Clear Spot / Captain Beefheart and His Magic Band 2022年09月25日

最近大学生時代から約20年の時を経てまたビーフハート熱が再燃しております。特にこのClear Spot、めちゃくちゃカッコよく自分の中で響くようになってきた。1972年のアルバムでレーベルはReprise、プロデューサーはなんとあの初期Van Halenのアルバムで有名なTed Templeman。Trout Mask Replicaのときの獅子のような咆哮や、畳み掛けるようなリズムはちょっと控えめになってるが、ソリッドなサウンドメイクやフレーズごとのかっこよさは相変わらずピカイチです。

隊長の曲の中では珍しく聞きやすく、曲調も歌も常識的に素晴らしく良いToo Much Timeみたいなのもあって最後まで飽きずに聞けるTrout MaskあたりからDoc at Rader Stationあたりへつながる過渡期のアルバムと言えばそうだけど、過渡期と一言で片付けるにはもったいないぐらいの出来のアルバム。これぐらい落ち着いて聞けるアルバムのほうが後のニューウェイブとかにつながる要素を感じ取れる気もして最近は毎日聞いてます。毎回隊長のアルバムジャケはわけのわからんのが多いが、このClear Spotはわけがわからんなりに変なコクピットでメンバーがなんか操作してたり、隊長が頭にかぶってるピラミッド(もしかして天冠か?)もイカしてるナイスなジャケ。