ダウンタウンDXの初回放送ってこんなんやったんか 2017年08月26日

youtube上でふと見つけたダウンタウンDXの初回放送。なんじゃこりゃ、東映やくざ映画ファン、仁義ファンにはたまらん内容ですな。拓ぼんがなくなる2年前ですか。しかし時は流れて2017年の今では菅原文太も山城新伍も全員お亡くなりになっているというのは悲しいもんですな。

拓ぼんのアクションシーンの撮影でドカドカ殴られたり、酒のんで暴れて留置所に入れらたりとか、戦後すぐの豪快なおっさん世代の朴訥野暮天いいエピソードばかり。

ホストがダウンタウンというのもいいですな。他の中途半端なアナウンサーや芸人とか、逆にコアな仁義ファンがホストやるよりもバランスがいい。

ROXANNE、「Burning throught the Night」アルバムを入手 2017年05月10日


↑ もう少しで30年。リイシューまったくなし!マカロシャダ!

80年代末から90年代にかけてメタルを聴いてた人や映画が好きだった人は覚えているでしょうか?映画実写版「孔雀王」を。

最近この映画の主題歌となっていたROXANNEというバンドの「Burning Thought The Night」のアルバムの音源をやっと手に入れることができました。

このROXANNEはアルバムは一枚しか残していなく、アメリカで先にバンド名の「Roxanne」を冠したアルバムをリリースしていて、その後に日本の「孔雀王」の映画用に主題歌・挿入歌である「Burning Through The Night」と「My Way」を録音してもともとのアルバムから「Not The Same」という曲と、Wild Cherryのディスコチューン「Play That Funky Music」のカバー(当時のメタルバンドでは異色のカバー曲セレクトですな)をけずってこの2曲を収録し、アルバムタイトルも孔雀王主題歌「Burning Through The Night」に変えられて日本で再度リリースされた。


↑ 映画「孔雀王」トレーラー。マカロシャダ!

映画公開当時、フジテレビと香港ゴールデンハーベストの共同制作でテレビでも結構露出が多く、結構この「Burning〜」をよく聞いた。当時中学生だった僕はこの曲をよく覚えている。Bon Jovi や Madonna あたりなんかと並んで自分の中での洋楽事始めだったように思う。当時レンタルCD屋で借りてよく聞いていた。

それからゆうに25年ぐらいは忘却の彼方に追いやられていたが、ふと思い出し聞き直してみたいと思ってオンライン販売やCDのリイシューなどを探してみたがほっとんど情報がない。何かで読んだがバンドはこれをリリースした以降はマネジメントだかレーベルだかのサポートを全く得られずにバンド運営に苦心してそのまま解散してしまったようで、たぶん大人の契約ごとに阻まれて作品のリイシューも長期間ないままだったらしい。

2008年にはアメリカでリリースされていたバージョンのアルバムがやっとリリースされていたみたいだが、孔雀王の「Burning〜」は収録されず。たぶんこの曲は日本側で映画のオープニングを飾る外タレの本格的なハードロックを演出するために誰かに典型的なパワーメタル・ハードロックな曲をかかせて買い取り、これを演奏してくれるアメリカのバンドを探して権利を安く買い叩いたんでしょう。実際に音源聞くとアメリカ版のアルバムに収録された曲と日本版に追加された2曲はあきらかに毛色が違っております。

そしてこの日本版に収録されている2曲は権利は日本側にあるでしょうから海外からのリイシューの呼びかけがあってもなかなか実現しないということなんでしょう。

そんな僕の邪推による事情がありつつも、日本版に入ってる2曲に関してはやはりなかなかの出来で当時のLAメタルの音を体現しております。アメリカ版のほうの音源は展開が地味な曲が多く印象に残らない感じで確かにこれだけだと売れるのには苦労するだろうなーという印象のアルバム。

個人的には涙の懐かし盤ですが、日本版の2曲以外はあまり大したことがない、ヤフオクでもebayでも高値取引横行中の迷盤です。

「孔雀王」オリジナル・サウンドトラック
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↑ 孔雀王サントラ! マカロシャダ!

シン・ゴジラを観た 2017年03月21日

アマゾンビデオでシン・ゴジラが観れるようになっていたのでとりあえず観てみた。

うーん、リアルなストーリでツッコミどころは少ないけど、あんなん観て楽しいか?っていのが感想。政治の内幕は興味があるが実際に映画の題材となるとイマイチ楽しくはない。。

フィクションはやはりガッツリ感情移入できるキャラクターとカタルシスがないと。。

そういう点では最近はやっぱりスターウォーズが一番だなあと感じるわけです。

しかし石原さとみ演じるアメリカからの特使のあの女性がめっちゃアニメキャラなデフォルメで笑った。なんだこりゃみたいな。しゃべってる英語もめちゃくちゃ日本語訛りな感じで、ネイティブ英語からの日本語には全然聞こえないし、イチイチしゃべる内容がアニメっぽくてここだけ非常に嘘っぽかった。

個人的には5点中2点ぐらいの凡作ですなあ。。。

シン・ゴジラ
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東電OL殺人事件 / 佐野眞一 2016年12月23日

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園子温監督の「恋の罪」がめちゃくちゃ面白かったのでもうちょっとこの物語のベースになった「東電OL殺人事件」の詳細を知りたくなってアマゾンのkindleで売っていた佐野眞一氏著の「東電OK殺人事件」を買ってみた。

実は映画に負けず劣らずこの犯罪ルポが面白いのだ。

それほどに事件の背景に隠された闇が多く、根本的に人を魅了させる要素が多い事件なんだろう。被害者の家族にしたら身内のあまり自慢できない
ようなプライベートを暴露して何が魅了させるだ、という話になるでしょうが、人間の欲望の根本を改めて考えさせてくれるような深い深い闇があります。

被害者の「昼の顔:一流企業のエリート女性社員、夜の顔:渋谷の道玄坂で立ちんぼで客を拾う売春婦」という両面性の不可解さの中にどんどんと著者自身も魅了されていっている。この本の一人称は著者自身で事件に対する著者の取材の進捗と、取材をこなすごとに事実を知り、より深まる著者の被害者への思い、そしてその著者がまさに殺人現場に立つ時の描写などが叙情的で、ぐいぐい読み進められます。

犯罪ルポっていうジャンルの本はこんなに面白かったのかと勘違いさせてくれます。(たぶんこの本が面白いのは根本的に事件の背景が他の事件にないほど不可解なことが多すぎるからでしょう)

事件としては1997年に起こったことなので改めて考えるとすでに19年もの歳月が経っている古いお話なのですが、今読んでもとても面白い。そして上の「恋の罪」も絶対これを読んでシナリオ書いてるな、と思うほど映画ともリンクしてます。映画見てから本を読むか?本を読んでから映画を見るか?僕の場合は前者でしたが、多分本を読んでから映画見るほうが1.3倍ぐらいは面白いような気がします。

とかく、映画「恋の罪」と書籍「東電OL殺人事件」両方ともがイチオシの面白さです。

東電OL殺人事件 (新潮文庫)
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恋の罪
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エログロ緩急、園子温監督の「恋の罪」 2016年12月06日

また濃ゆい映画を見た。園子温監督の2011年発表「恋の罪」。タイトルだけ聞くとそこら辺の恋愛映画のように聞こえるが、そんな印象を軽く吹き飛ばす怪作。そして出演者全員が怪演。濡れ場シーンのオンパレードだがしんどい濡れ場ばかり。

作品のテーマとしては1997年の東電OL殺人事件がテーマとなっていて、その裏側にはこんなとてつもないドラマが、ってな流れなんですが後々この事件について調べてみたら、事件の詳細をちゃんと多くの点でなぞっていてびっくり。

この園子温監督の映画は以前に「冷たい熱帯魚」を見たことあるが、これは埼玉愛犬家連続殺人事件がテーマ。まあこの事件自体がそこらへんの映画なんかを軽く通り越してショッキングな逸話だらけなんだが(その辺に興味を持って事件関連の本を読んでいてこの映画に出くわした)、ちゃんとその辺を拾いつつさらにネタを被すサービス精神とエログロのオンパレードにクラクラ来ました。このご時世にこういうパワーを持った監督はそうそう居ないでしょうに。

「冷たい熱帯魚」のでんでんの「俺も幸せに、なりた〜い!」みたいな、エログロてんこ盛りの世界の中で時折、力が抜けるようなギャグが(ギャグじゃないのかもしれないが)これまた小気味よくて楽しかった。

今回の「恋の罪」の笑えるところは大方斐紗子演じる尾沢志津登場のところですな。これは腹抱えて笑いましたわ。

映画の最後もなかなか素晴らしく、途中のエピソードがここで出てくるのかと感心してたら、そのエピソードで導かれる先は、、、とその最後の最後まで楽しい作品でした。

とりあえず園子温監督作品は今まで2作品しか見てないもののどちらも強力でハズレなし。素晴らしい出来でした。エログロてんこ盛りなんで子供と一緒に見れないし他の人と見てても止められたり、いつの間にか脱落されたりする可能性大で、最後まで見るのに結構体力が要る映画ですがまさにエログロのエンターテイメントという感じで楽しめます。ちょっと歪んだものが好きな人たちはぜひ。

冷たい熱帯魚
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恋の罪
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↑ どちらもアマゾンプライム会員なら無料で見放題ですな。