RoostersのGood DreamとPhyが聞きたい 2013年12月18日

もともと中学生の頃にテレビ大阪の深夜放送「日本映画ノーカット劇場」で見た「逆噴射家族」という小林よしのり原作、石井聰互監督の映画が大好きで初めて見てから20年来、幾度と無く見なおしている。


↑ 13歳の工藤夕貴のレオタード姿が児ポな感じだけど、何気に一番カッコいいのは有薗芳記だ。小林克也との一騎打ちがたまらない絵図だわ。

これの映画の魅力のひとつで音楽も素晴らしいのだが、「1984」というクレジットになっていて、実はこれWikiなどで調べてみるとRoostersの別ユニットらしい。

そんなところから、個人的にはまったく接点のなかったRoostersをいろいろ聞いて見ると(まず知らないバンドの音源を聞くにはYoutubeから)、大江慎也が精神崩壊していった「Good Dream」と「Phy」というアルバムがとてもよい。個人的に70年代後半あたりからのジャーマン、ユーロエレクトロ、ニューウェーブが大好きなんだけど、音感がまんまその辺に当たるような気がしてすんなり入り込んでくるし、エレポップ、ニューウェーブ+日本のバンド的なメロディを綺麗に配合したようなキュンとくる曲が素敵だわ。

んでこちとら海外在住組の人間なんで日本の音源を聞きたい場合にはまずAmazon、iTunesでmp3が売ってないか見てみるんだけど、ない。じゃあAmazonのCD。これがまた絶版。中古がプレミア価格でめちゃ高、というわけではないけど3000円ぐらいになっている。アーティストに一銭も入らない中古CDをあまり高いプライスで買う気にもならない。。。まして日本の知り合いに頼んでmp3化してもらい、データを受け取らないといけない手間もあるし。

てか、こういう音源ってもう手軽に誰かCDの所有者からmp3でコピーしてもらうことってダメなんかね?そもそもCD絶版でmp3も売ってないとなると、どう頑張ったってアーティストやレコード会社にはお金入ってこないと思うんだけど。中古市場でCDが売買されたってレコード会社、アーティストにはお金は流れてこないから、そこを推奨する義理もないだろうに。

ジャケットがないとか、いろいろとmp3って味気ないところもあるけど、そもそも音楽の本質としては音を録音した銀盤自体を買うのではなくて、あくまで音楽を買うこと。銀盤はあくまでその音楽を伝えるためのメディアでしかないし、もう7,8年ぐらい別にCDを買わずmp3だけ買うような生活になってるんだけど個人的になんら文句はない。一番大事なのはやっぱり音楽そのものだから。

いろいろな制約があるのがホントに面倒くさい。さっさと全世界の音源が一回の検索で見つけられて即買い、もしくは全世界の音源ダウンロードフリー > ペイパーリッスンの方式になって欲しいと思ってる。。。ペイパーリッスンこそホントに聞かれている音楽に対してインカムが発生するのでいいんじゃないかと思ってる。そうすればダウンロードして自分のモバイルやPCにライブラリ登録するのは無制限・無料でいいはず。再生したら料金発生だから。それが一番手軽でいいなあ。早くそういう世の中になってほしい。

とはいえ、誰か上記2枚誰かコピーしてくれんかなあ。はよ聞きたいよ。

音楽様に自分を合わせる? 2013年02月04日

His Master's Voice (HMV) Monaco Portable Record Player
“His Master’s Voice (HMV) Monaco Portable Record Player” photo by NFSA Australia

これ食えを聞いてて、いい事言ってるなあと思うことが。

この第58回は岸野雄一さんという方がゲストでいろいろ話をされてるんだが、その話の中で「たまには、あれ?自分のほうが音楽よりも劣ってるんじゃないかと思ってみるのいい。音楽様に自分を合わせてみるってことも大事なんじゃないかな。わかんない自分のほうがおかしいんじゃないか?的なね。」と言っていた。久しぶりにそんな感覚が話題に登ってるのが嬉しかった。

イマイチ理解できない音楽をじっくりと何回も聞きなおす作業ってほとんどしなくなったなあ。昔聴いてて一番アタマの中が???だらけだったのはLed Zeppelinの2ndだったなあ。名盤と言われていて聴いてみたもののあんなめちゃくちゃな音楽、理解不能だった。今であれば大きな音楽シーン自体の流れがある程度わかるからあの盤にどういう意味があったのかはいろいろ想像出来て楽しいんだが、中1であれ聴いて「名盤だ!」と言える日本人が居たら手を挙げてもらいたい。

昔はCDが高かった(2500円〜3200円ぐらいしてたと思う)から元とるつもりで何回も聴くってなことをよくしていた。2000年代からのP2Pで音楽を馬鹿みたいに違法にダウンロードする時代を経て最近はオンラインで音を購入することも増えてきている。iTunesストアやAmazonに限らずTalking HeadsのDavid Byrneのように自分でウェブサイトを運営してユーザにmp3を直販してるようなサイトからも最近はかなり購入するパーセンテージが増えてきている。だからと言って一旦覚えたインターネットを基盤にした音楽の取り込み方を覚えてしまうと中々大量消費的な音楽の楽しみ方が離れて行かない。聞いて馴染まなかったらそのまま聴かないというようなことが多い。

昔のギター弾きなんかもギター高かったから他の物を犠牲にしながらも金をためてギターを買って練習してきたんだろう。今の世の中便利になって何事にもリーチが近すぎて、買う前からいろんな疑似体験ができるし、あまり背水の陣で真剣になる、ということもない。だから昔の気質のほうが気合が違うような気がします。

とはいえ、昔のほうが良かったというような安易なことを言うつもりはなく、今の世の中は今の環境でもっと自分の欲望やFUNに忠実に楽しめる方法を自分なりにセレクトしたり発明していったらいいだけのことで、便利になった今も楽しみ、かつ自分の大事にしてる部分も捨てない。そう考えると先にEtsy.comで書いたミニマムビジネスの項と共通してくるけど、大量消費のプロダクトはそれなりに使い捨て、惚れ込んだものはお金をかけて大事に使っていく、つまり音楽の世界では自分の大好きなバンドや人に対して輪を組んでコンテンツの制作、消費を繰り返していくこんな小さなコミュニティが世界各地に無数に出来上がるような形になるのかな?60年台のコミューンのような。そうするとAppleやAmazonに頼らずプラットフォームをWebに置いてるDavid Byrneのような自分のプラットフォームを築いていくスタイルのほうがメリットがあるような気がするな。

話少しそれましたが、昔ながらの自分の感性に疑問を持ちながら音楽を聴くのもいろいろ視野が広がってとてもいいことなんで久しぶりに意識してやってみるかな。そういう感覚を大事にしつつ、コダワリ過ぎずで。。。。んーうまく話まとまらんな。ま、とりあえず今の御時世sound cloudやmix cloudなんかで見知らぬどこかのマニアの作ったmixテープでも楽しいものがいろいろあってそれを好きなように聴いたりすることができるのはやっぱ嬉しい。んーまとまらん。

DJのトラック日本蟻男 – バブル経済ミックス by Dj Trackpantzman on Mixcloud

↑ 例えばこんなのが転がってたり。

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R.E.M. – Part Lies, Part Heart, Part Truth, Part Garbage: 1982-2011 2012年02月09日

R.E.M. – Part Lies, Part Heart, Part Truth, Part Garbage: 1982-2011

R.E.M.のラストとなるアルバム。1982年から2011年までの総集編ベストであります。解散を聞いてから聞き出したR.E.M.。聞けば聞くほどすんなりハマって行く。昔は多分こういう音作りのバンドって聞く事はなかったが、年のせいかホントにすんなり入ってくる。こういうのも聞ける年になったんだろう。以前はもっとトリッキーな音や展開のバンドが好きだった(ま、XTCなんかはまんま昔からの好みの音)。

ちゃんとラストアルバムはタイにて購入致しました。それもCDを。CD見るの久しぶりだのう。最近は音楽のCDなんて年に一回見るかみないかぐらい。 Continue reading “R.E.M. – Part Lies, Part Heart, Part Truth, Part Garbage: 1982-2011 2012年02月09日”