9月2日現在

9月2日現在、バンコックはカオサン通りに居ております。

ドミトリー1泊60THB。

ついに2USDを下回る値段でまたもや最安値更新。至って平和。月曜日を待ってN社バンコク支社に居るはずのトリデートさんを尋ねまーす。日記も更新しないとね。ベトナム以降がまったくアップされておりませんな。めんどくさいのよね、、。

南宁、そして東南アジアへ

さて、そんなこんなでそろそろベトナムへと向かいますか、、、

と腰を上げ、長距離バスにて桂林〜南宁へと乗り継ぎそこで一泊。

次の日も休まず移動。

まず南宁から凭祥という街へバスで移動。そこからはハノイまで電車に乗ってもいけるし、バイタク、トゥクトゥクで国境まで行って、歩いて国境を越えることもできるはずなのでこの経路に決定。さて、バスは凭祥に近づいて来たところで気づいたことが、、、

「街の風景が中国やないでこりゃ」

今までの中国の風景とは代わり、年代物の様式の建物がかなり多い。そう、ベトナムで見た街の風景と同じ。フランス統治時代に作られた建物なんでしょう。思えば、ここから既にベトナムが始まっておりました。今まで落ち着いて中国を旅行してこれましたが、ここから一変。

バスを降りるとバスターミナルに客引き。

「ベトナム?ハノイ?ボーダー?」

わかったわかった。今日はここに一泊するかもしれんし、大体、電車も出てるかもしれん、いろいろ考えたいのでどっかでコーヒーでも飲みながらゆっくりしよう、、と考えていましたが、この客引き、どこまでも着いてくる。インターネットカフェに入ってあきらめさせようとしたらずーっと後ろにたって言葉もわからないくせに何を調べてるのか興味津々。

とりあえずメールチェックして、調べ物して、ネットカフェから出たら、

「ベトナム?ハノイ?ボーダー?」

わかった、わかったからちょっと一人にしてくれ、、、。全然落ち着けん。そして旅行者とわかれば他の男たちも

「チェンジマネー?チャイナユアン?ベトナムドン?」

無視して歩いても声かけてきた奴が全員くっついてくるぜ、、、。

「ベトナム?ハノイ?ボーダー?」
「チェンジマネー?チャイナユアン?ベトナムドン?」
「ベトナム?ハノイ?ボーダー?」
「チェンジマネー?チャイナユアン?ベトナムドン?」
「ベトナム?ハノイ?ボーダー?」
「チェンジマネー?チャイナユアン?ベトナムドン?」
「ベトナム?ハノイ?ボーダー?」
「チェンジマネー?チャイナユアン?ベトナムドン?」

うおーーーー!!!うっとおしい!!誰かこいつらをなんとかしてくれ!!明らかに今までの中国での客引きと性質が違う。

べ、ベトナム、、、、。

結局のところワシが答えを出すまでの一時間半、こいつらワシの後をずっと追いかけて来てました。後から聞いたんですが凭祥という街は南宁とハノイの
ちょうど間で、南宁ーハノイ間は直通電車が走っているため、ここの駅を使う人が少なく、結構寂れた街になっていたそうで、それでこいつらはこれだけ暇やったんですな。

で、結果、負けました。

「わかった、行く、行くから、、、」

トゥクトゥクで40分。国境の友誼関まで。20$!なんちゅう額だ。今考えても払いすぎだと思うが払ってしまった。あと5$程度両替して初めての歩いての国境越え。中国のイミグレ、ベトナムのイミグレ、どちらも掘っ立て小屋。簡単に素通りすることができます。でもできるからと言ってそれをやってしまうとベトナムでとっ捕まるのでちゃんと手続きして、、、。ベトナムのイミグレを抜けるとまた森の中に道が一本だけ、、、。

「ヘイ!ヘイ!ミスター!ハノイ?ランソン?タクシータクシー!」
「タクシー?高いんちゃうの?」
「ハノイ?タクシー!」
「いや、高いから他のに、、、」
「タクシー、タクシー、トゥ ハッノーイ!」
「お前人の話聞いてんのか?他のにするって」
「ベリィチープ、タクシー」
「ああ、うっとおしい、、、、」

結局、タクシーでランソンへ。

そしてランソンでも安い定期便バスを発見することができず乗り合いのミニバスに乗ることに。もう凭祥からずっとこいつらのペースに乗せられっぱなし。でもとにかくハノイまでの最後の経路を確保したので疲れるのもここまでやろうと落ち着こうとしたんだが、ミニバス(とはいってもただのハイエースに座席を継ぎ足して12人乗りにしたもの)にどんどん人が乗ってくる。どんどん荷物が載せられる。

「久しぶりに思い出した、、、これがベトナムのバスだ、、、」

東南アジアのバスは、客が身動きできるだけの隙間があれば荷物か人を乗せる。身動きできないほどぱんぱんにすし詰め、それが定員なんであります。

「やばい、中国でもう一泊すりゃ良かった、、」

と言っても後の祭り。

そしてミニバスはこれまた中国の時とは比べものにならないスピードでランソン、ハノイ間160キロをぶっ飛ばして行ったのでありました。

神州行

そして次の日もその次の日もギャビン、メイちゃんとは一緒に遊んでおりまして、阳朔の田舎道をチャリンコ借りて走ったりなんかしておりました。

KIF_0752.JPG

んでもって、同室になった日本人の男の子から、海外ならGSM携帯を買ってSIMカード入れ替えればいろんな国で使えますよ、ということを聞いて試してみたくなり、桂林までバスで移動。南宁までのバスのスケジュールを調べて、その後携帯ショップめぐり。いろいろ調べて、140元の中古のモトローラ、180元の中古のNOKIAを見つけ、充電器をおまけしてもらってNOKIAのほうを購入。2700円ぐらいですかね。ほんでもって中国のキャリア、「CHINA MOBILE 神州行」カード、これが電話番号付き、プリペイドで、50元分の通話料が込みになっております。

KIF_0759.JPG

結局、250元ぐらいで携帯を持つことができました。外国人でも身分証もなしで番号を持つことができるので仕事で海外行く場合なんかは現地で中古の携帯電話とSIMカード買えばすぐに携帯使えまっせ。香港だとさらに安く、いろんな種類の携帯があるらしい。ただ、買ったカードが国際電話をかけれない奴だったので実家に電話することができずでした。ちょっと失敗。なんで中国ではずっとメイちゃんにメール送ったりして遊んでました。

阳朔事情

阳朔で宿を確保後、街をぶらぶら歩いていると、

「俺は阳朔で外国語学校の副理事をしてるんだ。日本人でしょう?君はどんな仕事をしてるんだ?仕事ないの?どう?中国語で日本語を教える先生ってのは?」

と気軽に話しかけてくる中国人。今からでも学校へ来て簡単な日本語を教えてやってくれ、代わりに中国語か中国の料理の作り方を教えてあげるよ、と言われ、おもしろいとは思ったけど、何があるかわからんので、

「今日は疲れたので、明日気が向いたら行きます」

とだけ答えておいた。その後、阳朔で屋台街みたいなところを発見し、日も暮れて来たので麻辣な味付けの串焼きとビールを頂き、屋台の子供達の写真を撮ってあげる。

KIF_0730.JPG

この子供がかわいくて、屋台でビール頼むと、まずお姉ちゃんが、瓶を持ってきて、その後弟が栓抜きを持ってきてあけてくれる。よく考えりゃ一緒に持ってきていっぺんに済ませればええやん、と思うんだが、入れ替わり立ち替わりで不器用に栓を開けてくれるところがかわいかったですな。そして宿に帰ってみるとドミトリーの同室で英国人のギャビンという27歳の兄ちゃんが居た。彼は阳朔に住む中国人のガールフレンドを連れており、その子がメイファという22歳(だったかな?)の女の子でありました。そして中国語が堪能で中国と日本を行き来して輸入業をやってるという男の子が居て、4者間で中国語、日本語、英語のクロストーク。中国語堪能な男の子がメイファから聞いた話だと、やっぱ男は金を持ってないといけない、とのこと。その男の子が適当に日本人の30代ぐらいの男は普通1000万円ぐらい貯金持ってるよと吹き込んだらしく、しばらくしてからメイちゃんが

「うちの実家に遊びに来ない?妹を紹介するわ。気に入ったらお付き合いしてあげてよ。」

という。中国語堪能な子に、

「阳朔ではよく中国人に声かけられるけど、大丈夫かなあ」

と相談したところ、中国の中でも、阳朔、大理、麗江という場所は中国人にとって外国人との出会いの場所らしく、みんな外国人には優しくして、うまいこと結婚して中国を抜け出したい人達がいっぱいなんだと。ほんでもってなるほど、それで親切にも「うちに来ないか?」みたいな話になるのか、まあ何かあっても命まで取られることはないかなと結構適当に考えてメイちゃんのうちについて行くことに。それにギャビンも一緒に行くといってたので外国人はワシだけでもないし。次の日レンタサイクルでギャビンとともに市街を抜けて一時間、農村へやってきました。

KIF_0735.JPG

これ、メイちゃんの実家の屋上から撮った写真で、とにかく景色が素晴らしいんであります。しかも静か。風の音、鶏の声、虫の声、それ以外は何も聞こえてきません。道は未舗装、先日雨降ったんでかなりぬかるんでますが、なんとか車は通れます。そして昔日本でもかいだことのある、堆肥の臭いがそこかしこから漂って参ります。ほんでもってしばらくすると、家族全員で晩ご飯。家は中国らしいレンガ造りですわ。しかもこの、メイちゃんの実家で出された料理、大皿にどかっと盛られた飾り気のない料理ですが、どれを食ってもうまくて、今まで中国で食った食事の中で一番うまかった。洗練されてるとは言わないが、なんというか、土の味がするというか滋養たっぷりで素晴らしくうまい。その後、掘り出したばっかの土のついたピーナッツなんぞも頂き、”土”はさすがに腹壊すかなあ、、と心配になりながらもごちそうになりました。

KIF_0741.JPG

そして写真で、ワシの左に居る子が、メイちゃんの妹、シャファちゃんです。メシの後に、プレゼントをくれました。その中に彼女が7,8歳ぐらいであろう時の写真が入っていて、そのあまりのおぼこさに笑いそうになりながら丁寧に礼を言って宿へと戻りました。なかなかおもしろい体験をさせてもらいました。