タイ南部料理 คั่วกลิ้ง クワクリン 2011年10月05日

カオラックに旅行に行って、タイ南部料理をいっぱい食べてみたかったが、食えたものと言えばクワクリン คั่วกลิ้ง のみだった。

南部のドライカレーというか、南部式のラープというか、タイハーブの香りとインドカレーっぽいスパイスの香りが交錯する激辛の料理。

これを食うまで、インド料理だの、ハラペーニョだの、いろいろ辛いと言われる料理や食材があれど、この世で一番辛い物と言えばタイの唐辛子、プリッキーヌーだと思っていた。しかし、このクワクリンは口にした最初は唐辛子の辛味が来て(プリックチーファーを使うのでプリッキーヌーほど辛くない)、その後食い進めているうちにどんどんスパイスの辛味が舌ではなく、体の内側からどんどん襲ってくる。ここでいうスパイスとは胡椒、ターメリック、クミンなんだが、その辛味で体の内側が熱くなってくる。んでもって頭もぼーっとしてくる。ちょっとイサーン料理の辛さとは質の違う辛さだった。

それを家でも作ってみたくて挑戦。

南部ドライカレー、クワクリンを作る。 – バンコクで生きる! – Yahoo!ブログ

こちらにも自炊で作るレシピが書かれているが、近所の市場ではこのクワクリン用のペーストが見つからなかった。

คั่วกลิ้ง ไก่ เนื้อ หมู

こちらのタイ語のページのほうを彼女と一緒に解読しながらスーパーの食材を買い込み。

プリックゲーン(レッドカレーペースト) 中華料理のレンゲで一杯分
ガピ(タイの海老味噌) 中華料理のレンゲで3/4杯
にんにく 4かけ
ホームデーン(タイの赤い小さな玉ねぎ) 3個
タクライ(レモングラス) 2本
プリックヘーン(乾燥赤唐辛子) 10本
クミン 小さじ山盛り1
白胡椒 小さじ山盛り1
塩 小さじ1
バイマクルート(こぶみかんの葉) 8 ※

※こちらは包丁やはさみで針のように細く切っておいて半分をペーストに入れて、半分を出来上がりにパラパラっとかける。

上記の材料をクロックに入れてポクポク突いてペースト状に。突いてる途中から素晴らしい香りが漂ってくる。これでペーストが完成すれば250g-300gの豚・牛・鶏のひき肉を用意して、フライパンに油を引いてまずペーストを炒める、香りが充分立ったら肉を放り込んでペーストと混ぜ合わせながらそぼろ状に炒めて行く。しっかり火が通ったら完成。白ご飯と一緒に食うとたまらなくうまい。

個人的には鶏の胸肉で作るのが好き。これだと脂が少ないので炒ったようなパラパラとしてクワクリンが作れる。

ちょっとカルチャーショックの南部タイ料理。やっぱり中部やイサーンの料理とはクセが異なるね。ちょっとタイ南部およびマレーシアにも興味が出てきました。