iPhoneと位置情報と 2011年09月04日

もうすぐiPhone5が出るなどといろいろ噂があるけども、やっぱりiPhone4は現在数多あるスマートフォンの中でも最高のH/Wだと思う。S/Wに関してはAndroidのほうがもっとうまくやってるという部分もいくつも見え隠れするけど(その証拠にiOS5ではAndroidの真似みたいな新機能が多い)、それでもあのRetinaディスプレイに代表されるようにH/Wの出来は非常に素晴らしいと思う。アンテナ問題なんか気にならない。

んでもってiOS4で有効になった機能で素晴らしいなと思うのが「iPhoneを探す」機能。つい先日もiPad紛失もこの機能でなんとか回収出来た!という話がtogetterで上がっていた。

Togetter – 「iPad紛失から「iPhoneを探す」アプリ利用しての保護までの流れ」

遠隔から携帯の位置を把握して中のデータを削除したり、ロックしたり、メッセージを表示したりと一昔前の感覚で言えば実に近未来的な機能が平然と実装される世の中になってきた。というわけでこのGPSに代表されるiPhoneの位置情報機能に関してちょっと自分の中で整理。ま、間違ってたらご指摘ください。

まず本家Appleのリンクから

iPhone and iPod touch:位置情報サービスについて

こちらによると、位置情報の特定は携帯のアンテナとの通信状態や複数WiFiの電波の状況などをもとにAssisted GPSのサーバに問い合わせに行き、その段階の位置情報を表示し、受信可能なGPS衛生の電波の補足をして位置情報の制度を再度高めて行くようです。

位置情報を取得する仕組み - @IT
↑ さらにこちらが詳しい。

WiFiで位置情報を特定するロジックは受信するAPのMACアドレスと強度をサーバへ送信し、サーバに登録された世界各地のWiFiルータのMACアドレスなどの情報などからおおよその現在地を返してくれるらしい。だからiPod touchやiPad WiFiのようなGPS未搭載の機種でもある程度の位置情報を取得できるわけですな。というかiPhoneなんかでも地下鉄乗ってりゃGPSは使えんわな。

日本で有名なWiFiの位置情報データベースはPlaceEngineらしい。世界的にはSKYHOOKが有名らしい。SKYHOOKはiPhoneの位置情報特定ロジックとして採用されて提携しているとのこと。

ということはGPS電波が受信不可能な場所でも数メートルから数十メートルの誤差でWiFi+携帯キャリアのアンテナ位置で位置情報を検知できれば「iPhoneを探す」アプリでメッセージとサウンドを再生してれば周りのどこかから音が聞こえてきてiPhoneの居場所を突き止められるちゅうことかな。。。とはいえ、「iPhoneを探す」際に位置情報の検索をかけているPCと紛失したiPhoneが通信する携帯キャリアのEDGE/3Gの電波が途切れてしまうと紛失iPhoneがいくら位置情報を取得できたとしても外部からその紛失iPhoneにアクセスできずに拾った人の思うがまま。。。ということになるんでしょう。そういう場合でも「iPhoneを探す」アプリで検索をかけて位置情報を取得出来なかった紛失iPhoneに関しては、その後、紛失iPhoneが携帯キャリアの電波範囲内に出てきた時に位置情報をちゃんと取得するような動きをするみたい。後から「iPhoneが見つかりました」みたいなメールが飛んでくる。

ほとんどiPhoneなんて触ったことないけどMBKに持ってきゃあ高く売れるんでしょ?って人はたいがいこのへんのロジックは理解できないでしょうから、携帯ネットワークの電波さえ受信可能であれば回収はあまり難しくないような気もしなくもないですな。。。しかし、一番やっかいなのは、iPhoneよくいじっててこのへんのロジック知ってる人は即電源オフでしょうから回収はかなり難しくなるでしょうね。。。