タイカレーで鮮烈な色をしっかり出すために 2020年08月21日

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↑ 上記はマッサマンカレー

最近ちょこちょこタイカレーも作っております。タイカレーはタイでもスーパーに売ってるタイカレーのペーストを元に作ることが多いが、スーパーで売ってるタイカレーはガピ(小エビを塩漬け発酵させたえび味噌)が入っていることが多いのでベジタリアンとしては避けて来た。

でもガピの入っていないものを見つけたのでその製品ブランドのいくつかベジ対応のタイカレーを試している。(ベジの場合はガピの代わりに日本の赤味噌を入れるのがちょうどいい)

そしてタイカレーの見栄えとこってり感を出すために大事なのはテークマン(แตกมัน)というココナッツミルクから油を分離させる手順。ウェブで検索するとすぐ手順は出てくるんだけど、やってもうまくいかないことが続き、よくわからなかったが、最近成功のポイントがわかってきた。

とりあえずこのテークマンで油を分離させることにより、分離したココナッツミルクにカレーペーストの色が移って、カレーの表面上に濃い色の油が浮かぶ様は実にタイ料理らしく、こってりした味わいを想起させるので重要な要素。そして実際にスパイスの香りの移ったこってりした油がタイカレーの味わいをぶっとくさせてくれる。

これをせずにココナッツミルクだけだとグリーンカレーの緑も白色にだいぶ薄まり、いまいちタイの飯屋で見るような色鮮やかなカレーにならない。味もペタっとした単調な感じになる。

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実際にはまず最初にココナッツミルクをフライパンに入れて弱火ー中火で熱して煮詰めていく。個人的にはココナッツミルクの量が半分以下になるぐらいまでフライパンで煮詰める。これでだいたい20分ぐらいかかったり。ウェブの記事にはこの段階で油は分離されると書かれてたりするんだが、あまり分離されない。ココナッツミルクが白色なのでいまいち分離してるのか見分けにくいのもあるんだが。

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そして煮詰まったところでカレーペーストを投入して、さらに同じ要領で煮詰めていく。カレーペーストが触媒になったような感じで、どんどん煮詰まる速度が早まり、グリーンカレーなら緑、その他、赤や黄色、今回のマッサマンだとまさにカレー色の油がどんどん分離して表面に浮かんでくる。以前はここまでしっかり煮込むと思ってなく、割とすぐ火を止めていたので分離してなかった。

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個人的にはまだまだ強気で煮詰めて、ココナッツミルクの成分がもろもろの固形物になるぐらいまでやったりします。(それでもその後に水を加えて延ばしていくとちゃんとココナッツミルクのテイストは保たれる)で、ここに具を投入してサッと火を入れたら完成。自分のはじゃがいも、人参、豆腐を入れたものです。

こんな感じで作ればグリーンカレーもしっかりした緑色のカレーが作れます。

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↑ こちらはナスとしめじと豆腐のグリーンカレー

ぜひ、お試しを。


↑ 確かここのはベジじゃなかったような。。。