山本直樹の「レッド 最終章 あさま山荘の10日間」がやっと発売 2018年08月26日

インドの滞在中にアマゾンの通知で知った。ずっと読み続けていた山本直樹「レッド」の最終巻がやっと発売されて、ホテルのWiFiでダウンロードして、街歩きで汗だくになり、部屋で休憩しているときに一気に読み切った。

連合赤軍の山岳ベースリンチ事件とあさま山荘事件をテーマにした物語で、前巻の時点から最終巻でちゃんと終われるのだろうかと心配していたがちゃんと終了した。最後のあさま山荘の部分ではyoutubeやらウェブやらである程度の情報は嫌でも入ってくるのでそれほどの驚くような展開はなかったが、今までの巻で展開されていた山岳ベースでのリンチなどは読んでいて見ているこっちも痛くなってきて読んでられない、というようなところもあったが今回はそのような描写はほとんどなかった。

最後の最後は割りかしサラッと読める感じには仕上がっておりましたが、それでもなかなかの大作。資料もそれほど多くないだろうと思われる中であれだけ漫画で緻密に描くのは大変な作業だったのではないかと思います。

レッド 最終章 あさま山荘の10日間 (イブニングコミックス)
講談社 (2018-08-23)
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靴が崩壊したり、ホリエモンの「これからを稼ごう」を読んだり 2018年07月16日

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1年前に買った靴を久し振りに履いて出たら、30分ほどしてソールとトップが泣き別れ。これだからタイの靴は。。って思うのだが、気候のせい?日本の靴もタイに持って来てしばらく置いておくとすぐ壊れたりする?とりあえずサンダルを近くの雑貨屋で買ったら80THB(約300円)でこの安っぽいゴムのサンダルも、この価格もタイだなあと大汗かきながらぼんやり。

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ホリエモンの「これからを稼ごう」を読む。久し振りに暗号通貨の今を追いかけてみようと思った。以前に東京の友人がLINEが暗号通貨サポートして何たらかんたら、といろいろ動きがあるようなのでイーサリアムが出てきた時以来アップデートしていなかった暗号通貨のおさらいを。2年ほどのうちにいろんな仮想通貨やトークンが出てきているのですな。僕がよく遊んでたときで2014年暮れから2015年頭までなんでイーサリアムが出てきた直後ぐらいだろうか。すごい早さで進化してる。そしてまたこの本が非常によくできていて、今の仮想通貨やシェアエコノミーの現状や存在意義などをわかりやすく説明してくれていて、読んでて非常にワクワクする。しばらくホリエモンの本を読んでなかったけど、ホリエモンの著作の中では今まで読んだ本の中で1、2を争うほど面白い。間が開いて読んでなかった本も読んでみようかと思うぐらい。素晴らしいです。

改めて自分のウォレットに残ってたLITECOINをチェックしたら確か数十円分〜数百円ぐらいしかなかったものが今は20万円近くになっていた。うーん、バブルですなあ。

これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話
徳間書店 (2018-06-30)
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サルでも描けるまんが教室 サルまん Kindle版 2017年10月16日

知らんうちに「サルでも描けるまんが教室」までKindleで売られている!!いやこれはたぶん結構前から売ってたんだろうなあ。全然知らんかった。というか見た途端に上下巻とも買ってしまった。今週末のお楽しみ読み物ですな。最近ホントにKindleも充実の品ぞろえですな。こんなワシらでも喜べる辺境の作品が揃っているのはすごいっすよ。

サルまん サルでも描けるまんが教室 21世紀愛蔵版 上巻 (BIG SPIRITS COMICS)
相原 コージ 竹熊 健太郎
小学館
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「大島てるが案内人 事故物件めぐりをしてきました」を読む 2017年06月09日

Apartment tatami room

なんで自分がこの本を手に取ったのかよく覚えていないが、おもしろそうなので読んでみた。ちょっと前から「大島てる」というサイトに人が死んだ不動産物件、事故物件の情報が集積されてていろいろ身の回りの事故物件情報を見ることができると話題になったことがあった。

大島てる CAVEAT EMPTOR: 事故物件公示サイト

で、事故物件をめぐる、という趣旨の本でありますが、事故物件の事情色々、事故物件とわかって住んでる人のお話いろいろといったところで、特段ホラーな話は何もない。

著者の方はいろいろと部屋でなくなった方の思いに馳せるわけですが、個人的には人が家でなくなるというのは当然のことで、自殺、殺人はともかく病死、自然死ならほぼ病院か自宅でしかないであろうし、今の世の中の仕組み上、一人暮らしの老人が部屋で一人で死んでしまって、死後の発見が遅れるという状況もしょうがないのではないか?個人的には遺体が腐乱してようが病死、自然死で人がなくなった部屋、というのは自分は家賃が安くなるなら全然住んでも構わない。

ただ、殺人自殺はちょっと自分が弱ったときにその部屋に居てはダークな感情に自分が乗っ取られてしまいそうな気がするので敬遠しますな。

ところで、「事故物件居住者のリアルな話」という章で出てくる部屋は高円寺?

部屋は、

事故物件に住んでいた男性
中央線沿線の若者に人気のある駅
比較的周りより物価が安い
駅に隣接したアーケードの商店街
アパートから自殺の腐乱死体
駅から歩いて4分程度、1K7畳の物件で相場は7万5千から8万

なんて条件。もともと高円寺在住の自分としてはパル商店街抜けたところか?と思ってしまう。さらに人間椅子の和嶋慎治氏が書いていた「屈折くん」で隣の住人が死んでいて腐乱死体で見つかったという話があったが、そのアパート??などと自分の体験と情報がオーバーラップしていらぬ想像をしてしまう。

とりあえずKindleでお値段安い215円。それほど印象深い本ではないですが、佳作。

大島てるが案内人 事故物件めぐりをしてきました
彩図社 (2017-02-17)
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屈折くん
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虹色のトロツキー 2017年05月28日

安彦良和著の漫画。全然知らなかったが1990年〜1996年の作品のようです。日本一時帰国時に大学時代の友人と飲みながら先に書いた毛沢東の本のことを話していたら「ぜひこれも読んでみてください」と言われたもの。アマゾンのKindleでも買えます。全八巻。

お話は20世紀初頭の満州国での、満蒙漢韓日それぞれに混じり合い日、中、ロシアのスパイが暗躍する中の日蒙ハーフの青年のお話。以前に読んだ毛沢東本や木村政彦本で出てきた歴史上の実在の人物がいっぱい登場してきて延長線上に読んで非常に楽しめる。

いやー、戦乱の世の中、安定した統一政権がないってのは世の中こんなに大変なのかと読んでてため息が出ますな。一般市民生活のために安定政権ってのは大事ですなー。群雄割拠でどの勢力も拮抗してるなんて状態だとどこにつくのか、一回の判断が即命に関わるなんてことも多々でしょう。現状のシリア・イラクなんかもこんな状態なんじゃないかと思います。

物語はぐんぐん読み進めていけるものの、とうとつに八巻で終わる。まるで長期連載が途中で打ち切りになったかのごとく。。。主人公が本当に歴史上に実在した人物で忠実に描くとしたらそうなのかもしれないが、それにしてももう少し最後の締め方は演出してもよかったのではないかとも思う。

とはいえこの時代の人の人生はどれをとっても面白く読み物として飽きないですな。

虹色のトロツキー (1)
潮出版社/usio publishing (2015-07-31)