やせる食べ方 江部康二 2013年01月24日

rice
“rice” pics by tamaki

減量はうまくいってるんだけど、最終的に目標値に達した際にどのような食生活に変更すればいいのかということを考えて置かなければならず(目標値に達しても食事制限は辞めない)、それを勉強するためにまたダイエット本やら生理学系の本を読んだりしています。

この本もまたKindleで購入。

この本、ページ数少なくて(Kindleなんでページ数という概念はないですが、一応わかりやすく言葉を変えております。Kindleはフォントサイズやら行間の設定を変えてしまうとページ数が増減します。なんで、文字量が少ない、と本来は書くべきなのかな)、簡単に全部読めてしまう。さらには著者の配慮なのか使っている言葉もホントに簡単な言葉を選んでいて途中ほとんど辞書を引くことすらなかった。

内容は、糖尿病の食事療法から来る糖質の摂取を抑えた食事法でダイエットを行うもの。糖質を抑えてタンパク質、脂質は食って良いという食事でなぜ痩せるかというと以下のような感じ。

そもそも、人が地球に登場したのが約400万年前と言われていて、米や小麦などの穀物を栽培し主食にするようになったのがせいぜい1万年前くらい前のことです。てことはそれ以前の399万年は狩りでとった動物の肉や漁でとった魚なんかを中心に食べていたから糖質を食べる機会はとても少なかった。人間の体は399万年かけて糖質の少ない食生活に合わせた仕組みを備えてきたが、この数百年のレベルで生活の中に糖質が溢れかえるようになった。

カロリーが同じでも食事の内容によって、やせやすさには違いがある。カロリーと脂肪を低めにするよりも、糖質を少なくするほうがやせやすい。

人間の体では糖質を多く摂取すると血糖を抑えるためにインスリンが分泌されるが、インスリンは肥満ホルモンと言われる。食事で糖質を食べれば食べるだけ、多くの肥満ホルモンが出てしまい、脂肪を蓄えやすい体になる。

脳の活動に必要なブドウ糖は摂取量が少ない場合、肝臓で生成される。この過程を糖新生という。糖新生はタンパク質や脂質などからブドウ糖、グルコースを生成する。糖新生を行うには多くのカロリーを必要とする。人間が食事の栄養をエネルギーとして使うには、ブドウ糖と脂肪酸の2つがある。

糖質の少ない食事の人は脂肪酸の使い方がうまく食事の時にも脂肪燃焼が起こっている、余計なカロリーは体の脂肪としてたまらず血液中のケトン体になり余剰分が尿として排出される。脳は糖質だけでなく、脂肪から作られるケトン体という物質もエネルギーとして使える。

なので、人間の体は糖質がほとんど摂取できなくても脂肪を使って体の機能を維持していけるので、体にたまりやすい糖質を取らず、脂質をとれば、余分な脂質は体外に排出される。また、肝臓で糖質を作るために多くの脂肪を必要とする。

てな感じかな。そして実際の著者の患者による実例やその実施法などを書いてくれております。基本、糖質をかなり抑えて、そのかわりに脂質、タンパク質は取り放題でいい、と書いてあるがあまり肉食い過ぎるとジャンクフード離れができないので場合によっては胃拡張が収まらず食い過ぎは収まらないような気がしますな。これとレコーディングダイエットを併用したほうがいいような気がします。レコーディングのほうは一日の摂取カロリー上限などを設定せず、食ったものと量、毎日の体重を記録する方式で。基本的に食事量だけは段階的に減らす方法を取らないとすぐになんかのタイミングでリバウンドしそう。

やり方や理論ってのはアトキンス・ダイエットのものとほとんど変わらない印象。こちらの場合はさらにもっと具体的にやり方を詳細に落としてくれてる分親切か。僕は目標値到達後は一日の摂取上限カロリーを徐々にあげつつ、低糖質ダイエットの食事バランスを取り入れて結果がどう出るかテストしてみようと思います。

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江部 康二

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