吐きだめの悪魔 – Street Trash 2011年03月25日

今日は仕事終わってメキシコ料理で飲んでたりしてたが、家に帰って先日途中まで見ていた、ジム・ミューロー監督の「吐きだめの悪魔」(原題・Street Trash)を最後まで鑑賞。80年代に中島らもが著書でZ級映画として押していた映画である。僕も中学1年生の時にレンタルビデオで借りて見た。しかしそれっきりで今回2回目の鑑賞となる。

まず最初にinformation


吐きだめの悪魔 – Wikipedia
Street Trash – Wikipedia, the free encyclopedia

そしてネット上の映画評がいくつかあがっております。


映画偏り放題: 映画『吐きだめの悪魔』 ・・・熟成しすぎたウイスキーを飲むと大変なことになるんだそうです
A級<C級<Z級 第32回【吐きだめの悪魔】
今日も元気にカルト映画館~第85回 『吐きだめの悪魔』 起点は妙典(仮)/ウェブリブログ

おおむね皆さん絶賛されているようですが、確かに再度見てみて、面白かった。箸にも棒にもひっかからない、というような作品ではないですな。ジム・ミューローが映像製作の学校の卒業制作として作成した作品らしいですが、そんなもの日本に持ってきて金取って見せんじゃねえよ!と叫びたくなるんですが、なにげに欧米では人気があってDVDなんか何度か再発されたりしてるような感じらしい。僕が見たのも多分デジタルリマスター版。80年代で低予算映画とは思えないほどの映像のクリアさ。汚い映像がよりリアルに汚く再現される訳であります。

なんかこの映画の中で出てくる女性というのは浮浪者のボスの情婦と、町の情婦、そして舞台になっている廃車場の事務の女の子の3人だけなんですが、一応事務の女の子がヒロインの扱いなんかな?しかし、これもまた中途半端に不細工なアジア系の女の子(ジェーン・アラカワだって。。日系か??)のキャスティングなどジャンク感がたっぷり。

ただただ汚いと評するには簡単でありますが、カメラワークや構図なんかは前半など結構ちゃんと考えられていてハッとさせられる部分がいくつかあります。ただの学生というわけではなく、それなりに才能がある人なんでしょう。ストーリーもウィットに富んだ小技がいっぱい。


↑ デブの大爆発

廃墟のトイレでどろどろ解けて便器に消える
めちゃくちゃな万引き
ペニスフットボール
巨デブのおっさんの死姦
全編背景はスラム街
悪役をボコって最後の詰めにゲロ吐きかけ
ワイン飲んだデブは解けずに膨れて大爆発
吹っ飛んだ生首がパンチラを目で追う

など確かにマニアが秘かに見続けている作品と言うのも納得はできる。最近紹介し続けているトロマ作品のようなジャンクな映画好きな人にはお勧めです。しかし、後半はホントに汚くてちょっと食傷気味だった。。。