオ書いてるな、と思うほど映画ともリンクしてます。映画見てから本を読むか?本を読んでから映画を見るか?僕の場合は前者でしたが、多分本を読んでから映画見るほうが1.3倍ぐらいは面白いような気がします。

とかく、映画「恋の罪」と書籍「東電OL殺人事件」両方ともがイチオシの面白さです。

東電OL殺人事件 (新潮文庫)
佐野 眞一
新潮社
売り上げランキング: 93,392
恋の罪
恋の罪

posted with amazlet at 16.12.25
(2013-11-26)
売り上げランキング: 24,510