しつこいベトナム人 in HANOI 第一章

さて僕はベトナムの国境の町、ランソンからミニバスですし詰めになりながらハノイを目指し、日も暮れて真っ暗になってからハノイ駅前に到着。

「さて、宿をどうしようかな、、、」

いろんな客引きを無視し続け、ハノイ駅前の市街マップを食い入るように眺め、昔地球の歩き方を見てたときに、ハノイはホアンキエム湖の周りがバックパッカー向けの宿が集中してるというのを思い出し、とりあえずそちらに歩いていく。

しかし、道が正しいのかもわからず、歩いても歩いても中々ホアンキエム湖まで出ることができん。しかも夜。今日は中国の南宁から何回も乗り換えてそれなりの距離を移動してるのでだいぶ疲れて、シャツやタオルからはものすごい悪臭が、、、。

さて、そこにモトバイ登場。

「どこ行くの?どこ行くの?ホテルか?」
「ホアンキエムに行きたいけど、この道で正しい?」
「大丈夫だけど、宿探しに行くのか?いいとこありまっせ!」
「俺、安いとこでないと泊まれないよ」
「安い安い!つい2ヶ月前にオープンしたばっかりの宿できれいな上に安いぜ!ほら見ろこの写真、この部屋で10$!いっぺん見てみろよ。ただでホテルまで連れてってやるから!」

内心10$は高いと思いつつ、かなり疲れてるので一泊だけいいかな、と考えておりました。で、モトバイにまたがってホアンキエムまで移動。やっぱりまだかなりの距離があった。連れてってもらった宿はほんとに新築されたっぽいかなりきれいな部屋。ほんとにこの部屋10$でいいのか???と思うほど立派な部屋でした。

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エアコンもついてるとのことで今日はここに泊まろうとチェックイン。しかし、考えてみればモトバイに乗った時点からハノイの人間の包囲網に捕われていたんですな。これからハノイでの生活はうっとおしい彼らに囲み込まれて落ち着く暇もない日々となりました。

9月2日現在

9月2日現在、バンコックはカオサン通りに居ております。

ドミトリー1泊60THB。

ついに2USDを下回る値段でまたもや最安値更新。至って平和。月曜日を待ってN社バンコク支社に居るはずのトリデートさんを尋ねまーす。日記も更新しないとね。ベトナム以降がまったくアップされておりませんな。めんどくさいのよね、、。

南宁、そして東南アジアへ

さて、そんなこんなでそろそろベトナムへと向かいますか、、、

と腰を上げ、長距離バスにて桂林〜南宁へと乗り継ぎそこで一泊。

次の日も休まず移動。

まず南宁から凭祥という街へバスで移動。そこからはハノイまで電車に乗ってもいけるし、バイタク、トゥクトゥクで国境まで行って、歩いて国境を越えることもできるはずなのでこの経路に決定。さて、バスは凭祥に近づいて来たところで気づいたことが、、、

「街の風景が中国やないでこりゃ」

今までの中国の風景とは代わり、年代物の様式の建物がかなり多い。そう、ベトナムで見た街の風景と同じ。フランス統治時代に作られた建物なんでしょう。思えば、ここから既にベトナムが始まっておりました。今まで落ち着いて中国を旅行してこれましたが、ここから一変。

バスを降りるとバスターミナルに客引き。

「ベトナム?ハノイ?ボーダー?」

わかったわかった。今日はここに一泊するかもしれんし、大体、電車も出てるかもしれん、いろいろ考えたいのでどっかでコーヒーでも飲みながらゆっくりしよう、、と考えていましたが、この客引き、どこまでも着いてくる。インターネットカフェに入ってあきらめさせようとしたらずーっと後ろにたって言葉もわからないくせに何を調べてるのか興味津々。

とりあえずメールチェックして、調べ物して、ネットカフェから出たら、

「ベトナム?ハノイ?ボーダー?」

わかった、わかったからちょっと一人にしてくれ、、、。全然落ち着けん。そして旅行者とわかれば他の男たちも

「チェンジマネー?チャイナユアン?ベトナムドン?」

無視して歩いても声かけてきた奴が全員くっついてくるぜ、、、。

「ベトナム?ハノイ?ボーダー?」
「チェンジマネー?チャイナユアン?ベトナムドン?」
「ベトナム?ハノイ?ボーダー?」
「チェンジマネー?チャイナユアン?ベトナムドン?」
「ベトナム?ハノイ?ボーダー?」
「チェンジマネー?チャイナユアン?ベトナムドン?」
「ベトナム?ハノイ?ボーダー?」
「チェンジマネー?チャイナユアン?ベトナムドン?」

うおーーーー!!!うっとおしい!!誰かこいつらをなんとかしてくれ!!明らかに今までの中国での客引きと性質が違う。

べ、ベトナム、、、、。

結局のところワシが答えを出すまでの一時間半、こいつらワシの後をずっと追いかけて来てました。後から聞いたんですが凭祥という街は南宁とハノイの
ちょうど間で、南宁ーハノイ間は直通電車が走っているため、ここの駅を使う人が少なく、結構寂れた街になっていたそうで、それでこいつらはこれだけ暇やったんですな。

で、結果、負けました。

「わかった、行く、行くから、、、」

トゥクトゥクで40分。国境の友誼関まで。20$!なんちゅう額だ。今考えても払いすぎだと思うが払ってしまった。あと5$程度両替して初めての歩いての国境越え。中国のイミグレ、ベトナムのイミグレ、どちらも掘っ立て小屋。簡単に素通りすることができます。でもできるからと言ってそれをやってしまうとベトナムでとっ捕まるのでちゃんと手続きして、、、。ベトナムのイミグレを抜けるとまた森の中に道が一本だけ、、、。

「ヘイ!ヘイ!ミスター!ハノイ?ランソン?タクシータクシー!」
「タクシー?高いんちゃうの?」
「ハノイ?タクシー!」
「いや、高いから他のに、、、」
「タクシー、タクシー、トゥ ハッノーイ!」
「お前人の話聞いてんのか?他のにするって」
「ベリィチープ、タクシー」
「ああ、うっとおしい、、、、」

結局、タクシーでランソンへ。

そしてランソンでも安い定期便バスを発見することができず乗り合いのミニバスに乗ることに。もう凭祥からずっとこいつらのペースに乗せられっぱなし。でもとにかくハノイまでの最後の経路を確保したので疲れるのもここまでやろうと落ち着こうとしたんだが、ミニバス(とはいってもただのハイエースに座席を継ぎ足して12人乗りにしたもの)にどんどん人が乗ってくる。どんどん荷物が載せられる。

「久しぶりに思い出した、、、これがベトナムのバスだ、、、」

東南アジアのバスは、客が身動きできるだけの隙間があれば荷物か人を乗せる。身動きできないほどぱんぱんにすし詰め、それが定員なんであります。

「やばい、中国でもう一泊すりゃ良かった、、」

と言っても後の祭り。

そしてミニバスはこれまた中国の時とは比べものにならないスピードでランソン、ハノイ間160キロをぶっ飛ばして行ったのでありました。

神州行

そして次の日もその次の日もギャビン、メイちゃんとは一緒に遊んでおりまして、阳朔の田舎道をチャリンコ借りて走ったりなんかしておりました。

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んでもって、同室になった日本人の男の子から、海外ならGSM携帯を買ってSIMカード入れ替えればいろんな国で使えますよ、ということを聞いて試してみたくなり、桂林までバスで移動。南宁までのバスのスケジュールを調べて、その後携帯ショップめぐり。いろいろ調べて、140元の中古のモトローラ、180元の中古のNOKIAを見つけ、充電器をおまけしてもらってNOKIAのほうを購入。2700円ぐらいですかね。ほんでもって中国のキャリア、「CHINA MOBILE 神州行」カード、これが電話番号付き、プリペイドで、50元分の通話料が込みになっております。

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結局、250元ぐらいで携帯を持つことができました。外国人でも身分証もなしで番号を持つことができるので仕事で海外行く場合なんかは現地で中古の携帯電話とSIMカード買えばすぐに携帯使えまっせ。香港だとさらに安く、いろんな種類の携帯があるらしい。ただ、買ったカードが国際電話をかけれない奴だったので実家に電話することができずでした。ちょっと失敗。なんで中国ではずっとメイちゃんにメール送ったりして遊んでました。