Noise Record Doomsday News Vol.2 2012年09月23日


↑ Gamma Ray “Space Eater”

昔々、ドイツにNoise Recordというレーベルがございました(まだあるかも)。いわゆるジャーマンヘビーメタル系のレーベルで、Helloweenが一番の稼ぎ頭だと思われます。中学生の頃の僕はGammaRayのPVが見たくてわざわざ輸入版でこのNoiseのビデオコンピレーションを手に入れてテープが延びるほど見ました。なぜかふと思い出してタイトルも朧げな記憶で探していたらいろいろ情報が見つかった。

VARIOUS ARTISTS – NOISE’S DOOMSDAY NEWS COMPILATIONS NO. 2 (VIDEO) reviews,art-covers,tracks,discography,line-up,lyrics: FaST Metal Pages

さらにはこのページで紹介してる曲名をコピペしてyoutubeでPVがあるか探してみる。

なんと。。。。全曲ありました。すげえ時代だ。こんなクソみたいにマイナーなビデオコンピレーションの内容が今オンデマンドで全部見れる。

というわけで結構しょうもない曲も多いですが、ちょっと紹介したいと思います。


↑ Mordred “Every Day’s A Holiday”

1曲目をかざるバンドがMordred。Noise Recordには珍しいタイプのバンドで当時ミクスチャーとか言われてたようなジャンルの音だ。しかしまあ、今さら見てもどうのこうのというようなもんでもないっすね。


↑ Watchtower “The Eldritch”

ベースとバスドラの音がえらいでかくてギターの音が小さいという地味な音作りのバンド。ライブ会場には女の子なんか一人も居なさそう。


↑ Kreator “Betrayer”

ジャーマンメタルの「汚声」の星、Kreator。でもこのバンドはちゃんと聞けますな。曲構成、音作り、しっかりしとるわ。あ、でも汚声といえばSodomも凄い。80年代の終わりの頃ってまだデスメタルとかはなかったのでね。これ以降デスメタルで汚声まみれに。


↑ Voivod “Ripping Headaches”

野暮ったーいスラッシュメタルかパワーメタルかの中間。いやー、あの頃スラッシュメタルのコンピとかも結構あったけど、こんな曲ばっか10曲とか聞かされるのは拷問ですな。


↑ Running Wild “Bad to the Bone”

このビデオコンピの中で一番のあたり曲か。これ以上ないぐらいの男のゴリゴリハードロック・ヘビーメタル。メタル界でブレイクしなかったのが不思議なぐらいツボは押さえまくっている。


↑ Vendetta “Brain Damage”

素人?と思うぐらいに華もなければ見せ場もない。しかも曲は頻繁に変拍子で必要以上にわかりにくい曲。ひげのおっさんの顔だけが記憶に残る。

とまあ今改めて聞くと、よくこんな荒削りな音ばっか繰り返し聞いてたもんだと思う。それだけ若かったんでしょう。それでも世の中にはこういうくそマイナーなレーベルのコンピレーションとかがそれこそ何百万枚と歴史の中に埋もれてるのでしょう。そういう音源がこのインターネットの時代にまた復活したりしないかね。80年代とか90年代には世に溢れていたBootlegの音源もしかり。

楽天kobo touchが来たんだが。 2012年09月22日

ついに楽天kobo touchが知り合いのハンドキャリーで持って僕の手元にやってきた。始めて触るE-inkディスプレイ端末。さて使い心地はどうなんだろうかといろいろ試してみた。

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海外版のほうがデザイン的にはいいと思うけど、それでも値段から考えたら結構立派な箱に入っている楽天kobo touch。

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ご開帳。本体は重量185gとなっているのだが、なぜか重く感じる。質感があるということだろうか。別に本体に安っぽさはないと思う。ただ、本体のプラスチックボディの塗装がマット仕上げなので長期間使ってると手垢がバリバリ付きそうな気がする。

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他のサイトのレビューを見ていたら、付随している説明書は8ページのパンフレット程度の簡単なものだったようだが、僕の買ったものは36ページの割とまともなマニュアルがついていた。以前のものはかなりわかりにくいと不評だったから変えたんでしょうなあ。

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職場でこそこそとiPhoneのテザリングを使ってkobo touch単独でWiFi経由のセットアップを開始。タイの3Gって通信速度めちゃくちゃ遅いんだが、それでも一応エラーもなく終了。発売当初のセットアップが失敗するという問題はさすがに発売から2ヶ月も経っていれば解消されているか。

セットアップ後、前回のエントリで説明していた購入済みの書籍が自動的に同期されてkoboで読めるようになった。

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さすがに購入した書籍はepub形式でフォントやフォントサイズを自由に選べるのでやはり文字くっきりでかなり見やすい。しかし、追加でもう一冊購入してみたところ、Webのブックストアでは購入済み書籍はライブラリに登録されるのだが、デスクトップアプリやkobo touchに何度やっても同期されない。お金出して買った本が同期されず読めないってどういうこっちゃい。この追加で購入した本はiPhoneのkoboアプリのほうでも同期されず、未だにどうしたらいいのかわからない。。。

まあ、いいや、とりあえずそのへんの話は後に置いておいて、自炊本の表示をしてみよう。まず普通の書籍pdf。

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完全に字が潰れてます。これは読めない。タブレットなどで電子書籍読むときって、その端末にコンテンツが最適化されてないものでも、アプリによっては縮小・拡大表示に自動的にアンチエイリアスやボールド化を行うものがあったりでリーダーアプリ一つで閲覧時の読みやすさがだいぶ変わる。ところがまだまだE-inkディスプレイのリーダーはセンシティブでちゃんとディスプレイサイズに合わせた最適化を行わないと非常に読みにくいものになってしまうようだ。

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ところが漫画は最適化を行わず、zipファイルになっているものをcbzと拡張子を書き換えるだけで割りとちゃんと読めるように表示できている。漫画のほうがもっと読みにくくなると思っていたが以外だった。そんなこんなしてると自分のPCから持ってきた自炊ファイルがいろいろkobo touch上で問題に。

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↑ ホーム画面で表紙が全く表示されなかったり、

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↑ 盛大に文字化けされたりしている。

というわけでこれでは漫画リーダーぐらいにしか使えないので書籍pdfファイルの最適化を行なってみる。やることは余白のカットとkobo touchのディスプレイと同じ画像サイズにトリミング、さらに文字のボールド化を行う。

自炊したPDFをKoboできれいに表示させるには
No.722: ChainLP

この、ChainLPというツールがよく出来ている。上記のサイトの手順通り、設定が必要な項目だけセットアップしてしまえば結構ちゃんと読めるようにファイルを編集してくれる。

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↑ ほら、こんなに文字くっきり。これなら読める。

というわけで案の定というか、残念というか楽天koboのブックストアがうまく動作してくれないのでやはりkobo touchは自炊本のリーダーとしてしばらく活躍してもらいます。しかし、買えるようになったというのに読めないのは辛いね。

楽天koboの電子書籍を海外で買ってみる 2012年09月21日

Kobo Touch
↑ これは海外版パッケージ

前回の僕の日本への一時帰国が7月14日から19日にかけて。一時帰国に合わせて購入したNikonのD3100のバッグを探してJoshinなどをウロウロしていた際に衝撃的なPOPが目に入った。

「楽天Kobo 7月19日発売!」

えー!楽天が電子書籍リーダーをAmazonに先駆けて発売するんか?!とびっくり仰天。恥ずかしながらその時までこの情報をまったく知らなかったです。値段も安かったから買って帰りたかったがちょうどタイ帰国日が発売日となっていてさすがに購入できなかった。

今回、知り合いが一時帰国するにあたり、知り合いの実家に送りつけてハンドキャリーしてもらった。が、まだ実際のkobo touchは僕の手元にない。それでもちょっとどんな本があるのか見てみたくてMacの用のプログラムをインストールしたり、Webのほうからブックストアにラインナップされている書籍の確認をしようと思っていた。

ところがWebもデスクトップアプリも全然日本語書籍が表示されない。どうなってるんだろうと思っていたらFacebookにこれまた衝撃的な書き込みが。

私も買いましたが、タイのパソコンから登録すると日本の本が地域外と表示されてしましました。。。買えない。。。

ガビーン。もうすぐ日本語でもサービス開始するはずのAmazon Kindleを待つのがよいか、kobo touch買うのがよいか散々迷ったのに。。。安いとはいえ、クレジットカードの締め日に近い日に円高日本の商品をタイバーツ立てのクレジットカードで無理矢理買ったのに。。。なんともはや、残念。。。。

と思ってましたが、僕がhulu.jpやNHKオンデマンドなどを見るために立てた日本にある匿名プロキシをとりあえず試してみたところ、、、あ、日本語書籍が表示された!動きが違う!やっぱりアクセス元IPアドレスを見ながら動作を変えてる!ってな訳でいろいろテストしてみた結果。

・Webのブックストアからは日本語書籍が表示されて、タイのクレジットカードでも問題なく購入できた

・デスクトップアプリからは依然として日本語書籍が表示されないが、Webのブックストアで購入した書籍はデスクトップアプリへ同期された。しかし、デスクトップアプリから読むことができない。。。おい!MacやPCで読むことができないってどういうこと?

・iPhoneにKoboのアプリを入れてログイン。同期を行うとWebのブックストアで購入した書籍が同期されてiPhoneで読めるようになった。画面が小さい。kobo touchが待ち遠しいなあ。

・Galaxy Tab7.7にkoboのアプリを入れてログイン。同期を行うとWebのブックストアで購入した書籍が同期されてGalaxy Tabで読めるようになった。画面サイズはちょうどいい。ん?kobo touchって必要か?

というふうに微妙な空気になってきました。別にkobo touch、なくてもいいんじゃないの?みたいな感じ。いや、でもE-inkディスプレイデバイスは初めてだし楽しみは楽しみ。まあそれはそれとして上記の匿名プロキシに関しては僕が地味にサービスを提供しています。手作りサービスで月額360円。プロキシ立てれる技術のある人でも日本のサーバレンタルして個人で立てるなら最低でも月1000円はかかると思います。それを月額360円で。お安いっすよ。2週間のお試し期間ついてます。koboもそうですが、海外からhulu.jpが見れるようになるのは結構大きいと思います。

プロキシー接続サービス 月額360円にて提供

※ 2012/09/29 updated!
上記、いろいろと書籍データが同期されないなどの問題がありましたが、後日解決しました。顛末はこちらに記載しました。

お金は銀行に預けるな 勝間和代 2012年09月20日

Index Mutual Funds

勝間和代の金融リテラシー入門書。ウェブやyoutubeなんかで見かける勝間和代の話の内容を聞いていたら、「まあどうでもいいや」的な話が多いが、自己啓発系ではなくて金融系のお話の本で、この人自身もそもそもは外資証券会社や会計事務所出身で本職というのもあって読んでみた。

内容は実に理路整然と金融を活用して、会社での労働時間に追われるライフワークバランスを見直していこうという趣旨で、金融リテラシーをあげて「自分が働くのではなく、自分のお金に働いてもらう」というのがキーワード。このキーワードはビジネス書ではほうぼうに出てくるキーワードですな。「金持ち父さん」なんかでも頻出してた。

初心者でも実践していけるポートフォリオの組み方などをインデックスファンドなどを用いて細かく紹介。具体例としては非常にわかりやすくて自分の証券投資なんかに組み込んでいったりはできるんじゃないだろうか。最近読んだ本ではこの勝間和代の「お金は銀行に預けるな」とカン・チュンドの「ETF投資入門」が投資事始めとしてはとてもわかりやすくていい本だと思う。どちらの本もインデックス投資が中心。

個人的には

第一章 金融リテラシーの必要性
第二章 金融商品別の視点
第三章 実践
第四章 金融を通じた社会責任の遂行

という目次のある中で、第一章と第二章が面白かった。様々な金融理論やデータを駆使して金融リテラシーの必要性や金融商品の特徴を説明していく流れがとても面白かった。特に第二章の為替の項目で金利の高い外貨で預金してその金利分を儲けようとしても、それはそもそもその金利はインフレ率が多いに関係していて「購買力平価」でデフレ状態にある日本円が円高に進み、その円高分で金利分が相殺されてしまう可能性があるなどの話は今まで知らんかったけど、頭の中では「そういう可能性もあるんじゃないの?」と考えていたことを説明してくれててなるほどと膝を打つ。しかし、今の自分ではこういう理論って勉強してて楽しくてしょうがないが、大学でファイナンスなんかを学んでたらこういう勉強ができてたんかと思うと自分もこういうのを勉強してたら良かったんかなとちょっと思ったりしたが、多分大学生当時の僕はこんな分野まったく興味は示してなかったでしょう。。。それだけ年相応に昔の自分からは想像もできない事柄に興味を抱くようになったというのは一応成長してるということですかな。

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サミュエル・ホイ 許冠傑 2012年09月19日

hulu.jpでホイ三兄弟の映画があがっていたので何本か見てみたりしてたんですが彼らの映画の主題歌はほとんどサミュエル・ホイが作詞作曲で歌ってるんですな。そもそもミュージシャンとしてデビューしたようなので音楽は出来たのでしょう。音楽で出て来て、音楽よりもコメディで売れるってのはクレイジーキャッツやドリフターズとかとも一緒ですな。

このサミュエル・ホイの曲が広東語70年代ゆるロック系というべきか、非常に小気味よくて最近youtubeで聞きまくっている。さらには東南アジアのiTunesストアならサミュエル・ホイのアルバムも売ってるので聞きたければすぐに聞ける環境にはあります。


↑ ギターメイン、ロックアレンジのゆる曲。途中唐突なアナログシンセのソロ。ふたりとも若いね!


↑ 日本ではMr.Booとして公開1作目らしい。70年代の香港の風景も逆に新鮮。


↑ だいぶ曲調が80’sっぽくなってきた。ホイ三兄弟の映画ではこれが一番好きやなあ。


↑ マイケル・ホイのもっさり度はこの映画が一番。

まあ、やっぱロックというよりかはポップスと言っておいたほうがええのかな。ちょっとサミュエル・ホイのアルバムを何枚か聞いてみるか。こういうゆるい曲を昼間に車ででかい音で聞きたい。