Маяк – Романтика を聞く 2021年02月19日

↑ ロシア語でアーティスト名すら読めません。一応英語に当てるとMajakと言うらしい。

最近はSynthwaveやRetrowaveの派生のひとつであるSovietwaveをよく聞いています。日本語であまりまともな解説ページもないのでYoutubeの長尺Mixや英語のWikiをたぐりながらいろいろ聞いてます。

https://en.wikipedia.org/wiki/Sovietwave

SovietwaveってのはSynthwaveやRetrowaveから派生してロシアで再燃してる(してた?2010年代前半が最盛期か?)ソヴィエト時代のノスタルジックなメロディを取り入れたインディーなシンセミュージックでございます。ジャケなどのアートイメージもソヴィエト時代のプロパガンダ広告をパクったり、模したりしたものが多く、日本人が昭和歌謡のリバイバルを興したようなもんなんだろうか?

もともとは2000年ぐらいにロシアントランスのアーティストでPPKというグループがコズミックなソヴィエトエレクトロのメロディを取り入れてヒットして以降、ソ連崩壊ともに人類の大ロマンである宇宙開発が闇に葬りさられ、さらにその背後で消えていったソヴィエトのノスタルジーとスペース感が満載の音楽へのレスペクトがじわじわと再燃してこういうムーブメントになっているようです。

音が非常に気持ちいい。80年代のMiami Nights 1984のような実にアメリカアメリカした音楽もこれまたびんびん来るんだけど、しっとりとした憂いのある東欧的なこの宇宙音楽のメロディもこれまたしびれます。もともと5年かそこら前に初めてPlanet MuのアーティストだったSolar Bearを聞いたときもこういうテイストがあって(Solar Bear はたぶん英国。こちらのSovietwaveは本国ロシアのアーティストが多い。Маякもロシア。)初聴の際に非常に感動したのを覚えている。やっぱりこういうソヴィエト、東欧コズミックってのは地下水脈がちゃんと途切れずに続いていたのだ。

↑ Solar Bears の Super Migration。リリースは2013年だった。このアルバムはリリース当時に即買って聞いていた。大好きなアルバム。

しかし、自分はSynthwave、Retrowave系は本当に好きなんだと思う。だって2013年ぐらいから途切れずに聞いてるんだもん。この2013年のちょっと前はChillwaveというのがありまして当然シンセが全面に出てた音楽だったがWashed OutとかはもっとDream Popよりでした。でもこのChillwaveをとっかかりに自分の興味はSynthwaveに流れたんでしょう。ほとんどのアーティストが個人レベルで活動していて大資本が入って居らず、Bandcampでmp3を売るぐらいの活動というのも地味で聞きやすかった。

とりあえず、今はSovietwaveに来ています。もう少しこれを掘ってみようと思います。

Blank Bansheeというカナダのバンド 2016年11月08日

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こちらSynthwaveやDreamPopあたりの面白い音源探していてバンドキャンプで見つけたバンド。

SynthwaveやDreamPopというよりはもうちょいずれててDAWで作ったコラージュ的な雰囲気で、単純に音の気持ちよさを第一に曲作ってますみたいな感じです。

Windows95の起動音なんかがサンプリングされていて、「あー、こんなもん入れるか??」と思ったりするんだけど、よくよく考えると今年21歳を迎える人はWindows95がリリースされた年に同じく生まれた人たちで、我々とはこの起動音に対する想いも全然違うんでしょうな。


↑ 彼らの本家HP

Blank Banshee
↑ Facebookページ

Teen Pregnancy by Blank Banshee
↑ Soundcloudページ

Music | Blank Banshee
↑ Bandcampページ

アルバム通して聞くとちょっと前衛的な印象ですが、車の中とか閉鎖された空間で聞くと一音一音の音色が気持ちよくてなかなか良く出来てる体で聴く音楽。流行ってる(流行ってた?)Synthwaveなどよりはよっぽどシリアスな音作りで、プログレなんかを聴いてる人はこっちの方が肌が合うのではないでしょうか。たぶん製作者はちょっと影のある青春を過ごした人たちなんだろうなと音を聴いて思います。アルバムのジャケはPCで結構簡単に描けそうな画像ばかりですが、彼らのサイトのトップページの写真は結構強烈に印象に残ります。

とりあえず彼らも将来有望な人たちだと思います。