ちょっと正確な記載ではないかもしれませんが、所感。

去年、9月だったか、10月だったか、
軍隊が街へ出てクーデターを起こし、時の首相タクシンの政権を
倒してしまいました。その際、首相は国連総会に出席のために
海外に出ていたため、それ以降帰国すらできず現在は香港に
滞在してるとのこと。
しかも、クーデター後はタクシンの汚職事件がマスコミで
取り上げられ、国が氏の財産を凍結、そして以降5年間の
政治活動への参加を禁じられました。タクシンが率いていた
タイ愛国党も解党処分。
軍卒業生ではない、民間の首相が多分なんらか、古くからの
タイの黒幕と反目しあってたのでしょう。もしくは王様と反目
してたのか?国王の諮問機関である枢密院なども陸軍のOBなど
で構成されているのを見ると、王様から下のタイのエリートとは
やはり軍隊上がりなんでしょう。
暫定軍事政権は憲法を組み直し、民政へ移行するため、今月の
23日に下院総選挙を行いました。
そしておもしろいことにタイ愛国党のメンバーが解党の憂き目に
あった後流れていったパラン・プラチャーチョンが480議席中、
230議席ほどを獲得して第一党。もちろんタクシン派政党です。
そして古株の民主党が160だったか、170だったか。。。
ああ、クーデターを受けてもまだタクシン派が勝利したかと
思いきや、今度はタイの古参官僚達はクーデターの失敗を
認めたくないために、パラン・プラチャーチョン以外の全党
が民主党を中心に連立政権を組み、どうしても政権からタクシン
を追い出そうと画策中との噂(パラン一党だけでは過半数割れ)。
しかし、その間にパラン・プラチャーチョンの党首は他党との
連立の下準備が済んだとマスコミに発表。
そして各所で選挙違反で失格者が多数出る模様。
失格者が出た地区は再度来年に補欠選挙。
と、タイの政界の動きがおもろいです。
日本のホリエ氏のようにいきなり検察に撃墜を食らう
のみではなく、反撃するタクシン派。
もしこれから再度タクシンが返り咲いたら、
タイのエリート官僚たちの粛正が始まること必至。
この先がどうなるか?まるでテレビドラマのようです。
血が流れる内乱だけはないように。。。