Kindle Voyageはe-inkディスプレイの解像度が上がるから。。 2014年09月26日

Paperback Book vs. Amazon Kindle
“Paperback Book vs. Amazon Kindle by Megan Trace, on Flickr”

最近発表されたKindle Voyageというデバイス、e-inkディスプレイのKindleなので白黒で電子書籍を読めるという以上の機能はないんだが、e-inkディスプレイがより高解像度のものに置き換わり、300ppiになるという。

iPhone4〜5sのRetinaディスプレイで326ppiとなっているからRetinaにはだいぶ近づいてきている。高解像度を自慢とするなら、個人的にはあれが出来るかどうかが興味がわく。あれというのは自炊PDFの表示。当然の事ながら今僕が持っているKindle Paperwhiteでも自炊PDFの表示はできる。ただ、「問題なく」というレベルかどうかというとこれはまだまだ問題あり。

Kindle Paperwhiteに自炊PDFをコピーして端末で見ようとしても、本ごとにページのサイズの違う本が端末の解像度に合わせて縮小/拡大されて表示されるんだが、これが解像度か縮小/拡大表示後のレンダリングを行うソフトウェアが悪いのかわからないが(個人的にはソフトウェアだと思うが)、文字の表示などがかすれたりして非常に見にくい。だからKindle PaperwhiteではKindle本線用の読書端末となってしまう。Kindleで購入した本に関しては現状のKindle Paperwhiteで解像度に関しても何も問題はない。堅牢な作りのケースとのコンビネーションはすばらしくて金出してわざわざ後発のKindleを買おうとも思わないのである。

ただ、現状自炊PDFを読むにはKindle Paperwhiteでは読みにくいのでiPhone5sかWindows8.1タブレットで読んでる状態。これがKindleで両方読めるとまた一個持ち物が減ってうれしいのです。

ただ、Amazonのページ見ても自炊PDFの事も詳しく書いてないし(Kindle本売るのが本命のAmazon自身で書くわきゃあないか??)、ソフトウェアが新しくなったとか新機能とかはかかれていないし、解像度よくなっても自炊PDFの表示プロセスは相変わらず文字がギザギザだったりかすれたりしたままになるかもしれない。

わからないから様子見なんだが、この点が非常に興味ありです。ディスプレイの改善とともにそういった機能の向上も実現されるのか??はよ発売して誰かがレビューしてくれるの待ちで、その辺をはっきりさせたいところであります。

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Kindle Cloud Readerを試す 2014年09月20日

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Kindleで購入した本がブラウザで読める!というKindle Cloud Readerに日本のアマゾンも対応したようです。これは嬉しい!というのも今手持ちで唯一のWindowsマシンであるAcer W4というWindowsタブレット、これがタブレットのくせに電子書籍を読む手段がない。あ、ちなみに電子書籍と言ってKindle以外のサービスは考えに入れてません。

前もブログに書いたかもしれんけど、スマートフォンを完全に中心にして使っていたらちょっとコンビニへ、などという時に持ち歩かないタブレットは使用頻度が少なくあまり持つ意味がない。ただスキャンしたPDFなどを読みたい時に「もうちょっと画面がデカければな。。」と思うことは確かにある。ほぼ自宅内に限られますがそういう時にはタブレットの出番。

しかしアメリカのアマゾンはWindows版のKindleリーダーも出してて問題ないんだが、日本のアマゾンはWindows版Kindleリーダーに対応していないというちょっとがっかりな状態。

そんな中でこのCloud Readerが出てきたので期待がモリモリ膨らむ訳です。ただ、ちょっと気になったのはこのニュースを報じてたニュースサイトの中で、「和書(日本語リフロー)には対応しない」と書かれていた部分。なんだこの不可解な制限は??

ちなみに電子書籍のリフローとは、書籍の中の文書が文字情報として含まれていてビジュアルはあまり意味を成さず読むときにフォントの大きさなどを変えてページ内のレイアウトの変更やらが出来るもの。小説やら文庫本なんかの電子書籍はこれにあたる。これに対して固定レイアウト型もあって、主に雑誌などは写真も重要だし、フォントの大きさ変えてレイアウトが崩れると紙面全体のデザインが意図したものとは大きく異なってしまうことがあるからそういった表示の微調整は出来ずに固定のレイアウトで表示する。

んで実際にWindows + GoogleChromeで表示したらやっぱりリフロー型はどれも表示出来なかった。。個人的に購入書籍はほとんどが新書、文庫なんで80%はリフローかな。だからせっかくだけど使えない。。。まあ、カメラ関係の教本とかは読めるけど、読めない本が多すぎてがっくり。Kindleで買ってる本が主にマンガという人には非常にいんだろうけど。。。

マイクロソフトはもっとアマゾンジャパンをプッシュして欲しいもんですな。でないとWindowsタブレット売れないよ。。

結局タブレットって要らないのかもね 2014年07月31日

Tablet Vs. Ereader

表題の通りなのですが、僕の使ってきた歴代のタブレットマシンを考えると

iPad 1gen, 2010年 : iPad is here.
iPadがタイ国内でまだ正式販売されていないうちに輸入モノを購入。これもまた衝動買いで、めちゃ高かった。しかもずっしり重く、2011年半ばぐらいまでは使っていたが持ち歩きにも、使用するにも重くてだんだんと使わなくなり、日本に居る両親にあげてしまった。

Samsung Galaxy Tab 7.7, 2012年 : Samsung Galaxy Tab 7.7 P6800 2012年01月27日
これを衝動買いする前から電子書籍リーダーが欲しくてまだ日本でもサービスを開始していなかったアマゾンのKindle(E-ink Reader)を買おうかどうか迷っていた。そんな時にこの7インチタブレットが。片手持ちに最適なサイズ、重量で中々重宝した。

iPad 4gen, 2013年 : iPad第4世代を買いました 2013年02月16日
その後、もう一回iPadでノートPCの代わりが出来ないかといろいろやって見たくて購入。しかし、大ヒットしたiPad2と比べてRetina化はしたものの本体の厚みが増し、重量も増したiPadはやっぱり重くて使いづらいという初代を手にした時と同じ結論にたどり着き。。

iPad Air, 2013年 : iPad Air を買いました 2013年11月10日
その年の年末にiPad 4genを下取りし、軽くて薄いiPad Airに乗り換え。しかししかし、やはりデカくて取り扱いに困るところが幾つか。。

ASUS Nexus7(2012), 2013年
iPad Airを購入した後でもAndroidタブレットも触りたくて価格が非常にお手頃になっているNexus7の第一世代を購入して使っていた。こちらはGalaxy Tab7.7よりも小さく手にすっぽり収まる安心サイズ。これは持ち歩き、普段使いにも最適。後述するが、やっぱりタブレットって要らないんじゃないかと思った今でもこの端末は家に置いてある。ベッドで動画見たりするとき用の端末で今はあまり持ち出さない。

楽天 Kobo Touch, 2012年 : 楽天kobo touchが来たんだが。 2012年09月22日
電子書籍リーダーは2012年から楽天のKoboを買った。初めてのE-inkリーダー。本なんで操作性とか細かいところは多くを求めないが、やっぱりバッテリの持ちが重要ですな。Koboのダメだったところはサービス開始時の仕様の詰め方が悪く、使い方が非常にややこしかったのと、端末が値段相応に非常に安っぽくてユーザーにすぐ飽きられてしまったとこだろう。

Amazon Kindle Paperwhite, 2013年 : Kindle Paperwhiteを買いました 2013年05月31日
たしかこの年から日本でもサービスの始まったAmazon Kindle。他のタブレットやスマートフォンですでにKindleのサービスは利用していたがバッテリーの持ちを考えてE-Ink端末を購入。後必須条件はバックライト付きE-inkディスプレイで有ること。バックライト付きで無いと夕方や車の中などちょっと暗い場所で全然読めない。先のKobo Touch端末で学んだことはこれだけ。バックライト付きでも通常のタブレットと違いかなりバッテリは持つので心配ご無用。これも今だ所有している。旅行先や移動中などで電源の確保がむつかしい場合でも、このKindle Paperwhiteならちゃんと使える。その状況で数時間しか持たないスマートフォンやタブレットではやはり片手落ちなんである。

まあ、だいたい、今まで買ったタブレット端末を振り返って見たけど、最終的に考えることは、スマートフォンは手放せないけど、タブレットは最終的になくても困らない。

ちょっと出かける際にスマートフォンは持って出るけどタブレットはカバンがいるから持って出ない。今週の高城剛氏のメルマガではiPad miniの画面の大きさが快適すぎてあまりiPhoneを使わなくなったと書かれてて、しかもこの人が凄いのはiPad miniが入るポケットを付けたジーンズを特注したらしい。結局タブレットの場合、持ち歩きの方法を考える必要があって、スマートフォンの場合ポケットの有る服ならいつでも持ち出せる。

さらには個人的にブログの文章などを下書きするのに、スマートフォンサイズのフリックキーボードなら片手の中で扱えて早くて快適だけれど、iPad miniでもフリック入力を行うと大きすぎて無理すると端末を落としそうになる。

写真を撮るにもスマートフォンはパッと取って撮れるが、タブレットはカバンから取り出してと手間がかかる。

タブレットでしないといけない作業があるならMacBook Airを持ち出せばいいという結論で、僕の場合写真をやり出したのでRAW現像をやるが、やっぱり画面のデカくてストレージもそれなりにあるMacBook Airがいいと思ってしまう。

こう考えるとやっぱタブレット要らないんじゃないかという結論で本を読む時だけKindle Paperwhiteを持ち出せばよいのである。カバンも軽くなるし。

これからしばらくはiPhone5S + macBook Air + Amazon Kindle Paperwhite でまわしてみます。また数カ月後に別の事を言ってるかどうかが楽しみであります。

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↑ なんだかんだ言って、タブレットより、これがあればいいんじゃないかな?

僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 中島らも 2014年04月27日

大阪で1番美味しいたこ焼きくん♥
“大阪で1番美味しいたこ焼きくん♥” photo by Giovanna Durgoni

少し前から中島らもの本がKindleで何冊か買えるようになっているのは知っていた。んで、久しぶりに探してみるとあの「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」まで電子書籍化されていた。中学生、高校生の頃に何度となく読み返した非常に懐かしい本。早速買って約20年ぶりぐらいに読み直した。

しかし僕でちょうど38歳。この本を手に取ったのは中学生の頃。そう考えるとこの本を大事に大事に読んできた30歳後半から40歳前半の人って結構多いんじゃなかろうか。読み返すたびに「ああ、そうかあの頃考えてたことはここから来てるなあ」とか「そうそう、このフレーズだけはきっちり覚えてるけど、この本に書いてあったか。忘れてしまってたな」ということが多々ありました。

大槻ケンヂはこの本の自殺した友人のくだり、

ただ、こうして生きてきてみるとわかるのだが、めったにはない、何十年かに一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける。だから「あいつも生きてりゃよかったのに」と思う。生きていて、バカをやって、アル中になって、醜く老いていって、それでも「まんざらでもない」瞬間を額に入れてときどき眺めたりして、そうやって生きていればよかったのに、と思う。

に涙すると書いていたけど、僕は「まんざらでもない」瞬間を収めた額をときどき眺める、というのが引っかかってたりして、もうちょいパンクというか鬱々とした、

酒を飲み始めた動機というのは、単純に大人の真似がしたかった、だけだった。そのうちに「酔う」ということがわかってくると、それが自分の精神の欠落した部分にあつらえたようにぴったりとはまり込んで、空無のところを埋めてくれることに気づいたのだ。十代の僕は一種狂暴なほどに自分自身を憎んでいた。そしてそれ以上に、自分がその一隅を占めているところの「世界」そのものを憎み、呪っていた。世界は醜悪で愚かで付臭を放っていて、それは僕の存在とうりふたつだった。自分も世界もその腐った体で抱き合ったままで「ぶっつぶれてしまえ」というのが、僕にできる唯一の意思表示であり願望だった。酒の酔いは、そういう破滅的な気分に実によくフィットした。泥酔してぶっ倒れる瞬間というのは、自分と世界にとっての大破滅のミニチュアであり、夜ごとに訪れる小さな「ビッグ・バン」だった。

こういう文章のほうがしっくりきて、まだ中学生ぐらいならイマイチをわかりきらずにいたけどそれでも「精神の欠落した空無のところ」なんてところはわからないなりににもなんか共感を感じたりといろいろ考えてたもんです。

よくよく考えると結構大学入る前までの行動パターンってこの本に影響されてた部分も多いような気がする。だいぶ救われてるのは確かだけど、今考えるとエライ本を読んでたなと思う。読んでなかったらどうなってただろう??

なんてことを考えながら実に懐かしいこの本を、仕事の合間に携帯チラチラ読みながら、一気に半日で読みきってしまいました。。。

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E-ink ディスプレイのAndroid端末 2014年04月21日

Inside Box (2)
“Inside Box (2)” photo by Midge Frazel

海外のTech系サイトを読んでいるとどうも海外ではBarnes&Nobleが販売しているeReader端末、Nook Simple TouchをRoot化してAndroidをインストールして高機能eReader、もしくはタブレット端末として使っている人が多いらしい。

ああ、こりゃあええなあ!めっちゃバッテリーが持ちそう!てなわけでタイのバンコクでもB2Sという文房具&本屋でNookが売っていたなあと思い、いろいろ調べてみた。

Nook Simple TouchというE-inkディスプレイ端末にAndroid2.1.3がインストールできるようで、Google Playから普通にAndroidアプリをダウンロードしてインストールすることができるとのこと。当然、KindleやPerfect ViewerなどのAndroid版をインストールすることもできるので、これ一台でめちゃくちゃバッテリーが持ち、さらにPDFもTXTもKindleも自炊漫画のzip形式もすべてに対応できるeBook
Readerを作ることが可能になる。しかもNookはE-inkディスプレイの中でも反応速度が早いみたいでゲームまでできるらしい。

これは素晴らしい、僕の持ってる大量の自炊データとKindle本を一端末で読めて車や飛行機の移動中でもちゃんとバッテリーを気にせずに使っていられるeBook Readerがついに出現か??とついついB2SのNookを買いそうになったが、土壇場で以下のような日本語サイトの記述を見つけた。


e-ink Android デバイスとしての Nook Simple Touch が非常に素晴らしい – World Wide Walker

日本のKindleサービスが使えないのか。。。確かに今まで英語のサイトしか目を通していなかったので日本のKindleサービスが使えるのかどうかって気にする人はいなかった。ちゃんと日本語のサイトを調べていてよかった。あとNook Simple TouchはE-inkディスプレイでもバックライトなしのモデルらしい。Kindle PaperwhiteになれるとE-inkでバックライトなしのものはちょっと読むのがつらい。ちょっとでも薄暗い場所でE-inkディスプレイで読もうと思うと液晶ディスプレイ慣れした僕の目には画面が暗すぎて非常に読みづらい。この2点が大きなマイナスポイントになりますな。。。というわけで購入は現状諦める。

と思っていたら、2012年の発売直後に購入し、その後Kindle Paperwhiteが届いてからお蔵入り状態となっていた楽天のkobo touch。なんとこの端末もAndroidがインストールできるとのこと。これならすでに持っているのでお金かけずに試してみることができる。見ていると明らかにNookよりもE-inkディスプレイの反応速度が遅そうなんだが、とりあえずはAndroidインストールが可能なようなので試してみよう。ロングライフバッテリのKindle+自炊データの複数フォーマット対応 eBook Readerとして活躍してくれるのでしょうか。