Kung-Fu Hustle カンフーハッスルを見る 2012年06月02日

少林サッカーで有名になったチャウ・シンチー監督の映画。2004年制作か。随分前のものなんですな。

AppleTVでいろいろとプレビューを見てたらリストアップされてて、そういやまだ見てないなと思ってレンタル400JPY。映画の内容は少林サッカーゆずりの派手なギャグが多く、細かいところに映画やら漫画のパロディが出てきたりする。食神を見てた時も思ったが、結構この人いろんなものを見ていて作品のテーマからかけ離れた以外なものからネタを引っ張ってきたりするところが面白い。

2000年ぐらいに初めて食神でチャウ・シンチーを見てから、レンタルビデオなどで昔の作品を何本か見たけどダラダラしたしょうもない作品が多かった。やっぱ食神以降が脚本、編集が段違いに良くなって楽しい作品になってますな。単に製作費が十分確保できるようになっただけなのかもしれませんが。

タイでも香港映画はポピュラーみたいで、AppleTVで見たから字幕は日本語、タイ人の彼女は広東語はわからないはずだが、タイトルの漢字「功夫」を見ただけで「カンフー」と言っていたのでタイ人にもこの漢字二文字は有名なんだろう。

この作品、話の展開がめちゃくちゃ早く、95分という標準的な上映時間にかかわらず非常に長い作品を見た気になる。あ、この闘いで終わるのかな?と思ってたら、最終的な決着はつかず、さらに強い奴が出現するというドラゴンボール方式。これもネタなんかなと思うと勤勉にいろんなネタを取り入れるチャウ・シンチーの生真面目さが垣間見れて楽しい。

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タイのマーガリン 2012年06月01日

セブンイレブンの調味料の棚、味の素とか固形のスープの素などと同じに並びにあって、「あれ?これって。。」という感じで購入。31THB。

Best Foods Margarine

タイのマーガリンでございます。てか日本みたいにチルドの冷蔵庫には置いていなく、常温の棚で売ってるのがびっくり。日本ではトランス脂肪酸が話題になってからあまり見る機会がなくなったマーガリン。。。と思ってたらそうでもなかったようで、雪印や明治のサイトの商品紹介みたら普通にマーガリンってラインナップされてるのね。まあアメリカとかでもトランス脂肪酸の含有量の表示義務とか、食品中に含まれる量の規制があるようだけど、摂取、即有害みたいなことは言ってないから量が多くなければ大丈夫なんでしょう。ただ、このマーガリンは少なくとも英語では含有量などは全く記載されてなかった。日本で規制が行われていないのは、そもそも日本人の食生活ではマーガリンからのトランス脂肪酸摂取量が心配するほどでもないレベルだから、という理由のようで、WHOの報告ではトランス脂肪酸からのエネルギー摂取量を1%未満にすることが提唱されているらしいが日本の場合は0.3%程度らしい。ということはさらにパン食に馴染んでないタイ人の食生活ではもっと摂取量が低いということなんでしょうな。

とはいえ、こちらでマーガリンをよく見かけるのはコーン売りの屋台。こちらではコーンの粒を蒸したものと、このマーガリン、砂糖、牛乳などを和えてあま~い味にして食べる。日本でもあるコーンバターと同じ見てくれなんだが甘い。その屋台でどんぶりなんかに山盛りにしてあるのがこのマーガリンなんだが、見てて非常に毒々しい。こういうのを見てるとそのビジュアルのぞんざいさからしても体に悪そうな空気がプンプンしてるのである。

Best Foods Margarine 2
↑ なんか黄色が強いアーティフィシャルな色彩。

実際に舐めてみると、少々甘い匂い。これは多分香料。そして常温ではまったく溶けない。タイの炎天下で屋台の台の隅っこに置いてあり、コーンを蒸してるその熱を常時浴びながら柔らかくはなりつつも、それでも溶けないマーガリン。舐めたって口の中の温度ではまったく溶けない。ねちょーっとした舌触りが舌の上に張り付いたままでうまくもなんともない。日本のマーガリンって普通に舐めたら舌の上で溶けたような気がするが気のせいだったのかな?

と、こんな毒々しいマーガリンですが、今度料理に使ってみます。例えばチャーハンとか。パラパラになるかな?

E.T. The Extra Terrestrialを観る 2012年05月31日

何年ぶりだろう、わざわざE.T.なんて見ようとも思ってなかったから以前に見たのはほんとに子供の時かもしれない。1982年公開とのことだから30年前か。当時で多分6,7歳か。ストーリーはほとんど覚えてなかった。

というわけで久しぶりにE.T.を見た。が、こんなやらしい映画はやだなあと思った。

主人公のE.T.は宇宙船が地球に到着していろいろ探索してる時にちょっと遠くに行きすぎて、街の灯をぼやっと見てたら人間がやってきて急いで出発する宇宙船に置いていかれたどんくさい宇宙人。もう一人の主人公エリオットは変声期も全く過ぎていない、ビービーうるさいガキ。

冒頭からの展開が言葉をわかってなくても理解できる簡単すぎる内容。これは英語を全く理解できない国で字幕なしで上映したって理解できる内容。そして音楽が実によくできている。ストーリーの展開とのシンクロ率も大したもんだ。

とかく難しいところが全くなく、子供から老人まで、言語を超越してみんなが共感できるようになってる映画なんですわ。冒頭どんくさい宇宙人とかうるさいガキとか書いたが、多分女性には「かわいい」と言われてすんなりウケる要素のはず(僕は共感しないが)。

もう狙いが明確に見えて、それでちゃんと映画史上に残るほど成功してる映画なんでもうそのへんがいやらしくて見てらんないのである。

でもE.T.が怪しげなガラクタを使って故郷の星と連絡を取った次の日にいきなり川辺で土左衛門に近い状態で見つかり、NASAの科学者達の治療も虚しくお亡くなりになるが、これまた意味不明に蘇生し子供たち大喜び、といったようなご都合主義な無理矢理展開があるので少々安心する。またラスト直前の大感動シーン、子供たちとE.T.が自転車で空を駆けるシーンを見ながら

「こんな能力があるんなら、最初宇宙船に置いてかれた時にこうやって浮いて宇宙船に収容してもらったらよかったのに。。」

とツッコミつつもうっすらと涙目の自分が本当に嫌になる。なんだか本当に嫌な映画なんであります。

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Silom Centerには死臭が漂う 2012年05月30日

Silom CenterというビルがSilom通りとラマ4通りの交差点付近に立っている。数年前はロビンソンシーロムが入っていたが、業績不振とビルの改築があるなどという話で閉店。さらにはその後にアウトレット系のお店が出来たようだったが、置いている品も安っぽい中途半端なもので、内装も古く湿っぽいダメな空気が充満していた。

一階にはマクドやスターバックスが入っているが、マクドも一度閉まってまた開いたり、なんか中途半端な状態が数年続いている。

んで持ってこのSilom Centerに入っているKGI Securitiesという証券会社の口座を作ろうかどうか迷いながら前述のショッピングエリアではなく、オフィスエリアに踏み込んでみた。

一階のエレベータホールから人がぞろっと並んで居たのが不安だったが、やはり上の階に移動しても空きテナントが多く内装も古く、据えた匂いがする。そしてお目当てのKGI Secruritiesのドアを開けると、そこには老人ばかりのラウンジが。KGI Securitiesは台湾系の証券会社なんだが、中華系のジジババがわんさか居た。

建物の据えた匂いと超高齢な人口密度でちょっとクラクラ来たが結構典型的な証券会社のビジネスパターンなのかとも思った。タイでは言えば金持ちが多い中華系の年寄りに証券会社の事務所の一部をラウンジみたいに開放してコミュニケーションを密に図り、いろんな投資情報を提供していろいろ投資してもらい手数料で儲ける。という風に囲い込んでいく。お金持ちの老人に対する証券会社のまっとうな商売の方法なんでしょうな。うちのオフィスの一つ上の証券会社も多分ラウンジみたいなものがあって、いろんな人間が出入りしてる。

一応本当に少額ながらKGIの株式を保有しているので最初の超高齢人口密度を見た時にはちょっとどうしようかと思ったが、気を取り直しました。でもSilom Centerのビルの雰囲気のヤバさ(ダメさ)加減は凄かったですな。というかネットで検索してたら1983年頃のSilom Centerの写真があった。この頃がちょうど輝かしい繁栄した時代だったのでしょう。今は見る影もないぐらい煤けているのであります。兵どもが夢の跡、国敗れてサンガリアというやつですな。